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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
海上学園都市ネコトピア うみねこ大図書館の秘密の扉
【しおかぜにさそわれて】
「明日はあ～明日のお～風が吹くう～ニャん。うにゃうにゃんとくらあ～、おっ！ わが校の期待の星、ミラちゃんに、話題の留学生アヤカちゃんじゃニャいか～！ 元気かニャ？」
今日もごきげん、レオ・オブリーオ学園長。鼻歌まじりにやってきて、うにゃにゃっと声をかけてくれました。
綾辻 綾花とミラ・ペプロメーノはぺこりとおじぎをして、
「こんにちは、レオ。今日もかわいいですね、撫でてもいい？」
「んにゃっはっは、照れるニャア」
ごろごろごろ。彼はここではオトナの魅力あふれるオスにゃんことして通っているそうですけれど、綾花にとってはほかのすべての猫たちと同様、ナデナデナデと愛でる対象に変わりありません。
ミラはそんな様子におどろいて、そしてちょっぴりうらやましそうに見つめております。
「あの学園長が、こんなふうにメロメロになってしまうなんて……やっぱり綾花さんのナデナデは、魔性のワザ……！」
「そんなことないですよ。ミラちゃんもあとで撫でさせてね」
恥ずかしそうな嬉しそうなお顔でふにゃふにゃん、なミラに微笑みつつ、綾花はレオへとたずねました。ほんのすこうし、緊張しながら。
「ところで……レオ？」
「う～んこれこれ、このニャで心地……ニャんだニャア、綾花ちゃん？」
「実はレオに聞きたいことがあって。うみねこ大図書館の秘密の扉って知って」
「ああ～、こりゃあイカンニャア！ オレ、大事な用があるんだったニャ～。ええと大図書館の、ニャんだって？ 悪いんニャけど、また今度でもいいかニャア？」
「あ、うん……」
なんて、しゅたたたたた。軽快な足取りで、レオは逃げるように行ってしまいました。
思わずぽかんとして顔を見合わせるひとりといっぴき。
「なんか……ごまかされちゃった？」
「そうみたい、ですね」
海上学園都市・ネコトピア！ ねこたちとおさかなたちの偉大なる共存、すばらしき架け橋。綾花がこの街に暮らし始めてはや数ヶ月が経ちました。
吹き抜ける潮風に青空、ぷかぷか浮かぶ白い雲。ならぶ建物たちはねこサイズでかわいらしく、そして美しく、海の青さに映えました。学び舎の猫たちは気さくでなつっこく、好奇心旺盛で、留学生の人間・綾花はいつだって人気者。にゃんにゃかにゃおん、ってなものです。
「綾花ちゃん、おはようニャー！」
「あやちゃん、数学の宿題やった？ あとで見せてニャア……おねがい！」
「ネコトピアには慣れたかニャ、綾辻さん。困ったことがあったら、いつでも言ってニャ」
「綾花ちゃん、ミラちゃん、今日もかわいいニャア～！」
街を歩けばこんな感じでにゃんにゃん、みんなが声をかけてくれました。かわいくって、嬉しくって、綾花はにっこりにこにこ。ここへ来てからもうずうっと、笑顔が絶えません。
「ふむむむ～。うみねこ大図書館の、秘密の扉……ほんとうにあるんでしょうか」
そんな綾花がこてんと首をかしげて真顔になってしまったのは、ミラからふしぎな話を聞いたから。
「大図書館にある、秘密の扉。レオはそれを知ってるのかな？ その向こうにはなにがあるのかな……？」
「気になりますね、綾花さん♪」
マジメ～な優等生のミラですけれど、日々のお勉強がカンペキすぎて、ずいぶん先まで予習が進んでしまっているからか、時おりこうして綾花の好奇心を刺激してくれました。おかげでタイクツする暇もありません。
「まあ、大図書館にはほかにも、綾花さんの気になるもの……気になるひとがいると思いますけど」
「も……もうっ、ミラちゃん！ からかって！」
「ふふふふ♪」
そう、ネコトピアへやってきてから、綾花の日々は目まぐるしく、そしてきらきらとかがやきながら過ぎていきました。勉強も、友情も、それに恋も……なにもかもがきらきらとして、毎日まぶしくってたまりません。
「珪先生……は、早川先生とは、なんでもありませんから」
「本当ですか？ この前も綾花さん、お顔が真っ赤っかでしたよ。初等部の子たちに、『あっちっち～だニャア』って」
「み、ミラちゃん！ も～っ！」
今日の放課後にも、綾花たちはうみねこ大図書館をおとずれるつもりです。海の中にあって、大きなサメの引っ張るトラムに乗ってぶくぶくぶくともぐったところにある、大きな大きな図書館には集められたねこたちの叡智の粋と、綾花にとってかけがえのない出会いがありました。
「珪さんとは、まだそんな……キモチを伝えたわけでもないですし。ぶつぶつぶつ」
「あ、次の授業が始まっちゃう！ 綾花さん、いきましょう！ 続きは放課後に！」
てててと駆け出した白猫を追って、綾花もダッシュ！
目の端に映る街の外、ひろいひろい海の向こうで、おおきなクジラの潮吹きがのぼるのが見えました。
