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Halcyon Days.
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道場についた秘月は、勝手知ったる足取りでまずは女性用の更衣室に向かうと、動きやすい運動服に着替えた。少々薄着なのは、それだけしっかりと運動して汗をかくことが判っているからだ。
ゆえにすっかりけいこの準備を整えて、最後に髪をしっかり縛り直すと、秘月はいよいよ道場へと向かい。そこに泰然と立っていた、志桜里を見つけてにっこりと手を振った。
「やぁ志桜里君、今日もよろしくお願いするよ」
「いらっしゃい、秘ぃ。待っていたわ」
そんな秘月に志桜里もまたにっこりと微笑んだが、内心では『間に合った……!』という思いで溢れている。どうにか4人分のレッスンをこなした自分を、今全力で誉めてあげたい。
ゆえにどこか疲れた様子も見える志桜里だったが、秘月への個人レッスンに手を抜くつもりはない。そんな志桜里と秘月を見比べた、最近入門したばかりの生徒が首を傾げながら自身の指南役に尋ねているのが、2人の元にも聞こえてきた。
「あの人は……? 道着を着ていないようですけれど、体験とかですか?」
「ああ、あの人は志桜里さんのご友人で、たまに来られて稽古してるんだ」
それに指南役が当たり前の顔で応えれば、ますます新入門生が不思議そうな顔になりながらも、そうなんですか、といったんは納得した顔になった。それでもちらちら秘月を見ているのは、今度は恐らく『稽古……? あの身体で……?』といった辺りだろう。
それに、秘月はちょっと苦い笑いを零す。確かに自分は彼らのように、如何にも武闘派! という印象はないだろう――実際、武道を修めたいのかと言われると、秘月の目的はちょっと違う。
だが、その理由を詳らかにするのは避けたく――きっと志桜里は気付いていて面白がっているのに違いないが――秘月は、あはは、と誤魔化した。
「……まぁ、身近な護身にも興味があってね……」
「あぁ……物騒ですもんね」
それに、今度こそ新入門生は納得をしたようで、スッキリした顔で自身の稽古に戻って行った。そうなんだよ、と頷いたのは半ば本音だ――秘月の本当の理由は、同居人2人(※志桜里を含む)を敵に回した場合、抵抗できずに襲われるのを避けたい――というものだったから。
襲われる、といってもそれはもちろん愛あってのことであり、その先に行われる行為が嫌なのかと言われればそれも頷き難い。とはいえ――とはいえだ、やっぱり襲われるがままになるのはちょっと、色々と困る。
ゆえに秘月はグッと気合を入れ、志桜里へと向き直った。――自分を襲ってくる相手に護身術(?)を習う、というのも皮肉な話だが、秘月の周囲で武道に精通していて、稽古をつけてもらえそうで、信頼出来るのもまた志桜里なので。
「じゃあ志桜里君、よろしくお願いします。ビシバシお願いするよ」
「ええ、もちろん。秘ぃ、キツくなったらちゃんと言うのよ」
そうして頭を下げた秘月に、志桜里は頷きつつも心配を忘れない。秘月は入門していないとはいえ、彼女に施すレッスンは他の門下生と同じような、実戦形式のスパルタ式だ――幼い頃から武道で鍛えてきた、という訳でもない秘月には信じられないくらいハードなメニューのはずである。
だが――
「秘ぃ、腰が甘い!」
「はい!」
「そのまま30秒、姿勢を保って! ――良いわ、そうしたらそのままの姿勢で蹴り! 50回!」
「ぐ……ッ、はい……!」
さすがにしんどそうな顔をして、時に顎を上げて息を荒げながらも、秘月はどうにかレッスンについてくるのである。それに、毎回志桜里は驚かされ――ついて来れるのならまあこのままでも良いでしょう、と結局は門下生と同じような、スパルタ指導になるのだ。
ゆえにどうにか志桜里の指導をこなし、今日の鍛錬を終えた頃には秘月の足は、生まれたての小鹿のようにがくがくと震えていた。身体のあちこちの節と筋肉が痛みを訴え、全身にべっとりと張り付く疲労感が秘月の身体をいつもの何倍も重く感じさせる。
それでも、最後の気力を振り絞って秘月は、鍛錬の終わりの挨拶をした。
「あり、がとうござ……いました……!」
「お疲れさま。秘ぃ、よく頑張ったわね」
「――ふぉぉぉぉ……」
ぺこん! と半ば勢いでお辞儀をした秘月を、志桜里が労った瞬間ついに最後の糸が切れたように、秘月は道場の床に崩れ落ちる。重い。身体がめちゃくちゃ重くて、怠くて、荒くなった息のおかげで胸がふいごのように激しく上下している。
そんな秘月の横にしゃがみ込み、よく頑張ったわね、ともう1度志桜里は優しく囁いて。護身術を学びたいのだ、という秘月にそれこそ最初のレッスンの時から伝えている事を、今日もまた言い聞かせた。
「護身術なら結局逃げ足速いのが最強、というのは忘れないでね。それこそ今のに加えて走り込みまでは初心者の子でもやらせるくらいだから」
「ああ……肝に銘じるとも……」
何度も聞いた志桜里の言葉に、秘月もまたいつも通り頷く。といっても秘月の場合、この調子ではまだ逃げ切れるだけの速度と体力が不安だし――『本当の目的』を鑑みれば、やっぱり護身術的なものも必要だろう。
そう考えながら秘月は息が整うまでそうして、道場の床にぐったりと倒れこみ。ようやくよろよろと起き上がると、一先ずスポーツドリンクで水分補給をするのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年01月21日
参加申し込みの期限
2025年01月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年01月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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