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海上学園都市ネコトピア うみねこ大図書館の秘密の扉
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【まちあわせ】
「にゃふ~……」
何度目かのため息をもらして、ミラはなで肩をするんと落としました。
「またテオさまと、ちゃんと話せませんでした……」
もひとつため息、にゃふう。明るく快活でお友だちもいっぱい、けれどちょっぴり恋には臆病な彼女は、いつもそうしてやきもきしています。一歩が踏み出せなくて、時にしょんぼりしちゃいます。
けれど、と綾花は思うのです。
「でも、ミラちゃんが呼んだから来てくれたんじゃないかな?」
「え。そう……でしょうか?」
「うんうん。ミラちゃんじゃなかったら、来てくれなかったんじゃないかな?」
「ええ~、そうでしょうか? そうなんでしょうか。ふふふ……♪」
テオは誰にでもあのツンツン具合ですけれど、その度合いは相手によってちょっぴり変わる……ような気がします。ミラのそばにいる綾花だからそう感じるのでしょうか。彼の表情は分かりにくいけれどなんとな~く、ちょこ~っとだけ、ミラといるときはツンツンが和らぐように思うのです。だからたぶん、テオだって彼女のことを……。
なんて。親友の恋が叶うことを、綾花は願ってやみません。
「おたがい、頑張らないとですね。綾花さん」
「おたがいにって……も、もうっ。ミラちゃんたら、またそんな……」
「だって私、綾花さんにも幸せになってもらいたいですもの。ふふふ♪」
のんびりぷくぷく、海の中をゆくサメトラム。文字どおりにおおきなおおきなサメさんの背中に乗ったゴンドラが猫たちを運ぶ、ネコトピアの公共交通機関です。一見コワモテなサメさんたちですけれど、だからこそほかのおさかなたちは彼らの行く先には近寄らず、安心安全な運行を可能としている……のだとか。
そんなサメトラムがぶくぶくぶくと潜ってゆく先に、綾花の目的地がありました。
「ふう、着きました! 早川先生も、綾花さんを待っているかしら?」
顔を赤くした綾花に、白猫はふふふっと楽しそうに笑います。
海中にたたずむうみねこ大図書館はいつも静謐、綾花にとって常に心落ち着く空間です。今日も聞こえてくるのは静かに本を読む猫たちが肉球でぱらり、ぴらりとページを送る音。こぽこぽざざんと鳴る水音。それに時おり海流に乗って届く、クジラたちの歌う声くらいのものです。
ああ! もうひとつありました。
「やあ、来たね。こんにちは、綾辻さんにペプロメーノさん」
「こんにちは。珪先生!」
良く通る美声の主は、図書館を預かる司書教諭、
早川 珪
。つまりはそう、綾花の憧れのひと。恋するひと、というわけでして。
「うん?」
「あ、い、いえ。なんでも……!」
彼を前にしただけで、綾花の頬はさくらんぼのようにぽわんと灯り、ミラのにこにこも深まるのでした。
ところで綾花とミラは今日、二匹の猫と約束をしておりました。一匹は、テオ。彼は貴重な情報と、ミラにほっこりな気持ちをくれました、多分本人(いえ、本猫)はそうと気が付かないままに。
そしてもう一匹は、
「彼、もう来ているよ。お友だちといっしょにね」
珪先生が指差す先に1、2、3、4匹。彼らはうにゃうにゃん、子猫用の絵本を眺めてあれやこれやと、おしゃべりに夢中。その中の一匹がどうやら、待ち合わせた相手であるようです。
「話を聞いてみよう。僕も噂の真相が気になるからね」
そう言って珪先生はにっこり。
図書館のどこかにあるという、秘密の扉。彼はそのウワサを追うことに協力してくれました。なにしろ彼が管理すべきフィールドたるうみねこ大図書館のお話ですから、気になるのでしょう。仮に扉の先がキケンな場所であったり、生徒が迷い込んでしまったりしたら、大変なことです。
「えっと、どの子がそうですか? 早川先生」
そのため、綾花とミラが聞き込みをする間、彼もまた館内で調査をしてくれたところ、なにやら情報を持っているらしいというねこを見つけ、引きあわせてくれることになったのでした。
「あの真ん中の子だよ。ほら、ちょっと珍しい毛並みの」
「本当だ、珍しいですね。珪先生はお話、もう聞いたんですか?」
「いや、君たちが来てからと思ってね。二度手間にさせてしまうのも忍びないし」
そう言って、珪さんは彼らへ声をかけました。
「やあ、ふたりが来たよ。こちらがペプロメーノさんと、留学生の綾辻さん」
「わあ、あなたがあの留学生さん!?」
ミラとは少しだけ毛色が異なる白猫のメスが、ぱあっと目をかがやかせて言いました。
隣の黒猫はもの珍しそうに見つめて、
「へ~、早川先生以外の人間って、初めて見るニャ」
「人間のメスを見るの、初めてニャア」
その隣、ブチ猫といっしょにふむむっと綾花を観察します。
「こら、二匹とも失礼なことしニャいの。ごめんね、留学生さん。わたしはユキ」
「ぼくは、こしあん」
「おいらはイーピン」
「ううん、気にしないで。来てくれてありがとう……えっと、そちらの子は?」
三匹に囲まれた、真ん中のにゃんこがなにやら、情報をお持ちなのだとか。
彼はマイペースに眺めていた絵本からふと顔をあげ、くるりと振り返って綾花を見つめると、
「……ニャア?」
「ああ、アルクくんはとっても無口なんニャ。大丈夫、ぼくたちはアルクくんがなにを言いたいのか、なんとなく分かるから。友だちだからニャ」
「おいらたちが、教えてあげるにゃあん」
右は白、左は黒。左右でマップタツな不思議な色をしたミステリアスにゃんこは、どこか眠そうな青い瞳で綾花やミラを見つめると、ふにゃっとやわらかく笑みを浮かべました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
神話・伝説
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年11月21日
参加申し込みの期限
2024年11月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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