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過ぎ去りし想い
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僕ってダメだなあ。
佐藤 英二
は思う。つくづくと、思う。
あのとき。
昨日というほど近くはないが、一か月も前ではない直近のあの日、自分を犠牲にして消えゆく野々ののこの姿を英二は追った。
そして、
「野々さん! 野々さん! 僕は野々さんのことが、だ――」
ようやく自分の気持ちを理解して、声を限りに想いを叫ぼうとしたのに、英二は優しく制されたのだった。ほかならぬののこ自身に。
幸いにしてののこは戻った。高校卒業したてで現在無職、いずれフリーターのひとりの人間として。英二にとって大切な、かけがえのない友人として。
ののこは戻ったのだ。いまも寝子島で生きている。これ以上望ましいことなんてないだろう。
でも結局、英二の告白はそのまま、途中キャンセルみたいになってしまった。
過ぎ去りし機会を惜しんでも仕方がない。でも、想いは消えたわけではなかった。むしろゆるがぬものとして、自分のなかに固定されたと考えたい。接着剤で貼り付けたというレベルでなく、精密ドライバーでしっかりビス留めしてネジ穴をパテで塞いだように、がっちりと。ののこが消えかけたあの瞬間、自分がどれほど彼女を大事に思っているのか痛いほどわかったのだから。
とはいえ――スッパリと前向きにはなりきれない。
野々さんが戻ったタイミングで打ち明けても良かったんじゃないか。
との考えは残った。あのあとも何度か顔を合わせているし、というかご近所さんなんだし、いつだって胸がざわついて、あのときの続きを……なんて思ってしまう。告白するタイミングはいくらでもあった、というか、いまもある。
なのにふんぎりがつかない。
面と向かってが不安なら、NYAINなり電話なり直筆手紙なり、手段はいくらでもあるはずだ。
だが英二は知っている。
自分はそんな形で伝えたいわけじゃない。
英二にとって、ののこは『なんとなく好きな人』ではない。たぶんずっと前から心の中に、ちゃんと居場所があった人なのだ。だからこそ、こんな風にグズグズ悩んでしまうのだ。
ああでも、特に何もないのに告白するのって、なんだか……野々さんに気兼ねしてしまう。
あのタイミングで言えなかった言葉を、リターンマッチというかリプレイというか、仕切り直しのヨーイドンっ、とはいかないものだ。
考えようによっては、後先考えず勢いだけで言ってしまうのも失礼だと思う。
だから。
しかるべきタイミングを見計らって完遂したい。英二は心に決めた。
たとえば、季節のイベントで。
たとえば、夏のビーチであるいは冬のゲレンデで、沈みゆく夕陽をながめながら。
たとえば、彼女から何かプレゼントをもらった瞬間に。
……そんなときに。
ということなので棚上げとなった。告白は棚上げ!
単に勇気がないだけと言われてしまうと、ごめんなさいとしか言えないけれど――。
かくして、冒頭のため息に戻ってしまうのだった。
僕ってダメだなあ。
大学のオリエンテーションが終わって、分厚いシラバスやらパンフレットやら、行き帰りの道で待ち受けていたサークル勧誘の大量のチラシやら、ついでに講義用に買った仏和辞書やら、入手したあるいは押しつけられた紙束をどっさりとリュックサックに詰めて英二は帰路についていた。
紙って、束になると重いなあ。
両肩に背負ったリュックがずっしりのしかかる。バランスとしては最悪だ。ややもすると後方に、すってんころりと倒れそうになる。
だから英二は前屈みになっている。道中、ののこへの告白のことを、ああでもないこうでもないと思い悩んでいるだけになおさらだ。
プラモを見習ってほしいよ。
そんなことも考えている。オリエンテーションがあまりに退屈だったせいか、ようやく解放された嬉しさからつい魔が差して、英二は帰り道の途中でホビーショップ『クラン=G』に立ち寄ってしまい、リニューアル開店セール続行中の店舗にて、ニャンダムのプラモデル略してニャンプラをまとめて購入してしまったのだ。
春から新作放映間近とあって、旧作(直前の作品)のニャンプラは妙に安くなっていた。なので英二の両手には、緑に白抜きの『G』の紙袋(有料)がぶら下げられているというわけである。
でもプラモデルは軽い。本当に軽い。同じ量の紙束とは比べものにならない。
まあ、場所は取るんだけどね。
とはいえ大学合格後、長い春休みもあって、未組み立てのプラモデル、積みゲーならぬ積みプラの山も、ほぼ解消できたのでここはオーケーとしておこうではないか。
今日はこれにて予定は終了だ。あとはプラモ開封してもよし、なんだかんだ溜まってきた配信アニメを消化するもよし、インドアながらアクティブな活動に身を投じよう、ああでも昼ご飯はどうしようかな食べそびれちゃった――と思っていた英二だったが、アパートまでたどり着いたところで、
「お」
目が合った。
野々 ののこ
と。
ののこは郵便受けのところにいた。つっかけサンダル履き、頭は寝グセでくしゃくしゃヘア、おまけに高校のジャージ上下という、いかにも起き抜けの格好であったことも書いておきたい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年02月18日
参加申し込みの期限
2025年02月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年02月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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