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にょろっと巳(み)ラクル!新春☆初夢フェア2025 鷹編
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【生まれる前から愛してる】
「ほーら、パパだよ~」
「香凛はもうすぐお姉さんになるんだよ。楽しみだね?」
寝子島ったらばとってもとってもフシギなところです。そんなふうに平穏無事な日々が続いたかと思ったら突然、想像もしないようなオカシなことが起こるのですから。
稲積 柚春
と
ウォルター・B
、仲よし夫婦に二人目のお子さまが生まれようという、幸せなひと時。娘の香凛ちゃんと三人で、いずれ生まれてくる赤ちゃんへ願いをこめて、やさしい言葉をささやきました。それはもうたくさんたくさん語りかけました、あふれんばかりの想いをそえて。
だから、なのでしょうか? それからしばしの時が流れ、無事に香凛ちゃんの弟が誕生することとなった、その日。その瞬間。生まれたての赤ん坊はほぎゃあほぎゃあ、お母さまのお乳をもとめて力いっぱい泣きはじめるのかと思いきや、
「パパ、ママ、おねえしゃん、はじめまちて! これからよろちくおねがいしましゅね」
「しゃ、しゃべったーーー!!」
しゃべったのでした。赤ちゃんが。
ウォルターさんなどは思わず、ぽつりと言ったものです。
「そんな、ドクタースニャンプみたいな……」
かくしてブラックウッド家に家族がひとり増え、ひと月も経ったころのこと。
「
メアリしゃん
、おせんたくもの、とりこみまちたでち」
「あら、ありがとうございます。助かりますわ」
弟くんはゆりかごに収まったままふわふわと浮かび、自分で移動することができました。ぴ、と指させば洗濯物もふわふわふわ、なんだってふわふわと自在に動かすことができました。なんとなんと、彼は、生まれながらのエスパーだったのです!
「わ、手伝ってくれてたの!? ありがと~、助かるよ~! すごいねえ、超能力ってやつは」
「あ、ママしゃん! えっへん、それほどでもないでちよ」
……って、そんなに驚きはないですか? まあはい、神魂やらろっこんやらが満ちる島のことですものね。
ともあれ、しゃべって浮かんで念動力まで発揮してしまうスーパー生後一ヶ月な彼はすっかりなじんで、お洗濯にお料理、お掃除にと大活躍でありました。うっかりすると有能メイドさんやママのお仕事まで奪われてしまいそうなくらいの働きっぷりなのでした。
「ところでメアリさん、ワットはもう出かけた? ちょっと買ってきてほしい食材があって、言い忘れたなあって」
「はい。香凛さまをお連れになって、車で街のほうへ行かれましたが……それで、柚春さま。お伝えすることがありまして」
「うん? どうかしたの?」
ふと、お顔をくもらせたメアリさん。なにやらご不安があるようでして。柚春、とあかんぼくんはこくりと首をかしげます。
「先ほど、パトカーがたくさん、邸宅の脇を通りすぎていきましたね」
「あ、うん。なにかあったのかな?」
「わたくしも少し気になって、問い合わせたのですが……どうやら、星ヶ丘の銀行にて立てこもり事件が発生中。とのことで」
「……待って。ワットって、銀行へ行くって言ってたよね?」
「はい。先ほどから電話も通じません。柚春さまはいかがですか」
いそいでスマホを取り出してぺぺぺ、と連絡先をタップ。呼び出し音が鳴りますけれど、どれだけ待っても、ウォルターが通話をつなぐ気配はありません。
柚春の顔が、さあ、と青くなりました。
「これは、もしかして……」
「おむかえにいきまちょう、ママ!」
「えっ? わっ?」
ふわふわ、ふわり。浮かぶゆりかごの中で、弟くんが指先をぴっ、ひと振りしますと……柚春の身体も、ふわふわふわん。
「え、え? ちょっと、どうするの? ねえ、待って」
「メアリしゃん、すこうしおでかけしてきましゅ。いきまちよ、ママ!」
「わーーーーーー」
抜けるような青空を、ふたりはどひゅーーーん!! すっ飛んでいき、あとに残されたメアリさんは思わずぽかん、口を開けました。
「おい、うるせーぞ! ガキを泣き止ませねーか!」
「よしよし。大丈夫だからねえ、香凛。ほら、泣かないで……」
犯人は苛立っているようです。人質は大人しくしていますけれど、金庫を開けるのに手間取っていて、ささいなことにも逆上しました。まだ幼いながらに恐怖を感じて声を上げる香凛の存在などは、特に彼らの神経を逆なでするようです。
銀行強盗だなんて。ウォルターの額に脂汗がにじみます。イヤな記憶がよみがえりかけて彼は頭を振りました。今度は自分の番かも、などと思わなくもありません。
「大丈夫、大丈夫だよお。心配いらない、パパがかならず守ってあげる。だから、ほら、香凛……」
けれど香凛の泣き声は大きくなるばかり。
「クソガキ、イライラするぜ! よーしわかった、今俺が黙らせてホギャーーー!!」
どっかん! 衝撃とともに吹っ飛んだ犯人のひとりがずどどどがぼんと椅子やらなにやらに突っ込むのを、人質たちはあんぐりと口を開けて見守りました。
ウォルターだって、目を疑いました、ええそれはもう。だってどぎゅんと飛んできて犯人にぶつかったのが、自分の息子が駆る(?)ゆりかごであっただなんて、思いもよりませんもの。
「かりんおねえしゃんをなかせたら、ゆるちまちぇんよ!」
ばばーん!
「ななな、なんてことするの、まったくもう……! ワット、香凛、無事だった!?」
「あ、柚春……」
「ああ、良かった!」
ウォルターと香凛をまとめて抱きしめた柚春の肩へ、ウォルターはそっと手を乗せます。その頬へひとつ、ふたつとキスを寄せました。
「助けに来てくれたんだね。ふたりで。安心したよ」
「香凛を守ってくれてありがとう、ワット……」
耐えきれず泣いてしまった母を、しがみつくまだ弱々しい姉を、やさしい顔で見つめた父を、彼は誇らしげに眺めて、うむっ。うなずきます。彼は家族をとってもとっても、愛しておりました。生まれるまえからあんなにもたくさんの言葉をくれた、素敵な家族たちを。
ふと、みんなが抱き合う中、父ウォルターがひょいと手まねき。もちろん彼もまた、大切な家族ですから……ばひゅんっとゆりかごをとびだして、母の胸に飛びこむと、笑いが弾けました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年01月02日
参加申し込みの期限
2025年01月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年01月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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