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授業風景 ~3年普通科の場合~
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●授業前/3年生教室前にて
他学年の教室は、やはりどこか違った雰囲気を感じる。
「すごいのだ! 真央ちゃんより大きい人がいっぱいなのだ!」
さすが3年生、と教室の扉の陰からひょっこり顔を出したのは
後木 真央
だ。
様子をうかがうように教室を覗きこむ彼女の手には、ICレコーダーがふたつ握られている。
(次の授業で名前の作文の発表があることは既にリサーチ済なのだ……これは特ダネの予感なのだっ!)
面白そうなネタとなれば、新聞部員として黙っている訳にはいかない!
昼休み、教室に人が少ない時間帯を見計らって忍び寄った後木は、誰も見ていないことを確認して小さく「にゃにゃにゃがおー!」と口にして小さく手を丸めた。
その可愛らしい声に呼応するかのようにパッと現れたのは、一匹の三毛猫。
彼女のろっこんによって召喚されたその猫は、にゃー、とマイペースに一鳴きしてみせる。
その顎をごろごろと撫でてやりながら、後木はびっと3年生の教室を指さした。
「頑張るのだ、がおー! 少しでも人目を逸らすように騒いで、その後はそのまま廊下に出て隠れるのだ!」
普通の猫ならばお願いしたところで「にゃー」とそっぽを向かれるのがオチであるが、彼女の猫はろっこんで召喚した、いわば立派な「使い魔」である。後木の命令に、三毛猫は了解とばかりに鳴いたかと思うと俊敏な動きで教室へと飛び込んでいった。
「きゃっ! なになに? 猫がいるー!」
「あれ、これいっつも見る灰色のアイツじゃないよ?」
「やだ、かーわーいーいー! 写メ写メ!」
突然の可愛らしい闖入者に、教室中にきゃあきゃあと黄色い悲鳴が響き渡る。
ちろりーん、かしゃ、ぴろぴろりーん、という携帯電話の呑気なシャッター音が鳴り響く中、後木はそっと教室に入り込んでICレコーダーをガムテープで教卓の裏に貼り付けた。そのまま教卓からそっと顔を覗かせてみるが、彼女たちの視線は猫へと向けられたままだ。
(その調子なのだ! あとは早く廊下に出るのだ!)
一通り人目を引いた三毛猫は、にゃー、と尻尾を振って気まぐれに――実際は後木が最初に下していた命令に従って、ふらりと廊下へと歩いていった。その様子に、あーん待ってー、と女子生徒たちはカメラ片手に追いかけていく。
偶然3年生の教室の前を歩いていた
御巫 時子
は、とある教室からどたばたと飛び出してきた数名の女子生徒たちの様子に小さく首を傾げた。
「みなさんあんなに走って……どうされたんでしょう?」
そう一人つぶやいた御巫は、猫が出たんだ、と思いがけず返ってきた答えに目をしばたかせつつそちらへ顔を向けた。
「まったく……せっかくの昼休みだというのに騒がしい」
眼鏡を直しながらため息交じりに言ったのは、3年の
海原 茂
だった。御巫とは学年こそ違うが面識はある。見知った先輩の登場に、御巫はぺこりと律儀に頭を下げた。
「こんにちは、茂さん……。猫、って……?」
「さあ? どこかの野良猫が入ってきたんだろう。ほら、あそこで寝転がってる」
あれじゃゆっくり本も読めやしないよ。
呆れたように言う海原の手には、ブックカバーのかかった一冊の小説がある。
(そういえば茂さん、いっつも本を読んでいますね……)
ふと気になった御巫は、何気ない調子で尋ねた。
「ところで茂さん、どんな本を読まれてるんですか……?」
もしよかったら、感想を聞かせていただきたいです……。
そんなおっとりとした御巫の問いかけに、神経質そうに顔をしかめていた海原は、その表情をはたと強張らせた。
……が、やや鈍感なところのある御巫は、その表情の機微にもお構いなく、ふわりと微笑みつつ言葉を続ける。
「いつも真剣そうなお顔で読んでらっしゃるから、ちょっと興味があるんです……」
ほわほわとした後輩(しかも女子!)からの質問に、よもや『おちこぼれ姫シリーズ』のタイトルを口にすることができようか。
できる訳がない。どう言い訳したものかと硬直する海原を救ったのは、授業の開始を知らせる予鈴の音だった。
「悪いな、もうすぐ授業が始まるみたいだ。今日は作文の発表があるんだ」
「確かお名前の由来を書く作文でしたっけ……?」
その話は職員室に立ち寄ったときに小耳に挟んでいた。御巫の言葉に、海原は頷く。
