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恐怖!ミドリ人間の襲来
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●ちょっとそのひどいシナリオを見せてみろ
そうして向かえた撮影日当日。
集合時間よりまだ一時間は早かったが、開催場所の神社にはまばらに人の姿が見え始めている。
猫にまみれるハイパーにゃんだふるな役が出来るだなんて!
期待に目を輝かせた
後木 真央
は、初期スタッフを除いて誰よりも早くこの現場に到着していた。
「こんな素敵な企画をねこったーに流してくれてありがとうなのだ!」
後木は目をきらきらさせながら、スタッフにがしがしと握手をしている。
「お、おう! こちらこそ参加してくれて嬉しいぞ。よろしく頼むな」
彼女のテンションの高さの理由など知る由もない二宮と三村は、その異様な食いつきっぷりに若干驚きつつも嬉しそうに返事をした。
「はぁあ~~、萌えるのだたぎるのだ……今から自分が人間キャットタワーになるのかと思うと……ふにゃああ」
果たして何を想像したのかうにゃあと幸せそうに悶える後木の様子に、二人の大学生は思わず顔を見合わせる。
「……人間キャットタワー?」
「いったい何するつもりなんだこの子は……」
困惑しつつも手放さない二宮のカメラには、地面を転がる勢いでじたばたと歓喜に震える後木の姿が映っていた。
一方、自称総監督の一ノ瀬は。
「……なんだこれは。シナリオは穴だらけだし、あげくラストは丸投げだと?」
くわえ煙草のお姉さんにじろりと見据えられ、すっかりたじたじになっていた。。
「そ、そうなんですよ。ぶっちゃけどれだけ人集まるかも分かんなかったし、フレキシブルにしようと……」
だよな、と助けを……もとい同意を求めるように友人二人に視線を向ける一ノ瀬であったが、三村は連れてきた猫を地面に寝転がる後木の腹に乗せて遊んでおり、二宮は面白そうにその様子をカメラに収めている。だめだこいつら。
そんな頼りない発起人たちの姿に、
鳳翔 皐月
はため息とともに長い長い煙を吐き出して言った。
寝子島高校芸術科OG、そして現ミニシアター店主の彼女にとって、映画制作と聞いては黙ってはいられない。
「しょうがねーな。おい、ちょっとペン貸せ」
「へ?」
「早く。ほら、あと紙」
有無を言わせないその様子に、はい、と一ノ瀬は素直にうなずくとカバンからルーズリーフとペンを出して手渡した。
「せっかくミドリ人間とかいう表題のバケモノが出てるのに、こいつらにテーマ性持たせないのは勿体ないだろ。こいつらは自然を司る精霊的な何かで、人間たちの傍若無人さに怒りを感じて逆襲しにきた、ってのはどうだ」
筋の通ったその提案に、ははあ、と一ノ瀬は納得したような声を出す。
「じゃあ、せっかくミドリ色なんだし、バケモノたちは人間に伐採された自然の怒りってことにしたらどうですか?」
彼女が書き足していくノートを横からひょっこりと覗き込んでそう提案したのは、同じく早めに来ていた
八神 修
だった。彼の足元には家から連れてきた子猫たちが六匹、お行儀良さそうに集まっている。
八神の提案に、鳳翔はなるほどとうなずく。
「それはいいな。怒った自然が人間に逆襲。うん、ありがちだけど整合性はとれてる」
シナリオを修正していく二人に、早めに来て真面目にシナリオを読んで――困惑していた
北原 みゆき
もおずおずと口を開いた。
「あの……でも最終的には猫神様が勝つんですよね? それなら単なる自然の逆襲話に終わらせるんじゃなくて、猫神様に救われて自然破壊を反省する、ってした方がきれいにまとまりますよね?」
趣味で漫画や絵本をよく書く北原の指摘は的確であった。その意見に、ふむふむとうなずきつつ鳳翔は追加していく。
「なかなかいい案じゃねえか。じゃああとの細かいシナリオ修正は二人に任せた」
私は製作総指揮をやって現場を統括するから、演技とかの駄目だしはそっちで頼む。
そう言ってシナリオ修正案を殴り書きした紙を八神に手渡すと、鳳翔は新しいルーズリーフに何やら絵を描き始める。
大雑把とはいえ芸術科出身らしいバランスの取れたそのイラストに、絵コンテですね、と北原が感心したように声を漏らした。
絵コンテ? 何それ? と横で首をかしげる一ノ瀬は置いておいて、ああ、と鳳翔はうなずく。
「無計画にカメラで撮ってもいい画はとれないぜ? この絵をだいたいの目安にしな。……おい聞いてるかカメラ係!」
「あ! はい!」
仰向けに寝そべり猫を腹に乗せて遊ぶ三村を撮影していた二宮は、鋭く呼ばれて反射的にぎくりと振り返った。
「もうすぐ絵コンテとシナリオ修正案が仕上がるから、遊んでるヒマがあったらこれをコンビニまでコピーしてこい」
彼女の指示に、二宮はカメラ片手にびしっと敬礼してみせる。
「了解です! リーダー!」
「おいリーダーは俺だろ!」
「だって一ノ瀬何もしてない…」
「お前だけには言われたくないな三村!」
「三村はちゃんと猫連れてきただろ! 俺はカメラ持ってきた! 一ノ瀬はルーズリーフ渡しただけじゃん!」
「一ノ瀬がコピーに行けよ!」
「じゃんけん! じゃんけん!」
ぎゃあぎゃあと言い合いを始める大学生三人を尻目に、八神と北原は真剣に穴だらけのシナリオを整えていく。これではどちらが年上だか分からない。
