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海上学園都市ネコトピア うみねこ大図書館の秘密の扉
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【ムツカシくって、うにゃうにゃん】
「ニャア」
ぱたぱたと身ぶり手ぶりをまじえながら、白黒猫のアルクはにゃあにゃあにゃあ。
「深海に向かって流れ込むササミ海流。カツブシ海流。ツナ海流。みっつが激しくぶつかり合うことで渦を巻き、あのおそるべき木天蓼海流となるのだニャ」
その言葉をお友だちの三匹がかわるがわる、交代で伝えてくれました。綾花とミラは前のめり、珪先生はふむ? とあごに手を当て首をかしげます。
「ニャアん」
「三本の海流がたがいを押し出すことで回転し、タービンの役割を果たし、木天蓼海流を理論上無限に加速させてゆくのニャ」
「ニャ?」
「木天蓼海流の速度が一定を越えたとき、いったいなにが起こると思うニャ?」
「ニャふ」
「回転はいつしか光速に達し、時空と次元の壁をも突破することだろう。ニャ」
「あ、あの~。なんのお話ですか……?」
ぽけーっとしたミラがおもわず口をはさむと、白黒猫はにゃふん? 代わりにブチ猫のイーピンが得意げに言いました。
「もちろん、うみねこ大図書館の秘密の扉の話だニャア。って、アルクくんはゆってるニャ」
う~んこまった。綾花やミラはもちろん珪先生までも、ううむっと考え込んでしまいました。なにやらフクザツでムツカシイお話になってきました。
けれど、白黒アルクはうにゃにゃっと首を振ります。
「ニャオ」
「ウワサは知ってるニャ。レオ学園長がもしかしたら関係してるかも、ってことも」
白猫ユキがうむっとうなずいて、
「ニャア、ニャン」
「レオ学園長は、深海の木天蓼海流の制御に成功したことで、この学園都市ネコトピアを作り上げたニャ」
「ニャ、ニャ」
黒猫のこしあんはつられてぱたぱた、身ぶり手ぶり。
「秘密の扉が学園長の開いたものなら、もしかしたらそこには、時空をこえた別世界が広がっているのかも……なんてニャア?」
「うニャん!」
と、ひとしきりつらつらにゃんにゃんと述べた後、アルクはマイペースに手もとの本に目を落とし、じっくりと読みふけり始めてしまいました。
お友だち三匹は肩をすくめて、
「って、いうことみたいだニャ」
なんだかよくわからないまま、彼のお話は終わりのようです。綾花と珪は顔を見合わせ、ミラは知恵熱を出してしまったみたいにうにゃうにゃ、目を回しておりました。
うみねこ大図書館は広大で、司書である珪先生もその全てを把握できてはいないそうです。
その奥へと向かって歩きながら、彼はふむんと腕組み。
「なんだかスケールの大きい話になってきたね。ちょっと信じられないけれど」
「私、よくわかりませんでした……」
成績優秀な優等生、ミラにはかえって理解しがたいお話であったようです。たしかにいきなり、別世界がどうのこうのだなんて言われましてもですね……ねえ?
「秘密の扉の向こうでは、お茶会が催されているんじゃなかったんですか? もっとメルヘンな想像をしてました、私」
「でも、アルクが適当なことを言っていたとも思えないです」
綾花が言うと、珪先生とミラもこくり、うなずきます。
「少しぼんやりしていてマイペースだけれど、彼はいい子だよ。よく図書館にも来てくれるし、分かるんだ」
「彼なりに真剣に考察してくれたんでしょうか。ちょっと突拍子もない話ですけど……」
本当のところは結局、自分たちで確かめるしかありません。ウワサの扉を見つけて、その向こうにいったいなにがあるのか、その目で見定めるのです!
と。
「あーっ。アヤカだニャー」
「あ、クロワ!」
てててと駆け寄り、ぽすんと綾花に抱きついたのはクロワッサン、通称クロワ。アンテナみたいなぎざぎざしっぽにつぶらなおめめが特徴の、人なつっこい黒猫です。綾花のお友だちで、ミラと同じくらいの仲よしな、大好きなにゃんこでありました。
なでなでなで。
「もう、クロワ、どこに行ってたの? 今日はヒミツの扉を探そうって言ってたのに」
「忘れてたニャー」
アルクに負けじとマイペースなクロワは、ニャハハと笑って頭をかきました。彼はフットワークが軽く活動的なたちで、あちこちへしゅぱ、しゅぱと気まぐれに出かけてゆく……のはいいとして、時どきこうして約束もすっぽり忘れてしまうものですから困ったものです。まあ、そんなところも綾花は、かわいいと思ってしまいますけれど。
「クロワ、君はこんなところでなにをしてたんだい? このあたりは資料庫で、学生の子が読むような本はあまりないけれど」
珪先生がたずねると、彼はこてんと首を傾けて、
「がくえんちょー先生がスキップしながらこっちに行くのが見えたから、なにか楽しいことがあるのかニャ? と思ってついてきたニャ」
そんなことを言いました。
「学園長が……!?」
綾花がおもわずずいと身を乗り出すと、クロワは怪訝そうにまん丸おめめをぱちぱち、ぱちくり。
「それで、学園長はどっちに行ったの?」
「わかんないニャー」
彼は前足にちっちゃな爪を立てて、ぴ! となんの変哲もない書架の並びを指さすと、不思議そうな顔を浮かべました。
「あのへんで、ぱっ、て消えちゃったニャー。どこいったんニャろー?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
神話・伝説
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年11月21日
参加申し込みの期限
2024年11月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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