「明日はあ～明日のお～風が吹くう～ニャん。うにゃうにゃんとくらあ～、おっ！ わが校の期待の星、ミラちゃんに、話題の留学生アヤカちゃんじゃニャいか～！ 元気かニャ？」
今日もごきげん、レオ・オブリーオ学園長。鼻歌まじりにやってきて、うにゃにゃっと声をかけてくれました。
綾辻 綾花とミラ・ペプロメーノはぺこりとおじぎをして、
「こんにちは、レオ。今日もかわいいですね、撫でてもいい？」
「んにゃっはっは、照れるニャア」
ごろごろごろ。彼はここではオトナの魅力あふれるオスにゃんことして通っているそうですけれど、綾花にとってはほかのすべての猫たちと同様、ナデナデナデと愛でる対象に変わりありません。
ミラはそんな様子におどろいて、そしてちょっぴりうらやましそうに見つめております。
「あの学園長が、こんなふうにメロメロになってしまうなんて……やっぱり綾花さんのナデナデは、魔性のワザ……！」
「そんなことないですよ。ミラちゃんもあとで撫でさせてね」
恥ずかしそうな嬉しそうなお顔でふにゃふにゃん、なミラに微笑みつつ、綾花はレオへとたずねました。ほんのすこうし、緊張しながら。
「ところで……レオ？」
「う～んこれこれ、このニャで心地……ニャんだニャア、綾花ちゃん？」
「実はレオに聞きたいことがあって。うみねこ大図書館の秘密の扉って知って」
「ああ～、こりゃあイカンニャア！ オレ、大事な用があるんだったニャ～。ええと大図書館の、ニャんだって？ 悪いんニャけど、また今度でもいいかニャア？」
「あ、うん……」
なんて、しゅたたたたた。軽快な足取りで、レオは逃げるように行ってしまいました。
思わずぽかんとして顔を見合わせるひとりといっぴき。
「なんか……ごまかされちゃった？」
「そうみたい、ですね」
海上学園都市・ネコトピア！ ねこたちとおさかなたちの偉大なる共存、すばらしき架け橋。綾花がこの街に暮らし始めてはや数ヶ月が経ちました。
吹き抜ける潮風に青空、ぷかぷか浮かぶ白い雲。ならぶ建物たちはねこサイズでかわいらしく、そして美しく、海の青さに映えました。学び舎の猫たちは気さくでなつっこく、好奇心旺盛で、留学生の人間・綾花はいつだって人気者。にゃんにゃかにゃおん、ってなものです。
「綾花ちゃん、おはようニャー！」
「あやちゃん、数学の宿題やった？ あとで見せてニャア……おねがい！」
「ネコトピアには慣れたかニャ、綾辻さん。困ったことがあったら、いつでも言ってニャ」
「綾花ちゃん、ミラちゃん、今日もかわいいニャア～！」
街を歩けばこんな感じでにゃんにゃん、みんなが声をかけてくれました。かわいくって、嬉しくって、綾花はにっこりにこにこ。ここへ来てからもうずうっと、笑顔が絶えません。
「ふむむむ～。うみねこ大図書館の、秘密の扉……ほんとうにあるんでしょうか」
そんな綾花がこてんと首をかしげて真顔になってしまったのは、ミラからふしぎな話を聞いたから。
「大図書館にある、秘密の扉。レオはそれを知ってるのかな？ その向こうにはなにがあるのかな……？」
「気になりますね、綾花さん♪」
マジメ～な優等生のミラですけれど、日々のお勉強がカンペキすぎて、ずいぶん先まで予習が進んでしまっているからか、時おりこうして綾花の好奇心を刺激してくれました。おかげでタイクツする暇もありません。
「まあ、大図書館にはほかにも、綾花さんの気になるもの……気になるひとがいると思いますけど」
「も……もうっ、ミラちゃん！ からかって！」
「ふふふふ♪」
そう、ネコトピアへやってきてから、綾花の日々は目まぐるしく、そしてきらきらとかがやきながら過ぎていきました。勉強も、友情も、それに恋も……なにもかもがきらきらとして、毎日まぶしくってたまりません。
「珪先生……は、早川先生とは、なんでもありませんから」
「本当ですか？ この前も綾花さん、お顔が真っ赤っかでしたよ。初等部の子たちに、『あっちっち～だニャア』って」
「み、ミラちゃん！ も～っ！」
今日の放課後にも、綾花たちはうみねこ大図書館をおとずれるつもりです。海の中にあって、大きなサメの引っ張るトラムに乗ってぶくぶくぶくともぐったところにある、大きな大きな図書館には集められたねこたちの叡智の粋と、綾花にとってかけがえのない出会いがありました。
「珪さんとは、まだそんな……キモチを伝えたわけでもないですし。ぶつぶつぶつ」
「あ、次の授業が始まっちゃう！ 綾花さん、いきましょう！ 続きは放課後に！」
てててと駆け出した白猫を追って、綾花もダッシュ！
目の端に映る街の外、ひろいひろい海の向こうで、おおきなクジラの潮吹きがのぼるのが見えました。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2024年11月21日
- 参加申し込みの期限
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- 2024年11月28日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2024年11月28日 11時00分
