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にょろっと巳(み)ラクル!新春☆初夢フェア2025 鷹編
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【マーブル色のバカンス】
ホテルのバルコニーから臨む、オレンジに染まる海。エメラルドグリーンとパープルの混じりあう空は不思議な色で、吸い込む空気にはほのかな甘みを感じます。不思議で、爽快で清々しくて、わくわくです。
「ああ……! なんて素敵」
「本当だね。君とこんなところに来られるなんて」
綾辻 綾花
と
早川 珪
。恋人たちは微笑み合い、見つめ合い、そっとついばむようなキスをかわしました。
ふたりがそんな間柄となってから、これが幾度目かの旅行となりました。おでかけのきっかけはちょっぴり唐突でしたけれど、いざ訪れてみれば風光明媚で素敵なところで、ふたりとも大いに満喫しております。
「せっかくだし、あちこち観光したいですね」
「そうだね。まずはどこにいこうか……おっと。もちろん、君のことを忘れてなんていないよ」
にゃおう。珪さんにもすっかりなついた黒猫、クロワがひょいと彼の腕の中へ飛び込み、ご満悦。クロワはレンズのようなくりくりおめめにアンテナしっぽを持つ、ちょっと変わったにゃんこですけれど、恋人となってからは彼へ秘密にしておくのもしのびなく、思い切って紹介してみたら、これが今ではすっかり仲よしなのです。なでなでもふもふ。
「さて、どこへ行こうか?」
「う~ん。パンフレットをもらいましたけど、言葉が違うからなんて書いてあるのか分からなくて……」
「それもそうだね。まあ、行き当たりばったりも楽しいよ、きっと」
「そうですね!」
にゃあ! さっそくふたりと一匹はホテルを出て、街へと繰り出します。
住人たちは積極的に観光客を呼び込んでいるようでして、見かけるのは綾花たちと同じようにここへやってきたのでしょう人間たちばかり。とはいえ雑多な雰囲気ながら明るく陽気で活気に満ち満ちた街並みは、たとえるならイタリアのアマルフィ海岸のような美しさで、あちこちに点在する荘厳な塔や宮殿のような建物も見ごたえがありました。
珪はクロワを抱っこしたまま、思わずほうっと口を開けて、
「綺麗だ……」
「見とれちゃいますね」
ふたりできゅっと手をつないだまま、緑と紫のマーブル模様のような空のかがやきを受けてきらめく街を、しばし見つめました。
にゃあーお。
「おーい、そこのおふたりさん! マッサージしていかない? この街に来たなら、マッサージを受けなきゃね!」
観光客の人いきれの向こうから目ざとくふたりを見つけたらしい街の住人が、そんなふうに声をかけました。少し舌ったらずな、けれど流暢な日本語でした。ふたりは顔を見合わせて、
「マッサージですって。どうしますか、珪さん」
「いいね、やってもらおうか。日々の疲れがとれるかな?」
「私も肩こりがひどいんですよね……」
それぞれお仕事やら身体的特徴やらで、身体に疲労が溜まっているようです。ここはひとつ、試してみることにしました。
さっそくお店に入ると、ちょっぴりうす暗い部屋にとおされて、ふたりはうつぶせにころんと寝転びます。クロワは部屋のすみっこに設けられたゴージャスな特等席にちょこんと座って、オヤツももらってゴキゲン、ごろごろふにゃん。
蒸したタオルを目の上に当てられて、
「それじゃ、施術を始めますよお」
かん高いころころとした声が言うなり、背中へ心地よい感触が押しつけられました。ぷに。ぷに。ぷに、ぷにぷに。
「こ、これは……」
「気持ちいいかも……!」
ぷに、ぷに、ぷにぷに。この街に特有のなにやら独特なマッサージを提供するお店は、観光スポットでも特に人気なのだとか。ぷにぷに、ぷにぷにぷに。
「はああああ……」
「ほわあああ……!」
ふたりの体験もまた、至福の時となったようです。うにゃあ。
観光を満喫してホテルへ戻ると、豪華なディナーが待っていました。港町だけあってお魚料理が絶品で、お造りも姿焼きもお煮付けも、地元の料理だという変わり種メニューも、すっかり堪能。ちょっと食べすぎてしまったくらいです。
「いやあ、食べた食べた。大満足だったね」
「ええ。珪さんは、どのお料理が一番美味しかったですか?」
「そうだなあ、僕はあの、アクアパッツァのような料理が美味しかったな」
「アサリやムール貝の入ってたお料理ですね。美味しかったです! 私が好きだったのは、ムニエルかな。お魚がぷりぷりで、ソースもすごく美味しくって。レシピを知りたいな」
「おみやげに料理本でも買っていこうか。うちでもあれが食べられるのなら、嬉しいな」
「こちらの文字は読めませんけど……なんとか解読してみせます!」
ろっこんが上手く発動すれば、理解できるかも? お家へ彼を招いて、この地のお料理を振る舞うというのも楽しいかもしれません。
なんてことを考えていたら、ふと。
「さて……夜はどうしようか? 君がお酒を飲めるなら、うまいワインでも味わいにいきたいところだけど」
「ふふ、それは次の機会までおあずけですね。私はそれより……」
彼の肩に手を寄せ、くいと引っ張ると、彼が綾花へ覆いかぶさるようなかたちになりました。
「珪さんとふたりっきりで、過ごしたいです」
「綾花さん……」
どきどき。高鳴る胸、とめどなく紅潮してゆく肌。
じじじ、じいい。にゃあ、ふにゃん。(訳:この先は見せられないニャ)
まあそんなわけで、すっかりバカンスを楽しんだおふたりさん。翌朝、ホテルのフロントへチェックアウトをお願いすると、スタッフのねこさんは言いました。
「この街はいかがでしたか?」
「はいっ、とっても素敵でした! また来たいです。ね、珪さん」
「そうだね、来られるのならだけど……」
ちょっぴり残念そうに、ほわっとふたりは微笑みます。不思議な街。素敵な街。どうやって訪れたのかもわからないけれど、とってもとってもいいところでした。すっかり気に入ってしまいました。
ねこさんはヒゲをぴんと撫でて、
「どなたもそうおっしゃって下さいます。ありがたいことです。そのお気持ちをいつまでも抱いておられるならば、またいつか、扉はひらかれましょう。ニャ」
ぱ、と光が広がって、エメラルドグリーンとパープルは青くなっていき、ねこさんの姿も揺らいでいきましたけれど。
「そうですね。ありがとう……さようなら」
綾花がしずかにそう伝えると、最後にねこさんはたしかに、ふにゃりと笑ったのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年01月02日
参加申し込みの期限
2025年01月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年01月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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