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【七夕】ポニーテールとSUMO
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笹の林に入って気がつくことがあった。
笹には、短冊や飾りがついていたのだ。そして竹取物語を思わせるような、輝く笹も何本か混じっている。
当然かぐや姫はいないのだけれど。
綾辻 綾花
は興味深そうにその様子を眺める。
それは隣にいた
七夜 あおい
も同じようだ。
綾花の涼し気な白と薄青の浴衣とあおいの浴衣は示し合わせたようで、仲の良い双子コーデのようにも見える。
しかしまだあおいは、元気を取り戻していない。
綾花はなんと声をかけていいかわからず、手持ち無沙汰になって目の前の短冊を手にとった。
『猫さんたちの秘密基地があったら、そこに辿り着けますように』
可愛らしい願い事に綾花の頬が緩む。
彼女は先日、猫さんたちの秘密基地ならぬ
ねこの王国
に招待されたのだから。
そして再びその世界に行きたい、そう短冊に記した。
きっとこの短冊の主とは気が合うのだろうと思いながら、ふと気になって綾花はあおいに振り返る。
「……あおいちゃんはどんなお願いごとしたんですか?」
「私は……まだ、してないの」
あおいも、綾花を真似て短冊を取った。
「なんて書いてありました?」
綾花はさり気なく覗き込むと、
『銀行を襲ってみたい。とびきり大きい金庫を、とびきり速い車で』
とあった。
(じょ、冗談ですよね……?)
不安になって綾花はあおいの反応を窺う。
「……ぷ」
すると嬉しい期待はずれで、ようやくあおいから笑みがこぼれた。
「とっても字が綺麗なのに、こんなこと書くなんてきっと面白い人なんだね」
おかしそうにあおいが笑う。
「そ、そうですね!」
あおいが笑ってくれたことが嬉しくて、綾花も自然と笑顔になる。
「ね、私はあんまり相撲のルールがわからないんですけど、あおいちゃん教えてくれません?」
「わ、私も蓮君に教えてもらったことしかわからないけど、それでも良ければ」
あおいも詳しくないと聞いて、そんなちょっとした共通点に綾花はうれしくなる。
「ええ、もちろん。あ、」
と、少しだけ言葉に詰まった。
「どうしたの?」
「川も、見に行きませんか?」
「うん!」
「だ、誰か助けて!」
遠くから聞こえる、声。恐怖で上ずった、愛しい人の声。
「……あおい!」
八神 修
は居ても立ってもいられず、声がした方に駆けて行く。
長い長い笹の群れ。
(まだか……!)
気持ちばかりが逸る。
思うように動いてくれない肉体が許せない。
胸にキンとした痛みを感じた。
けれど、修は止まるわけにはいかないのだ。
「あおいッ!」
力を絞りだすように、叫ぶ。
するとようやく視界が開け……下流が見えてきた。
キラキラと光る水面。どうやら川の中に光る石があるらしい。
その光る川の中に――あおいは居なかった。
居たのは
夢宮 瑠奈
。
どうやら足を滑らせて流されたらしく、大きな石に引っかかって、意識を失っている。
あおいと綾花が青い顔をして、岸辺に立っていた。
「やっぱり私、行くよ……!」
あおいが――またさっきのように唇をきつく結んでいる。
「そんな、危ないです……誰か呼んできましょう!」
綾花がそう言ってあおいが飛び込もうとするのを制してはいるが、いまにもあおいは川に飛び込まんとしていた。
修はサッと周囲を見渡した。川の流れはそれほど速くない。
ありがたいことに川底の石は光っており、目印としては申し分なかった。
下駄を脱いで、川に足をつける。冷たいが、石の表面が滑ることはなさそうだった。
(問題ないだろう)
修はサッと浴衣を脱いであおいと綾花に振り返った。
「俺が行こう。あおいたちは引き上げるのを手伝って欲しい」
「修君……」
あおいはなにか言いたそうだったが、修は振り返らずに川に入った。
川は浅そうに見えて、少し入ると修の腰ほどまでの深さがある。
流れはそれほど急ではないが、何度も水に足を取られそうになった。
それでもどうにかして瑠奈の元まで辿り着く。
「夢宮、起きろ。夢宮!」
頬を叩くが、目覚める気配もない。息もしていない。
(水を飲んでいるのかもしれないな)
早く心肺蘇生をしなければと思っても、意識を失った人間を簡単に運ぶことは出来ない。
「修君……!」
すぐ後ろであおいの声がする。
「なんで……!」
浴衣が張り付いて、動きにくそうにしながらもあおいは近づいてくる。
「さっきはありがとう」
お礼だとでも言うようにあおいが不器用に笑った。
(……これだから、放っておけないんだ)
修はむず痒い感覚を懸命に抑えこんで、
「早く夢宮を運ぼう」
「うん」
ふたりでどうにかして瑠奈を岸辺まで運んでいった。
その隣を、すいーと笹舟が通って行く。キラキラと燐光した笹舟が。
まるで頑張ってねとでも言うように、笹船は通りすぎてどこまでもどこまでも流れていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
50人
参加キャラクター数
36人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月05日
参加申し込みの期限
2014年01月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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