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Halcyon Days.
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どうにか体力が回復して、プルプルしていた足も問題なく動かせるようになったら今度は、秘月が腕を振るう番だ。練習と、個人的な楽しみも兼ねてのマッサージタイムである。
ワキワキと楽しげに腕を動かしながら、ゆえに秘月はバスタオルを何枚か敷いたマッサージ台を準備して、志桜里を振り返った。
「じゃあ志桜里君、そこにうつ伏せに寝てくれ」
「はいはい。今日もよろしくお願いね」
楽しげな秘月にくすりと笑いながら志桜里は、言われた通りにマッサージ台へと寝そべった。今こそ本領を発揮する時とばかりに、楽しげに動き回る秘月を見るのは志桜里も楽しい。
だから、マッサージの練習台になるのは色んな意味で大歓迎、なのだけれども。
「シャワーくらいは浴びたけれど、お風呂の後じゃなくて良いのかし……らっ!?」
「ふっふっふ~、志桜里君、かなり凝ってるね? どんどん揉み解していくよ」
「ぐ……ッ」
いつもの事とはいえ、今日はとみに汗をかいたしこのままで大丈夫なのだろうかと、呟きかけた志桜里は突然始まったマッサージに、悲鳴にも似た声を上げた。そうして痛みに悶絶する志桜里を見下ろして、秘月はにっこにこになりながらグッ、グッ、と背中を押していく。
まず、解すのは肩甲骨の辺り。しっかりと力を込めて押し込むように解していくと、手の下で志桜里が悶絶している様が伝わってきて、ふふふ……と怪しい笑みが零れてしまう。
(この筋肉の筋の曲線が本当にたまらなくてむしゃぶりつきた……いやいや落ち着こう、本能には抗わなくては……!)
武道で鍛え上げているからだろう、志桜里の身体は本当に筋肉にも贅肉にも無駄がなく、とても良いバランスを保っているので、ついハァハァ……じゃなかった、マッサージにも力が入ってしまう秘月だ。背骨を伸ばすように揉んで、脹脛や腹筋の辺りをしっかりと揉み揉みして――ああ、このまま舐めまわし、もとい、見事な肉体美を心行くまで鑑賞したい……!
時折欲望に全力ベットしがちな思考を、鋼鉄の如き意志の力で正しい方向へ(?)と軌道修正しつつ秘月は、どんどん志桜里の身体を揉み解す。趣味の部分を終えたら今度は、凝り固まってがちがちになっている所を丁寧に――だが硬すぎて指が入らないので全力で揉んで行けば、志桜里の口から洩れる呻きが一際大きくなった。
先ほどのレッスンの仕返しで、わざと痛くやられてるんじゃないかと疑ってしまうほど、悶絶するほどに痛い。痛すぎて涙目になるが、反射的に力を込めてしまうと余計に痛いし、だからといって痛みを堪えようとすれば全身に力が籠るし、ままならないものだ。
そんな苦行のひと時は、やがて「よし、こんなものかな」という秘月の満足げな声で、ようやく終わりを告げた。
「うん、良い感じに身体を解せられたんじゃないかな?」
「ありがとね、秘ぃ……」
もはや体力が残って居なかったところに、思い切り揉みしだかれてもはや息も絶え絶えになりながら、志桜里はよろよろ起き上がる。先ほどまで秘月に良いように揉まれていた身体は、そのおかげだろう、マッサージの前よりは確かに軽くなった気がしたが。
それにしたってあの痛みはないわよ、と志桜里は渋面を作る。
「全身カッチカチだったわね……加減が良かったの足裏くらいじゃない。やっぱりお風呂で伸びなきゃだめかしら」
とはいえ問題は秘月ではなく、凝り固まり過ぎている自分の身体に在るのだと、ちゃんと判っている志桜里はブツブツと呟きながら、身体のあちこちを動かした。その様子を見ながら秘月はまた、満足を覚えつつ額にびっしり浮かんでいた汗をタオルで拭う――うん、整体や針といった精密な物はできないけど。民間療法ぐらいには効いてそうだ。
そう、内心で自画自賛をする秘月の手を引いて、じゃあ行きましょ、と志桜里が向かったのは道場内にある温泉であった。廃温泉旅館を有効利用したこの道場は、立派な大浴場と露天風呂が完備されているのが1番の強みと言える。
その、強みを存分に味わうべく温泉へ向かった2人は、脱衣所でポンポンと服を脱いだ。秘月の方は、先ほどのマッサージで運動着がびしょびしょだ――お風呂の前にマッサージの練習をしたいのは、先にお風呂で汗を流しても結局こうなってしまうので、先にやった方が効率が良いからである。
汗でびしょびしょの服も脱衣籠に放り込み、2人は揃って露天風呂へ。そこで暖かな湯気を立てる温泉に、どぼんと飛び込んでしまいたい気持ちをぐっと抑えて、まずは洗い場でしっかり身を清め。
「ああ~……身体が伸びる~……」
「ふふ、いつ入っても気持ちが良いね。温泉、というかお風呂にはリラックス効果があるし」
ようやく湯船に身を沈めた、志桜里がググッと大きく体を伸ばすのを見ながら秘月も、ゆったりと湯船に身を浸していく。洗い場で少し体が冷えたのだろうか、ちょっと熱く感じる温泉は、だがハードな特訓と全力マッサージをこなして疲れ切った体には、じわじわと気持ちよく染みた。
