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授業風景 ~3年普通科の場合~
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●授業後/職員室にて
職員室に戻った早川は、約束通り訪れてきた
綾辻 綾花
の作文を読んでいた。
――綾花とは、二人の良いところを受け継ぐようにとつけられた名前。
病気もせず元気に過ごせているのは名前のお陰かもしれないと、両親への感謝が素直に綴られた作文に早川は思わず目を細めた。
「由来も素敵だし、とてもいい文章だね。優しい綾辻さんらしい作文だ」
早川の言葉に、綾辻は嬉しそうにはにかむ。
「ふふ、ありがとうございます。私もすごく気に入ってる名前です。……じゃあ次は」
先生のお名前の由来を教えていただけますか?
綾辻がそう尋ねると、もちろん、と早川は頷いた。
「ケイっていう名前はね、音から名付けたらしいんだ。名前って書くより呼ばれる回数の方が多いだろう? だから呼びやすい名前にしたかったって両親が言ってたよ。字も、王偏をつけた方が画数がよかったらしい」
「確かに呼びやすい響きですね、ケイ、って……」
何気なく口に出した綾辻は、下の名を呼んでしまったことに気付いて顔を赤らめる。
「あ、す、すみません! 先生のお名前呼び捨ててしまって!」
「はは、いいよそれくらい。ね? 呼びやすいいい響きでしょう?」
そう言って微笑まれてしまってはどうしようもない。
はい……と真っ赤になった顔を俯かせながら、綾辻は消え入りそうな声で頷いた。
(……ケイ、先生)
と、心の中で小さくもう一度その名を呼びながら。
「先生、すみません。ちょっと図書室のことで提案があるんですが」
そう呼びかけたのは
八神 修
だ。勉強熱心な彼は職員室はもちろん、図書室にもよく訪れて学習している。そのため学年は違えど早川もその名と顔を覚えていた。
「ああ、八神くん。どうしたんですか?」
早川が彼に向き直ると、八神は綾辻に悪戯めいた口調で囁いた。
「悪いな、少しだけ先生を借りるよ」
綾辻とは違うクラスであったが、職員室や図書室で早川によく話しかける姿は目撃している。ああきっと彼女はこの先生のことが好きなんだな、とそういった感情の機微に聡くなったのは、自分もそういった気持ちを抱くようになったせいか。
そんな八神の気遣いに、綾辻は照れたように首を振る。
「だ、大丈夫です! それに、図書室のお話なら私も興味あります」
綾辻も図書委員である。聡明な彼がどういった提案をするかは気になるところだ。
「まず一つ目は、夏休みの図書室の開放予定が知りたいんです」
よく勉強で図書室を利用する八神にとって、夏休みにずっと利用できないとなると少々不便であった。静かな環境で勉強をしつつ、資料をすぐ調べたり息抜きに小説を読んだり…時間を有意義に過ごすにはうってつけの場所なのだ。
「図書室の開放は登校日に合わせてという形になりますね。ただ、三年生の中でも受験勉強をしたいからと休日の開放を求める声があがってるので、検討したいなとは思ってます」
夏休みまるまる閉まってしまうのは困る生徒もいるはずだ。自分が出るのは構わないからと、早川は学校と話も進めている段階だ。
「そうだったんですね。それなら期待していますね」
八神はどこか安心したような表情で言うと、そのまま言葉を続ける。
「あともうひとつ提案があるんです。生徒や地域住民から書物の提供を募ってはどうでしょう」
八神の言葉に早川は一瞬きょとんとしてみせたが、すぐに察してくれたようだった。
「提供? なるほど……そうした本を生かせれば、本の購入費も抑えられるし、何より各家庭での死蔵も減りますね」
読まれないまま埃が積り黴の生えていく本があるというのは、司書としても心苦しいものだ。八神の提案に、早川は興味深そうに頷きつつ言葉を続けた。
「そして何より、貴重な古書が手に入るかもしれないな」
思わず早川が口にした言葉に、八神は思わず小さく笑う。本好きの人間ならまず思いつくところだ。
「他にも、養護施設に送ったり修繕したりといった作業は、夏休みの課外活動としてもぴったりだと思います」
そんな言葉に、早川は頷いた。
(自ら夏休みの課外活動を求めるとはさすが八神くんですね……)
と、内心で感心している早川に、八神は小さく頭を下げた。
「どうでしょう、先生。ご一考いただければ」
「うん、面白そうですね。まだ話し合う余地はありますが、今度の会議で提案してみます」
「何か動きがあったら教えてください。俺でよければ手伝いますし……あとは、図書委員の手があれば助かるんですが」
そう言って、八神はさりげなく綾辻の方を見て微笑む。
それは彼なりの、ささやかな恋の応援であった。
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あとがき
担当マスター:
花村翠
ファンレターはマスターページから!
こんにちは、花村です。
今回は三年生の授業の様子をお届け致しました。
皆さまのお名前の由来が知れてとても楽しかったです!(私が)
人数の都合上、授業中より授業前後の方が多いのでは……となってしまいましたが、
いかにも学生らしい日常の場面をたくさん描くことができました。
ろっこんバトルもいいですが、たまにはフツウらしくするのもいいですね!
今回はたくさんのご参加、本当にありがとうございました!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月07日
参加申し込みの期限
2013年12月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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