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授業風景 ~3年普通科の場合~
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●授業中/漢字テスト
じゃあ次は、と早川が更に指名を続けようとしたところで、生徒の一人が手をあげて言った。
「せんせー! もう時間ないですよ?」
「え」
驚いて時計を見てみると、時刻はもう授業終了の10分前。
いろんな生徒の話を聞いているうちに、すっかり時間を確認するのを忘れてしまっていた。
「まいったな、時間を見るのを忘れていたよ。もっと聞きたいところだけど……」
早川は困ったように笑いながら、持ってきたファイルを手に取った。
彼が取り出したのは紙の束――そう、授業の終わりにいつも行う漢字テストである。もはや日課になっているため嘆息する生徒はほとんどおらず、前列に座る生徒たちは受け取った紙を後ろに回していった。
(……んー、今日の問題……)
ツッコミ体質じゃないのに突っ込みたくなるわ。
受け取ったプリントの文章を読みつつ、
青龍寺 琴理
は内心でそう思う。
本当にこれ早川先生が作ったのかしら?
そう首をかしげつつ、青龍寺はすらすらと難なく解いた。
彼女の交換相手は海原だ。間違ってたら恥ずかしいな、と内心で思いながら、いつもより心なしか丁寧に文字を書いていく。
一方、優良生徒の
矢萩 咲
にとっても授業終わりの漢字テストは簡単なものであった。
ふう、とシャーペンを置くと、後ろの方の席からぐるりと辺りを見回す。
小テストとはいえテスト。さすがにこの時間にしゃべっている生徒はいないようで、矢萩は満足したように息をつく。クラスの風紀委員としてうるさい生徒は取り締まらなければならない。彼女はそのことに誇りを持っていた。
「はい、じゃあペンを置いて! 隣の人と交換してください」
早川の声に、生徒たちが慣れた様子でテストを交換していく。
矢萩はいつも
北風 貴子
と交換している。どうぞ、と手渡すと眼鏡を光らせ北風も答案を受け取る。
「はい、今回もよろしくね……といっても、まああなたなら満点だろうけど」
そう言うと、北風はあまり見せない笑みを浮かべてみせた。
お固い風紀委員の二人は互いを良き同士として認識しあう存在だった。
「貴子さんの答案も完璧よ」
ただ、と言うことのない言葉を矢萩は飲み込む。
(ただ――字はものすごく汚いのよね、貴子さん。他は完璧なのに)
ミミズがのたくったような文字の並ぶ答案にきれいな花丸を書きながら、矢萩は内心で溜息をつくのだった。
交換採点、と
神無月 ひふみ
が隣を向くと、いつも交換している
アガサ・プレラチ
はどうやら完全に寝てしまっているようだった。
「ちょっとあんた、起きなさいよ。採点の時間よ!」
「う、うー……ん」
呼びかけてみても、わずかに身じろぎしただけで目を覚まそうとしない。
ああもう、とわき腹をペンで軽くつっつくと、ヒャッと小さくない声を上げてアガサは飛び起きた。その拍子にガタッと机が大きく鳴り、教室中の視線がさーっと集まってくる。
「も、もう……! びっくりするじゃないですか」
その視線に気まずげに声を潜めながら言うと、まさか注目されるとは思っていなかった神無月も若干申し訳なさそうにしつつも言葉を返す。
「なによ、寝てる方が悪いんでしょう……ったくもう。ほら、交換」
気恥しさをごまかすために肩をすくめると、アガサの方にヒラヒラとテストを交換する。
アガサの答案を受け取った神無月は、そこに書いてある文字に思わず眉をひそめた。
………読めない。
最初の方の問題はかろうじて文字の形になっていたが、後半はもはや解読不能な曲線――完全に寝ていた人の文字である。
(あ、2の②ってマイシンって読むの? どう読んでもバクシンじゃないのよ)
とまあ、間違いがあるのも仕方がない。アガサもどうやらこの字は間違っている……のか寝ぼけてたのかは分からないが、マンシンと書いていある答案をそっと訂正しておいた。
採点を終えると、はい、と神無月は答案を手渡した。
「すみません、丸付けしてるときにまた寝てしまってたみたいです……」
アガサは申し訳なさそうに謝りながら神無月にテストを返す。
何事かと渡された答案を覗きこんだ神無月は、その惨状に小さく溜息をついた。
神無月の答案は――恐らく丸付けしようとがんばった痕跡なのだろう、ところどころ赤ペンでぐしゃりと得体の知れない線が引かれた見るも無残な姿で返って来たのであった。
几帳面な海原はいつも丁寧に採点してくれる。
にぎやかになった教室の中、書かなくてもいいのにわざわざ6/6とキッチリ記した答案を青龍寺に手渡す。
「ほら、今回も満点だ」
「茂くんも満点です。さすがですね」
青龍寺が笑ってそう言うと、ふん、と海原は眼鏡のブリッジを直しながら何ていうことないといった様子で鼻を鳴らす。
「問題が簡単だったからな。……そうだ、青龍寺って下の名前は琴理って言うんだな」
「え? そうですけど……?」
答案に書かれた名前を見ながら言う海原に、青龍寺は首を傾げつつ頷く。
「あ、いや。なんでもない。良い名前だと思う」
その言葉に一瞬目を丸くした青龍寺だったが、すぐに笑顔を浮かべてありがとうと礼を述べた。
もしかしたら、彼なりに自分のことを気遣ってくれたのかもしれない。それがなんだかとても嬉しくて、青龍寺はもう一度口にした。
「ありがとうございます、茂くん」
――こうしてお昼後のまったりとした授業は、今日も何事もなく幕を閉じたのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月07日
参加申し込みの期限
2013年12月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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