this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
にょろっと巳(み)ラクル!新春☆初夢フェア2025 鷹編
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
10
つぎへ >>
【べべんべん】
彼女は神さま。自分を知らない、偉大で未熟な神さま。
野々 ののこ
は元気で快活で、なによりも自由で、ちょっぴりおバカで楽しい、みんなの友だちです。
エキセントリックな言動で周囲をケムに巻く、
旅鴉 月詠
にとってもそう。今日は友だちを自室に招いてお茶会を催しておりました。
「そんでさー、子どもたちみんな、うわー! って騒ぎだしちゃってさー。あおいちゃんが、大慌てでだーって走ってきて、ばーって、どかーんって! あはは、あの時は大変だったけど、おかしかったなあ」
「うむ楽しそうでなにより。あおいも世話焼き甲斐のある友人がいて喜んでいることだろうね」
「あっはっは」
「うむうむ」
テラスの丸テーブルには紅茶にどっさりお菓子、いずれも月詠の手作りです。鼻腔をほんのりくすぐる、寝子ヶ浜海岸の潮風。暮れゆく空の美しいオレンジ色、朱に色づいてゆく雲たち。絶え間なく軽やかにめぐる、ののこのおしゃべり。いつまでも飽きない、おだやかに流れゆく午後のひと時。
「そんでその後なんだけど、子どもたちがさ、絵本はみんな読んじゃって飽きちゃったから、なにかお話して! なんて言うからさー。私たちで、即興でお話を考えることになってさー」
「ほう、即興で。それは興味深いね」
「でっしょー? 私もたくさんお話を考えたよ、あんなのとかこんなのとか……」
「いいね、聞かせてくれないか? ののこの話はインスピレーションが湧くんだよ。突飛で予想がつかなくてね」
「それって褒められてる? あはは!」
身ぶり手ぶりをまじえてダイナミックに、ののこは彼女の考えたいくつもの物語を語ってくれました。ひとりぼっちの怪物が。飛行船に乗り込んだお姫さまが。バットを持ったいじめっ子が。奇妙な敵を相手に大立ち回りを演じ、世界をまたにかけての大冒険を繰り広げ、罪を悔いて成長し、子どもたちへと勇気や友情、愛情、やさしさや思いやりを伝えてゆくのです。
ののこは語り手に向いているのかも。軽妙でリズムよくそれらが言葉として彼女の口からつむがれる中で、
「……おや?」
「でいじめっ子は自分がしてきたことを後悔してね、仲良くなった男の子の村を襲いにやってくるおばけワニをやっつけるために、立ち上がるんだよ! 大人はみんなやられちゃったから、自分が子どもたちの頼れるリーダーになって戦わなきゃって……」
ののこの身ぶり手ぶりが加速し大きくなってゆくにつれて、不思議なことが起こりました。夕焼け空がなにやらぐんにゃりとゆらぎ、巨大なスクリーンとなって像を結び始めます。
「これは。自分の語りで神魂を刺激するとは、とんだマッチポンプだ」
歌うように楽しそうに言って、月詠は徐々にはっきりとしてゆく像に見入ります。そこにはののこの語るお話の登場人物たちに加えて……うっかりものの神さまはどうやら、自分や目の前にいる月詠をうっかり、お話の中へ混ぜ込み始めてしまった様子。やがてぽやんとテラスの周囲までもが歪んで、月詠を取り込み始めて、
「ははあ。これはいいね、冒険は創作意欲の源だ」
いつもの無表情、けれどどこかウキウキしてそんなことを言いました。
「来たぞー、おばけワニだー!」
「やだあ、食べられちゃうよう!」
「あそこには父ちゃんと母ちゃんがいるんだ。このままじゃ……!」
小さな村でした。向こうには畑がひろがっていて、自給自足でつつましい暮らしをしているようです。
そんな村を守ろうと立ち上がった子どもたち。バットを持った、目のつり上がった男の子を中心として集い、向こうからずしんずしん、のっしのしとゆっくりやってくる巨大なワニ? トカゲ? といった姿の怪獣へと立ち向かいますけれど、ちょっと敵いそうにありません。
「村の、みんなの大ピンチ! このままじゃあみんな食べられちゃう、どうしよう!? でもだいじょうぶ、この大大大ピンチの時に駆けつけてくれたのは、頼りになる仲間たち! ほら、かつて村の人たちが怖がって追い出してしまった、あのひとりぼっちの怪物が……」
あちらでは講談師のように着物を着たノリノリののこが弁の立つところを披露しております。
角の生えた怪物はおばけワニ目がけて、巨大化した拳をどかんと叩きつけてふっ飛ばします。
「お前……来てくれたのか?」
「だって僕たち、きみにあんなひどいことを……」
「ええんだ。おらは気にしてね。それより、おらがあいつを食い止める! おまえら、村のみんなを連れて逃げれ!」
気のいい怪物の申し出に、子どもたちは惑います。元いじめっ子の少年も泣きそうな顔をして、月詠を見上げました。
「なあ、どうしたらいいんだ? おれはもう逃げたくない。今度こそ、みんなのためになることをしたいんだ。おばけワニをやっつけて、勇気がほしいんだ。今度こそ、あいつに謝って……もとの友だちに戻りたいんだよ……」
「ふむ、殊勝な心がけ。ならばひとつ教えよう、少年。叫ぶんだ。力の限りにね」
「さけぶ? それでなにか、変わるのか?」
「それは分からないよ。しかし声を上げなければ、なにも変わらないことはたしかだ。さあ、叫ぶんだ。君はどうしたい? なにがほしい?」
月詠も登場人物のひとりとして、謎の魔女になりきってたずねます。
「おれは……力がほしい。あいつをやっつける力が、でもそれよりも勇気がほしい。あいつに立ち向かう勇気が!」
「では、少し手助けをしてあげようか」
瞬間。しゅばばば、しゅば! 月詠の絵筆が空中へとほとばしります。ちょうど向こうの焼ける空から、お姫さまの乗った飛行船が飛んでくるところです。お姫さまはたくさんの兵隊を連れて参戦、加勢してくれるはずでしたけれど、しゅばばばしゅぱん!
「みなさん、お待たせしました! この武器をお使いくださいませ!」
「で……でっかああああああい!?」
どどーん! 月詠がお姫さまの飛行船に描き足したのは、ワイヤーロープで吊り下げられて運搬されてきた、巨大ロボット! 子どもたちの夢と希望が詰まった最終兵器でありました。
べべんっと講談師、ののこの語りも最高潮。
「お姫さまと魔女ツクヨミが協力しついに完成した巨大ロボ、ニャンカイザー! 勇気をふりしぼり乗り込む少年ははたして、おばけワニを撃退することができるのか!? 村の、大切な友人たちの、家族の運命やいかに!? さあいよいよ最終幕、立ち上がれニャンカイザー! うなれ正義のカイザークギバット!」
べん、べべん!
「な~んて、ねっ!」
空は見慣れたオレンジへと戻り、けれどののこのイメージのふくらみは留まることを知らず。
「いいね、もっと聞かせてくれ、ののこ。君の思うままに」
「おっけー、飛ばしていくよー!」
ふたりのお茶会はアツく激しく、日が暮れるまで続きました。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
にょろっと巳(み)ラクル!新春☆初夢フェア2025 鷹編
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年01月02日
参加申し込みの期限
2025年01月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年01月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!