this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
LIQUID -Star Chronicle- 暗夜の英雄譚
1
2
3
4
5
…
9
つぎへ >>
【仮想空間のリアル】
バーチャルな世界に深く触れると、ある瞬間の訪れを感じることがある。リキッド大陸を歩む冒険者なら誰しも体験したことがあるだろう。そのはずだ。
つまり、現実との境界が揺らぎ曖昧となる一瞬が確かに、そこには存在するのだ。
「作りこみの深さがそうさせるというか。この何の変哲もない田舎町にだって、理由があるんだ」
「理由って?」
きょとんと首を傾けたアオイ(プレイヤー:
七夜 あおい
)の実存はどこにあるのだろう。写実と3Dモデリング、アニメーション表現がないまぜとなった彼女のアバターが放つ存在感にオサム(プレイヤー:
八神 修
)は圧倒され、たじたじとなって苦笑いを浮かべた。
「誰に、いかなる理由で求められここに拓かれたか。どんな歴史を歩み発展してきたか。周辺都市との交流。サイディア国と戦争の影響。挙げればキリがないが、そうした情報が町や村、もしくは遺跡やダンジョン、気候や地形の成り立ちにいたるまで事細かに与えられている。俺たちの脳にこの世界の実存を錯覚させるほどにね」
「たしかに、リアリティすごいよねえこのゲームって」
ほえ~っと気の抜けたような声をもらしたアオイにはいささか退屈な話だったろうかとオサムは反省し、言い方をあらためた。
「つまり、観光しないか? ってことさ」
「あ、いいね~。そうしようそうしよう。ハードなクエストもスリルがあっていいけど、たまにはの~びりとね」
そう言ってぴょんとアオイは跳ねた。愛らしさにオサムの胸も弾む。
サイディアの郊外、田舎町ホップリーや取り巻く平野と遠くに見える山野の風景はたしかに素朴なものだが、それでもここは王国にとって欠かせない要所だ。なぜならこの町には人々を引き付ける、ほかにはない目玉があるからだ。
「うわあ、すごい! カラフル~!」
「思った以上の規模だな、これは壮観だ」
名物のバザールに人波がどっと押し寄せている。簡素な屋台に色とりどり多種多様な品物が雑多に並び、それらを目当てに周辺から、あるいは遠方や他国からも客が訪れるのだ。
「ステータスをアップできる料理に、武器や防具、アバター用の装飾品、あるいはマジックアイテムまでよりどりみどりだそうだ。アオイはなにがほしい?」
「う~ん、そうだねえ。武器もいいけど、頭用のカワイイ防具とか? あ! ペットの卵とかないかな? そろそろなにか飼いたいな~って思ってたんだ」
「いいな、探してみよう」
と言ってあおいを先導しつつ、同時にオサムは周囲へ油断なく気を配る。サイディア王都シードルなどと比べると、その威光も届きにくい辺境ではいささか治安も悪くなる。詐欺やぼったくり、あるいは置き引きやひったくりといった犯罪が起こりがちだというから、気をつけねばなるまい。といってアオイにはそれを意識せず楽しんでもらえるよう、心配りにもそつがない紳士なオサムであった。
「おっとっと! オサムくん、ちょっとつかませてね」
人波に流されそうになり、袖を握るアオイにほっこりとしつつもお目当ての品を探す。じっくりと検分し、時おり衝動に任せて買い込み、ちょっとした散財を楽しんだ。
「あれ、オサムくん、あの建物は? ド派手~」
ツインテールを新しい髪飾りで結ったあおいが指差したのは、なにやらまばゆくきらびやかな建造物だ。ちなみに髪飾りのリボンは、持ち主を保護する魔力を帯びている。
「田舎町に似つかわしくない成金趣味だな……あれが噂のカジノか」
ホップリーに名高いもうひとつの目玉が、このカジノだ。
「……行ってみる?」
目を輝かせたアオイにくすりと笑み、黄金のピラミッドのようなカジノへ入る。
定番のカードゲームのテーブルや、どういう仕組みでかリールが回転するスロットマシン、ルーレットといった定番から、ドラゴンやらヘルハウンドやらキマイラやら、リキッド大陸に生息する多様な幻想動物たちが繰り広げるレースや格闘場などもあるようだ。
オサムにとっては唯一無二の存在ながら、あくまで日本に暮らす普遍的な18歳たるアオイはカジノの経験など無かろうから、ここはひとつ手ほどきをば、
「あ!!」
そのアオイが急にぐいぐいとオサムを引っ張ったので、思わずつんのめる。
「おっと。どうした?」
「あれ! 見て見て! <ミラクルペットエッグ>? だって!」
なんとまあ輝かしい、虹色の大きな卵がカジノの中央に鎮座していた。どうやらカジノで稼いだトークンと引きかえに入手できる、特別な景品のひとつであるらしい。一攫千金、数十万ボトルを稼ぎ出す者もあれば、このようにここでしか手に入らないアイテムに価値を見い出しギャンブルにいそしむ者もいるわけだ。
ミラクルペットエッグは、どんなペットが生まれるかは完全にランダムながら、確定で最高級レアリティの個体となるらしい。
「……狙ってみるか?」
「い、いけるかな?」
「アオイの運次第だな。まあビギナーズラックという言葉もあるし」
輝くアオイの瞳はすでに、動物レースへと向けられていた。
観光旅行を満喫したその日の残り時間は、ハウジングエリアの設置場所の選定に費やした。
「いろいろ回って、候補が絞れてきたな」
「私たちの拠点かあ。どんな感じにしようか」
と言うアオイは両腕に、大きな虹色の卵を抱えている。ミラクルペットエッグ。稼いだカジノトークンで交換したものだ。カジノで彼女が発揮したまさしくビギナーズラックのすさまじさときたら、ふたりがリキッド大陸へ降り立って以来の昂揚と興奮をもたらしてくれた。
しかしまあ別に抱卵する必要もないのだが、よほどに楽しみなのかインベントリにも収めずそうして自らの手で運んでいた。
「とりあえず、ペットを遊ばせられる空間が必要だな」
「うんうん。大事に育てようね♪」
果たしてどんなペットが生まれるだろう? 可愛らしい子だろうか、あるいは勇ましいモンスターだろうか。
それに、ハウジングエリアの活用にも注力するつもりだ。
虚構の空間での体験でありながら、その全てがアオイと共有する思い出となるだろう。まだまだ楽しみは尽きない。奥深く愛すべきバーチャル世界で、これからもオサムはアオイとともに生きてゆくだろう。
1
2
3
4
5
…
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
LIQUID -Star Chronicle- 暗夜の英雄譚
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月27日
参加申し込みの期限
2024年11月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!