「最終的に、死んだ人たちも猫神様の力で生き返らせた方がいいかな?」
「うーん、いや。自然破壊というテーマを重く受け止めるためにも、生き残った人たちでやり直していく、というラストの方がよさそうだな」
人見知りの強い北原であったが、八神とは顔見知りである。二人は気心の知れた様子で意見を出し合っていく。
「ミドリ人間……意外と奥深い話になりそう」
北原が小さくそう呟いたとき、みーゆーきーちゃん! と明るい声が聞こえてきた。
名前を呼ばれて顔を向けると、友人の
響 タルト
が目をきらきら輝かせている。その目線は、二人の手元のシナリオ案に。
「結構シナリオ変わったんでしょ? ちょっと見せてよー」
「ああ。いろんな人に確認してもらいたいしな」
そんな響に、八神は手にしていたシナリオ案を手渡した。受け取ったその案を、響は真剣に読み進めていく。
「……ふむふむ、自然破壊かぁ。確かに最初の意味不明な話よりまとまってるね」
「でしょう? これでだいぶまとまったと思うんだけど……」
他に改善点はないかなぁ? 期待するように尋ねかける北原に、響は頼もしげにウィンクしてみせた。
「うん、そうね……もっとBL要素があれば女の子受けするんじゃないかな?」
「……BL」
北原は困惑したように、なぜか八神を見上げた。その視線を受けて、八神も思わず困惑する。
「……なぜこっちを見る」
そんな二人の様子にはお構いなしに、響はうきうきとした表情で言葉を続けた。
「ミドリ人間と猫神様の禁忌の愛とかよくない? ヒーロー含めた三角関係でも面白そう!」
「お、落ち着け響。確かに恋愛を絡めると話に深みは増すが、その手の話はだいぶ趣向が……」
ただでさえ非常に人を選ぶ映画だというのに、この上ボーイズラブまで絡め出したらいよいよターゲット層が謎である。
八神に諌められ、ちぇ、と響は唇を尖らせた。
「うーん、まあいっかぁ。……こうなったらスタッフ同士の関係に期待しよっと」
小さくそう呟くと、現場にいる男性陣に目を向けていたずらっぽく笑ってみせた。
訪れた落神神社には、休みの早朝だというのに人が集まっている。
フィールドワークという名目で寝子島の伝承を探るべく神社を訪れた
刻人・F・ミセリア
は、珍しいその賑わいに小さく眉を潜めてみせた。
(縁日か何かか? けれどこんな無人の神社で行事があるとも考えにくいし……)
調査対象に加えた方がいいか、と目を細めつつそう思ったとき、神社の境内から一人の男性が小走りにこちらへ向かってくるのが見えた。
その顔には見覚えがある。先日大学のカフェテラスで何やら騒いでいた男子学生だ。確か盗撮だの映画だのがどうとかと言っていたような……。
「あの、すみませーん」
不明な点は直接尋ねるに限る。虚構の学生生活を送る上ですっかり身についた「現地に慣れない留学生」を装った表情で話しかけると、その男性は足を止めて刻人の方を向いた。
「ん? 何かな? ちょっと今急いでるんだけど」
「ああ、ごめんなさい。木天蓼大学の方ですよね? 僕もマタ大の留学生なんですけど、今日は神社で行事か何かあるんですか?」
同じ大学の学生と知ったせいか、ああ、と男性は少しくだけた様子でうなずいてみせた。
「実は神社でちょっと映画を撮ろうと思ってね。自主制作ってヤツさ」
ちなみに総監督は俺な、と男性は誇らしげに胸を張って言う。その様子に、はあ、と刻人は返事をする。
(映画撮影、ってこの間言っていたのはこれのことだったんだな……それにしても)
日本の大学生って、ほんっとヒマだよなぁ。
半ば呆れつつ半ばうらやましがりつつ。聴講生として潜り込んでからずっと思っていたことを改めて実感する。
もちろそんな内心は顔には出さず、でもまあせっかくだし、と刻人は口を開いた。
「そうなんですか、面白そうですね。僕でよかったら何か手伝えることとかありませんか?」
彼の提案に、男性はぱっと顔を輝かせてみせた。
「え、手伝ってくれるの? それは助かるよ! ……この資料、五十部コピーして来いって言われてさ。一人じゃ大変だと思ってたところなんだよ。一緒にコンビニ来てくれるかな?」
まさかこんなにすぐ何かを頼まれるとは思わなかったが、手伝うと言った手前、断る訳にもいかない。
「はあ、いいですけど……あなた、本当に総監督なんですか?」
どう見てもパシリだけど、という言葉をあえて言わなかったのは刻人の気まぐれな優しさである。
が、その発言だけでも彼には充分ダメージが効いたらしい。うぐ、と声を詰まらせながら男性は反論する。
「じゃ、じゃんけんに負けたんだよ……仕方ないだろ!」
やはり総監督とは思えないその言葉に、刻人は思わず素で笑ってしまった。
「はは。そうですか。じゃんけんで負けたのなら仕方ないですね」
……やっぱり日本の大学生って平和だよなぁ、と。
けれど、たまにはそんなぬるま湯みたいなモラトリアムを楽しむのもいいかもしれない。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月18日
参加申し込みの期限
2013年12月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月25日 11時00分
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