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寝子島高校
【お花見】桜舞い降る寝子島で、大団円のひと時を。
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今の自分は宙ぶらりんだと、
朝永 真深
は感じていた。
(あたしって今、何者なのかしら)
寝転がってぼんやりと天井を眺めながら、そんな哲学的な自己問答を繰り返してみるも、特に答えは出てこない。ただ、もやもやだけが胸の中に降り積もって行って、真深の心も一緒にもやもやと重くなっていく。
――真深が中学校を卒業したのは、ついこの間の事だ。恩師や級友達との別れ、中学校からの旅立ち――そうして気が付いた、もう『中学生です』とは名乗れない事実。
ならば高校生と名乗れば良いのかといえば、それもなんだか違う。寝子高に入学するのは来月で、身分的には4/2からそう名乗る資格はあるはずだけれども、入学式も終わってないのに「寝子高生です」と名乗るのってちょっと、どうなんだろう。
つまり真深は入学式を終えるまで、中学生でもなければ高校生でもない、行ってしまえば宙ぶらりんな立場に置かれてしまっているのだった。『あたしは今何者なの?』という問いは、だから文字通りの疑問だったりする。
中学生ではない。高校生でもない。おまけに月末の誕生日を迎えるまでは14歳なので、年齢だけなら中学2年生にも間違われてしまいそうだし。
「はぁ……」
ごろん、と寝返りを打てば視界から天井が消え、代わりに布団が飛び込んできた。その向こうには代わり映えのない部屋――壁には真新しい寝子高の制服がかかっているけれど、宙ぶらりんな真深にはまだ袖を通す資格はきっと、ない。
モヤモヤ、モヤモヤ。そんな事ばかり考えているから、気持ちだけじゃなく身体もモヤモヤ、錆び付いてしまいそう。
「――よっし」
このままじゃ部屋で永遠に腐ってしまうだけだと、思い切って真深は勢いよく起き上がると、出かけるために着替え始めた。気持ちが晴れるように、出来るだけ明るめのコーデで――せっかく春なんだから、ちょっと可愛らしいアクセントも入れて。
仕上げに髪をしっかり整えれば、お出かけ準備の完成だ。くるんと鏡の前でターンして、よし完璧、と確認した真深はそうして、春の陽気うららかな街へと飛び出した。
◆
街のあちこちで咲く桜の花を眺めたり、日向ぼっこを楽しむ猫を眺めたり、一緒に日向ぼっこをしてみたりするうちに、真深は気付けば寝子高の近くまでやって来ていた。そうと、気付いた瞬間あのモヤモヤがぶわりと胸の中で首を擡げ、少しポカポカし始めていた気持ちが一気に落ちる。
嗚呼、けれども。真深、あんたずっとこのままで良いの?
そう、心の中で誰かが叫んだのに、嫌だ、と真深の中で反発心が爆発した。
「だったら、こっちから行ってやろうじゃない」
一体何に喧嘩を売っているのか自分でもよく判らなかったが、とにかく尻尾を巻いて逃げるわけにはいかないという気持ちになった真深は、ふん! と気合を入れて寝子高への道を辿り始める。向こうの角を曲がって、まっすぐ行って、次の角を曲がればもうそこは『敵?の本陣』寝子高だ。
ずんずんずん、と勢いよくふんふんと門の前まで進んでから、真深は校門を――その向こうに見える寝子高の校舎を睨み上げる。春休みなのに勝手に入って良いのかしらと、一瞬不安が頭をもたげたけれども、門の向こうには今もまさに校内に入ろうとしている双子の女生徒(?)が見えるし、きっと大丈夫だろう――中学でだって、部活があれば休みの日にも学校に入ったじゃない。
そう、自分を鼓舞して真深は1歩、たしん、と校門をまたぎ。もう1歩、よいしょ、と足を動かせばもうそこは、これから3年間通い続けることになる寝子高の校内だった――なんだ、たいした事ないじゃない。
(ここの門をくぐるのって、合格発表以来よね)
ちょっと溜飲が下がった気がしながら、通り抜けた校門を振り返る。ついでに受験の時の事も思い出してしまって、つい眉を寄せた。
受験の時、真深の番号は『0186』だったのだけれど、それって『ヒヤリ』じゃん、と同級生に揶揄われたのだ。意味が解らない。1がヒで8がヤなのは判るけど、6をリと読むのはこじつけにしても力技が過ぎる。
そんな事を考えながら真深は、そろそろと『学校探検』を開始した。校舎内に入るのはさすがに勇気が入り過ぎるので、まずはきょろきょろと辺りを見回しながら、中に入らなくても良い場所を見て回る。
グラウンド、中庭、体育館――
(改めて見ると、部活も盛んだしなんというか、バイタリティのようなものを感じるよね)
開け放たれた体育館の入り口から、練習している女子バスケ部を眺めながら真深はそう考える。――あたしはこれから3年間、この高校でどう過ごす事になるのだろう。
ぼんやりと考えていたら、君、と不意に声を掛けられて、真深はぴょんと跳ね上がった。振り返れば、厳つい顔立ちの先生がいつの間にか後ろに立っていて、じっ、と真深を見降ろしている。
「見覚えのない子やね。見学?」
「は、はい……その、来月から1年生で、入学前に下見というか」
どう見ても先生だろうというその男性に、怒られる、と心臓をバクバクさせながら真深は慌てて立ち上がり、頷いた。入学前から『前科』が付くなんて、最悪だ。
そう、真深は暗澹たる気分に打ちのめされそうになっていたのだが。予想に反して先生(?)は、そうなんかぁ、と穏やかに頷いた。
「ほな、先生がちょっと案内したげよか。えぇと……ワシ、
牛瀬 巧
いうねんけど」
「と、
朝永 真深
です」
「うん、朝永さんな。どっか見たいとことかある?」
――どうやらこの牛瀬先生という人は、見た目に反して随分と穏やかな性情の人らしい。ついといで、と気さくに歩き出した先生の後ろをついていくと、時折部活で来ている高校生や、遊びに来たらしい卒業生にも声を掛けられたりしていて、それに対応する物腰もなんだか柔らかだし。
良い先生なのかもしれないな、と思った。牛瀬先生のおかげで、真深1人ではちょっと行き難そうな場所も見られたし、簡単に説明もしてくれたので何となく高校生活を思い描くことも出来て、ちょっとモヤモヤしていた気分が晴れた気もする。
(まあ、気のせいかもしれないけどね。入学前に先生の知り合いが出来たの、ラッキーじゃない?)
そう、思いながら牛瀬先生に御礼を言って、寝子高を後にした真深はまだ知らない――入学後、今度は牛瀬先生と担任と生徒として顔を合わせる事になることを。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年01月11日
参加申し込みの期限
2025年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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