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LIQUID -Star Chronicle- 暗夜の英雄譚
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【サイドクエスト『吹雪の夜に……』(1)】
北方、スピリスタの吹雪の夜はこの世の全て凍てつかせるような冷え込みで、住む者も訪れる旅人たちも包み込む。一切の容赦なく、善人だろうと悪人たろうとも、人と魔物の別もなし。清らかに澄んだ怜悧な極寒の洗礼を等しく浴びせ、冷気でもって浄化するのだ。
だからこそ北の地に築かれた町々へ明るく灯る光には人々が集い、たがいのぬくもりを分け合うのだろう。スピリスタの南端に位置するギムレーはそうして始まった。
「あたしはちょーっと、納得いかないな~」
舞台袖からとどくつぶやきに、アオイ(プレイヤー:
仙藤 蒼
)は艶やかな笑みで激しく腰をくねらせながら、心の中で苦笑いする。
「たしかに素敵な衣装だけど、アオイにはもっとこう、セクシー系よりキュート系なコスが似合うっていうか」
「マーナは先ほどから、なにをぶつくさ言ってるんですの?」
ステージに立つのはアオイ、そしてシャローテ。額に汗して、ふたりは艶やかに笑みながらも激しく腰をくねらせる。
「コスプレにこだわりがあるからね、マーナは……」
ここは凍える夜に己の身体のぬくもりを金で提供する、踊り子たちが華やぐ酒場。下世話な言い様をしてしまえば要するに、娼館である。
「可愛いコスは好きだけど、これはちょっとエロが過ぎるというか。エッチなビデオじゃないんだからさあ」
などと言いつつも、マーナ(プレイヤー:斎藤 愛)はステージへ下卑た男たちの喝采が浴びせられるたび手を叩き、アオイとシャローテを鼓舞した。いわく、アオイの一番のファンはあたしだから、とのこと。
彼女らを覗く舞台袖にはマーナと、
先日
の依頼の奇妙な顛末を経て合流した新たな仲間、自称オートマタの<UPW2>もいた。
「クエストを復唱します。依頼者・ジュネヴィーの話によれば、街外れの館に住む男が怪しい。とのことでしたが」
どこかぎこちない動きでUPW2は周囲へ瞳をめぐらせる。
踊り子失踪事件、あるいは誘拐事件。夜の街ギムレーを騒がせ恐怖をまき散らすのは、人だろうか。それとも魔物の類だろうか。
「その男、どうやらこの酒場にも出入りしているそうです」
「今もここにいるのかな? UPだぶりゅ……呼びにくいなあ。ウーピー、あたりに怪しい男はいない?」
マーナが思いついたあだ名を呼ぶと、褐色銀髪の幼女の姿をしたオートマタの瞳が、透き通る純水のように揺らめく光を帯びた。彼女はクラスで言えば<ディープスナイパー>だが、どうもそれにとどまらない特殊な能力をいくつも備えているようだ。
「前方の扉をご覧ください、司令官」
司令官、はアオイのことだ。太古のオートマタは創造者からなにやら物騒な使命を課せられているらしいが、今のところそれがゆえに剣呑な行動を取ったり穏やかでない事態に陥ったことはない。今はまだ。
「壁を背にして立っている男。年齢不詳。体温26.8度、生命反応極めて微弱。87%の確率で人間ではありません」
「人間じゃない……?」
「じゃ、そいつが犯人!?」
UPW2、ウーピーが示した男はアオイとシャローテを見つめ、含むようにひとつ笑みを残すと扉を開き、出ていった。ギムレーの夜の雪と冷気が吹き込む中で、男の瞳はやけに赤くぎらついて見えた。
「追うわよ!」
「「おーっ!」」
「了解、司令官。追跡を開始します」
演目のなかばにステージから飛び降り、ギャラリーのブーイングも意に介さず、四人は吹雪の中へと飛び出した。
「ふふふ……」
ユズハ(プレイヤー:
稲積 柚春
)の肌は上気し、ほんのりと桃色を帯びた湯に滴る飛沫の音は浴室へよく反響する。つつつと素足を持ち上げ、向かい合って湯につかるワット(プレイヤー:
ウォルター・B
。先日、キャラクターネームを変更した)の胸を爪先で突く。
「いやあ。なんというか」
「うん?」
「照れくさいもんだねえ」
ワットの頬もほのかに朱色を帯びていた。
ギムレーの夜は冷える。システム的に言えば低体温症のデバフがかかりステータスが低下し、徐々に体力を奪われてしまう……というのはさておき、気分的にもあたたまりたくなる。
ふたりは宿の個室に備え付けの内風呂に、ふたりで身を浸していた。学生、柚春の卒業まであと一年はあるものの、思い伝え合った同士だ。外出時にはまだまだ肩を縮めて歩かねばならないことも多いが、最新VRゲームをともに遊ぶのであればそう遠慮もいるまい。さして広くはない風呂へきゅうくつに、みっちりとふたりで収まっていると、身も心もあたたまるようだ。
ちなみに双方、水着アバターを身につけている。
「VRってのはなかなか、不思議なものだね。本当に風呂に入ってるみたいに思えてしまうよ」
「ふふ。いい湯だね、ワット」
「そうだねえ」
はふう、といかにも入浴しているかのような声をもらしたワットへ、ユズハはくすりと笑む。そうして感慨深くも思う。
ふたりでいくつも共有してきた体験、思い出を経て、今のふたりがある。そのどれもが大切な、ふたりの礎だ。ともに歩んできた証なのだ。
それが実を結んだ今を、彼を、ユズハはたまらなく愛おしく思う。
彼もきっと遠からず同じ思いであろうと信じている。
「ところで、今回はなにをしようか?」
湯にあたたまりくつろいだところで、ワットがほうと深い息とともに言った。
目的なくふらりと旅をするうち、スピリスタへとたどりついた。この猛吹雪がいつまで続くのかは分からないが、しばしの休憩の後には新たな冒険を満喫したい。と、少年めいて輝くワットの瞳が物語っていた。この地ならではのランドマークや風光明媚、あるいは特有のクエストなども多数あるだろうから、行き当たりばったりもこれでなかなか悪くない。
「そういえば、このあたりで期間限定クエストが出てるんだっけ? それを遊んでみるのも悪くはないねえ」
「……!? ワ、ワット!」
と、その時だった。ユズハはなにかの気配を感じ叫んだ。
「窓の外に、誰かいた……!?」
ちらと見えた黒い影。赤い瞳で、こちらをのぞき込んでいた。
「風呂をのぞくとは、変態のデバガメかい?」
「そ、そういうのじゃなくて。なんていうか、もっとこう、まがまがしいというか。モンスターとか、そんな感じの……」
「なんにせよ、だ」
に、と笑ったワットがその実まったく笑っていないことを、付き合いも長くなったユズハは察した。
「ユズハの柔肌を僕以外が目にしたかと思うと……ふふふ。許せないねえ」
「わ、ワットが燃えている……!?」
ふたりがこの時点でサイドクエストへ合流を果たしていたことに気づくのは、もう少し後のことだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月27日
参加申し込みの期限
2024年11月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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