「ああ。俺の名前は大した由来なんかないから苦労したな」
会話をしている間にも、予鈴を聞いた3年生たちがぞろぞろと教室に戻っていく。御巫ももう戻って授業の準備をしなくてはならない。
「御巫は次の授業は大丈夫なのか?」
「いえ、そろそろ戻らないといけませんね……。あの、授業が終わったらまた来ますので、そのときに教えていただけますか?」
「ん? ああ、構わない、……じゃあまた後でな」
どうせ大した理由ではないのだし、と頷く海原に、御巫は頭を下げた。
「ありがとうございます……。それでは私は教室に戻りますね」
そう言って立ち去って行く後輩の小さな後ろ姿を見送りつつ、海原は小さく息を着いた。
やれやれ危ないところだった――! と。
もうあと5分で授業が始まる。
予鈴の音が響く中、足早に廊下を歩いていた
坂内 梨香
は、教室の入り口辺りに見慣れた人影が立っているのを発見した。
(あ……)
あれは、と思う間もなく、こちらの気配に気づいたらしいその小さな人影――
深民 実々
はぱっと顔を輝かせてぴょこぴょこ跳ねながら手を振ってくる。
「あー! 梨香せんぱーい! どこ行ってたんですかー!」
「深民さん……あなた、また来たの?」
この可愛らしい少女とは地下帝国の事件の際に親しくなったのだが、どうやら坂内が思っていた以上に慕われてしまったらしい。以来、飽きもせず毎日毎日こうして教室に来ては会いに来たのだとぴょこぴょこ飛び跳ねている。
「そりゃ来ますよー! 私、先輩大好きですから!」
臆面もなくそう言われて悪い気はしない。……が、人付き合いがあまり得意ではない坂内にとって、ここまで率直に慕われるとどうにも面映ゆさを感じてしまう。
「……はあ、ありがとうね。それよりどうしたのその白衣」
坂内は深民が身に着けている見慣れぬ白衣に視線を落とした。いったい何サイズを買ったのだろう……小柄な彼女にはかなり大きかったようで、裾は今にも床に着きそうだ。
そんな坂内の、主に白衣の裾に向けられている視線には気づかない様子で、深民は嬉しそうにくるくると楽しそうに回って言う。
「こないだついに手に入れたんです! これで梨香先輩とお揃いですよぉ」
「……ずいぶんサイズが大きいようだけど」
「へへ。ちょっと合うサイズがなくって……。って、あ! もう授業始まっちゃう!」
そう言いつつ教室の時計が目に入った深民は、その時刻に思わず声を上げた。もうあと1分もしないうちにチャイムは鳴ってしまうだろう。
「じゃあ私は戻りますね! また授業終わったら来ますから!」
「……そんな、無理して来なくてもいいのよ?」
「無理じゃないですってぇ。じゃあ先輩、また後で……」
ひらひらと手を振って廊下を駆け出す深民。
あ、危ない、と坂内が声をかけようとしたときにはもう遅かった。大きすぎたその白衣の裾を踏みつけてしまった深民は派手に廊下に倒れ込んだ。
へぶっ! とつぶれたような深民の悲鳴に、坂内は慌てて駆け寄る。
「ちょっと大丈夫!? そんな大きなサイズを着るから……!」
「ぶ、ふふ……だ、大丈夫ですっ。う、うう……じゃあ私はこれで……!」
相当痛かったはずであるが、気丈にも深民はぐっといい笑顔を浮かべて見せると、再び教室へ戻るべく駆け出していく。
その後ろ姿を、またコケるのではないかと坂内は内心ヒヤヒヤしながら見守るのだった。
(今がチャンスなのだ!)
女子生徒たちが廊下へと出て行った隙をついて、後木はぐっと姿勢を落とした状態で教室の後ろにある掃除ロッカーへと駆けていく。常人にはかなりキツい体勢ではあるが、陸上部員として足腰を鍛えている後木にとってはさして難しいことではない。
移動しつつもう一つのレコーダーをカーテンの裏で見えにくくなっている壁に貼ると、後木は開いたままになっている掃除用具入れの中に飛び込んだ。
まさに間一髪。危ない危ない、と後木はモップと箒に圧迫されつつ小さく息を着く。
(よし、あとは授業聞くだけなのだ。これでセンパイたちの感動秘話がゲットできるのだ!)
次の記事の特ダネはもう決まったようなもの。
ふふふー、と後木が満足そうに笑みを浮かべてみせた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月07日
参加申し込みの期限
2013年12月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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