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にょろっと巳(み)ラクル!新春☆初夢フェア2025 鷹編
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【VS】
仲良くケンカしな、とも言うではないか。
親友。家族。恋人。堅牢な絆に繋がれた運命の相手であろうと、どんなに思い合うふたりであろうとも、意見が合わないことはあろう。時に埋めがたい主義主張の乖離だってなきにしもあらずというものだろう。人と人のつながりとは得てしてそういうものだ。
むしろそうあるべき、と述べる者もいるだろう。長期的観点に立てば、時おりのケンカは逆にたがいの絆を強固にするのだと。ぶつかり合うことでたがいに角が取れ丸くなり、結果より深いところでつながり合うことができるようになるのだと。
だから『これ』はきっと、ふたりにとって必要なことなのだろう。いつかどこかで起こり得たことだったのだろう。たぶん。
「だからっ、私はおソバが食べたいって言ってるんですよーーーっ!!」
「いいやっ、僕はステーキの気分なんだ、悪いが絶対に譲れないなあーーー!!」
どどん! ばばん! 対峙する
羽生 碧南
と
鷹取 洋二
、これが付き合い始めて最初の大ゲンカであった。
夕刻のシーサイドタウン。帰宅ラッシュに先んじて、人通りは一時的に落ち着いている。周囲の被害に気を配ることもないだろう。
先に飛び出したのは、碧南だった。
「今日はぜーったい、おソバを食べるんですーーーっ!!」
踏みしめたコンクリートに穴を開けながら、放たれた砲弾めいて突撃。洋二の頬を先制のフックで撃ち抜く。続けざまにボディ、アッパーと叩き込むと、
「ぐわああああ!?」
洋二はあらゆるものを薙ぎ倒しながらビルに突っ込んだ。
ふっ、と碧南が口元をゆるめたのも束の間だ。
「ステーキ!! 絶対に譲らんぞーーー!!」
裂帛の気合とともに放射されたエネルギーが光となってほとばしり、碧南を打ち据えた。
「きゃああああ!!」
今度は弾け飛んだ碧南の身体が花屋の店舗を粉砕し、ラーメン屋でメンやらスープやらを四方八方飛び散らせ、エステサロンで薄い施術着に身を包む客をたそがれ空の下へ放りだしたりした。
吹き飛ばされるも地を蹴って反転、すでに追撃にかかっていた洋二と真っ向ぶつかり合う。
「おらおらおらおらおらーーー!!」
「ハイハイハイハイハイーーーっ!!」
目にも止まらぬ攻防だ。常人ではパンチの一発すら目で追うこともできまい。それらが何十何百となってたがいをとらえようと放たれ、同時に防御する。音速の拳も蹴りもしばし相手には届かなかったが、やがて均衡が崩れると洋二の足刀が碧南をヒットし空中へとかち上げられる。それを追い洋二はだいだい色の空へ鋭く跳躍し、碧南は空中で身構え迎え撃つ。
「おソバあっ!」
「ステーキだ!」
空中戦へと移行しても勢いはとどまらない。洋二のみぞおちに膝をめり込ませ、両の拳を握って上から叩きつける。かと思えば洋二は空中でぴたりと制止し、空を裂く勢いで突貫、渾身の一発を碧南へと浴びせた。吹き飛ばされては身を起こし、突進して一撃を加え、吹き飛ばしては追いかけてもう一発。肘を突き込み回し蹴りで弾き、足をつかまえて振りまわすとぶん投げるが、碧南はすぐにも取って返して突き、突き、蹴りとラッシュをかける。
こちらで衝撃が響いたかと思えば、一瞬の後にはあちらで嵐のような打撃の応酬が繰り広げられる。今度は向こうで、刹那の後には上空で。もはや常人に彼女らの姿を追うことはかなわない。
「そこだ!」
「きゃあっ!?」
旋回するままに放った洋二の会心の一発が碧南をとらえ、彼女はビルを三つもつらぬきながら路上に大穴を開けて突っ込んだ。
「ふっ、思い知ったかな碧南くん。これで今夜のディナーはステーキに決まり……、むっ!?」
爆発的な『気』の高まりを察せぬ洋二ではなかった。あわてて身構えにらむように碧南が失墜した大穴を見据える。
「……ね……」
衝撃にもうもうと舞い上がった粉塵が晴れてゆくと、そこには黄金の光をまといながら立ち、両手に力を込めてゆく碧南の姿があった。
「こ……ね……こ……」
「くっ、まずい!」
防御を固めるも、一足遅かった。両腕を突き出し、碧南は気合の咆哮を叫ぶ。
「波あああーーーっ!!」
「ぐ、ぐわわわわあああーーーっ!!」
おそるべき光条が走り抜け、洋二の身体は花火のごとく天高く舞い上げられた後、弛緩して自由落下。タワーマンションを縦につらぬき失墜した。
碧南の魂を込めた必殺奥義を真正面からぶつけられ、洋二はがくりとノックダウン。碧南は、
「おソバーーーーーー!!」
高らかに勝ちどきの声を響かせた。
そう、これは必要な通過儀礼であったのだろう。恋仲となり絆を深め、いずれはひとつ屋根の下にも暮らそうという男女が、一度や二度のケンカさえ経験しないのはかえって不健全というものだ。雨降って地固まる。そうとも言うではないか。
「……洋二さん」
す、と碧南は手を差し伸べる。がれきの中から身を起こした洋二はなかば呆けたように彼女を見つめた。
「碧南くん……」
「少しフンパツして、星ヶ丘のステッラ・デッラ・コリーナにいきましょう。ビュッフェレストランならおソバもステーキも、カレーだってハンバーグだってスパゲッティだって食べられますから」
「ああ。それは素晴らしいアイディアだ。さすがは僕の碧南くんだ」
洋二はすっくと立ちあがると、碧南の手を取った。ぽ、とその頬はほのかな朱に染まったのは照れくささのゆえか、あるいは戦いの痕跡残る街並みへ降りそそぐ夕焼けの色であったのか。
ごごごと地響きが鳴り、寸断されたビルたちが支えを失い崩れてゆく。廃墟と化したシーサイドタウンを寄りそい歩む恋人たちの顔はこの上もなく幸せに満ち、ずごごごご。ごごごごごん。がれきを乗り越え、ふたりは星ヶ丘へ続く道をゆったりとした足取りで去っていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年01月02日
参加申し込みの期限
2025年01月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年01月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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