あぁー……とそうして2人、湯気にけぶる天井を見上げながら暫し、のんびりとした時を過ごしていたのだが。
「秘ぃ……♪」
「ふ……ッ」
先に疲労から復活を遂げた、志桜里がちゃぷんと湯を揺らして近付いてくると、秘月の脇腹をするりと擽った。それに思わず息を漏らしたら、獰猛な獣のような眼差しが楽しげに細くなる。
そうして今度は秘月の首を甘噛みした、志桜里の振る舞いはけれどもまるで、大型犬がじゃれているかのよう。ゆえに秘月もお返しに、志桜里の脇を擽ってみたり、髪をつんと引っ張ってみたり。
だが、触るのは好きでも触られるのはちょっと敏感なので、程ほどにしてもらえないかと。じゃれ遊ぶ合間に囁けば、仕方がないわね、と志桜里は最後に脇腹をするりと撫で上げて、秘月を解放してくれた。
「――わわ!?」
「ふふ、これなら良いでしょ?」
――ように見せかけて、秘月を背中から抱きかかえるように腕を回し、足の間に引き寄せた志桜里に秘月は、胡乱な眼差しを向ける。結局触られている事には違いない、と唇を尖らせればその唇に、チュッとバードキスが落とされてうやむやになってしまった。
もう、と秘月は肩を落として、結局は大人しくされるがままに、志桜里に背中を預ける。湯に浸からないよう髪を上げた首筋に、志桜里の吐息がかかる。
「毎度助かるわ、マッサージも反応も。それに、最近少し柔らかくなったわね」
「私も色々たのしんでるからね、役に立ってるなら良かったよ」
「お互いさま、ってことかしら……あ、チョーカーの跡もわかりやすい」
ふふ、と笑った志桜里が指先で秘月の首筋をすいと撫でた。それにまたくすぐったく身を捩りつつ、秘月も同じ場所を手でなぞる――そこには、かつて秘月が志桜里からつけられた『印』が隠されている。
それは秘月が大学に行った、まさに初日の事だ。知り合いの居ない寂しさと、新しい同級生達との出会いに理性のタガが『ちょっと』外れてしまった秘月は、大学の人たちに色々と――そう、色々と羽目を外して、スキンシップをしまくってしまったのである。
そうして浮かれた気分のまま帰宅して、大学はどうだったと尋ねた志桜里にこれこれこうだった、と話して聞かせ。――志桜里のご機嫌は、見事に急降下した。
秘ぃ、と呼んだ志桜里の声色が、ドスの効いたハスキーボイスだった事は今もまだ、記憶に鮮明だ。
『あまり貴女を縛る気はないのだけれど。それでもひとつ、印は必要ね? ……貴女が誰のものなのか』
『し、志桜里君……?』
そうして凄みながら志桜里は、戸惑う秘月を力強く引き寄せて、彼女の首筋に噛み跡を残した。それは今でもなおうっすらと残って居るほどの跡となり――おかげで秘月は、噛み跡を隠すためのチョーカーが手放せない。
だが、恋人に心配させた代償として甘んじて受け入れようと、秘月は甘やかに首筋をなぞる。その仕草が艶めかしくて、志桜里は獰猛に目を細めた。
秘ぃ、と恋人の身体に回した腕に、ぐっと力を込める。耳元に唇を寄せ、吐息のかかる距離で囁いた。
「そろそろもっと甘くやっていきましょう? 色々と……ふふっ」
「いいね、マッサージもお風呂上りにもう一回してもいいかもね」
その意図を、判っていてはぐらかすように秘月はあえて、くすりと笑い。聞いたわよ、と念押ししてくる恋人に頷きながら――でも、主導権は握りたいのだよね、と考える。
とはいえ恋人と過ごす時間の甘やかさに比べれば、それはきっと些細なこと。――この幸せがずっとずっと続くのなら、それこそどっちだって良い事だ。
そう、考えながら夜空を見上げた秘月の首筋に。志桜里は、甘く激しい口づけを落とした。
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あとがき
担当マスター:
蓮華・水無月
ファンレターはマスターページから!
いつもお世話になっております、蓮華・水無月です。
この度はご指名頂きまして、本当にありがとうございました。
お届けまで大変お待たせしてしまいまして、申し訳ございません。
お2人の何気ない日常(?)を描く物語、如何でしたでしょうか。
頂きましたアクションに、蓮華も「温泉良いなぁ……」と湯けむりに思いを馳せながら、精いっぱい紡がせて頂きました。
この後の夜もきっと長いのだろうな……と思います。
翌朝、ちゃんと起きられたか心配……(何
このシナリオが、楽しんで頂けるものでしたら幸いです。
またのご縁がございましたら、どうぞ宜しくお願いいたします(深々と
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2人
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2人
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シナリオガイド公開日
2025年01月21日
参加申し込みの期限
2025年01月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年01月28日 11時00分
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