this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
LIQUID -Star Chronicle- 暗夜の英雄譚
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
9
つぎへ >>
【レイドダンジョン『ネクタール実験場』】
不思議なものだ。かわす会話は他愛もなく、しかし仲間がいると思うだけで心強く、勇気がわいた。どこまでも飛んでいける気がした。
「オーディションかー、やっぱキンチョーするよなあ。オレもさ、名前呼ばれてスタジオ入る時、もう二度と出てこれねーんじゃないかって思ったもん」
「わかる」
「業界人っつーのかな、ああいう人らのオーラに圧倒されずに自分を貫けるヤツがきっと、プロになって売れてくんだろうなって」
「わかるー」
マユラ(プレイヤー:
落合 まゆら
)がマジメぶってうなずいてみせると、アヤト(プレイヤー:
京極 綾人
)もけらけらと軽やかに笑ってくれた。体験や思いを共有できる仲間がいるのはいいものだ。
マユラとアヤト、ジャンルは違えど己が手に携えた芸ひとつで切り込んでゆく表現者である。かたやマユラは声優として、今秋放映開始予定の複数のアニメのオーディションに参加し、結果を待っているところ。かたやアヤトは駆け出しロックバンド『Edwoods』のリードギターとして、先日は小規模ながらライブを大いに沸かせたという。
足を踏み込んだ芸能界の入り口にて多忙な日々を送るふたり、時おりこうして『LIQUID』内のアバター同士顔を合わせては近況を報告し合うのが、近頃の通例となっていた。頻繁にログインできるわけではないしおたがいの時間が合わないこともざらだが、マユラとしてもこうしたつながりは大切にしていきたいと考える。アヤトの若者らしい活力や情熱には大いに刺激を受けるし、彼の飾らない態度やあけっぴろげな笑顔は魅力的で、会話して楽しいしこの時間が待ち遠しくもあった。
「いい役つかめるといいな。応援してるよ」
「ありがと。おたがいにね、頑張ろうよ」
「おー! ってことで、この前オレが先輩から受け取った含蓄あるお言葉を、マユラちゃんにも贈ろう。心して聞くよーに」
「ん、なになに?」
ぱちくりと目をまたたかせたマユラへ、アヤトはひとつせきばらい。もったいぶって言った言葉はたしかに、新生活への期待と不安の狭間に揺れるマユラの胸へと刻まれた。
「思いっきり跳べ! お上品なジャンプじゃ着地なんてすぐだ。足をつけるのは一瞬、なりふり構わず、みっともなくてもダサくても、とにかく全力で跳べ! ってね」
そんなふたりで挑む今回のミッションは、レイドダンジョン<ネクタール実験場>の踏破だ。十数名の大規模パーティで挑む高難度エンドコンテンツであり、挑めば誰でもクリアできるというわけではなく、装備の充実や完璧な戦略、なにより参加者の心をひとつにするコンビネーションこそが求められる。多くのプレイヤーが挑んでは散っていった、いわばゲームプレイにおける最終到達地点のひとつである。
マユラは数少ない、そのクリア経験者だったりする。
「えっ、マジで? クリアしたの? 地獄のネクタールを?」
「うん、まあね。一回だけだけど」
アヤトが目を剥き聞き返したほどに、稀有なことだ。
「その時は慣れたプレイヤーさんがリーダーやってくれたんだけど……見たところ、今回はあたしたちが一番レベル高いっぽいかなあ」
「んじゃ、今日はマユラちゃんがリーダーだな!」
パーティのひとり目、アヤトも手伝って参加メンバーの募集から始めた。ただやみくもに集まればいいというわけではなく、役割分担が重要だ。マユラはマジカルアイドル、アヤトはマジカルアーティストとともに後方支援が主だから、前衛役やダメージディーラーを中心に応募をかけると、程なく必要人員が揃った。
「よっし、それじゃみんなよろしくね! がんばろー!」
「おーーーっ!」
マユラの号令にアヤトの突きあげた拳、集まったパーティメンバーの呼応する勇ましい声が重なり、作戦開始となった。
「久しぶりだからなあ、気合入れていかないと。<熱唱絶歌>! みんな、ガンガンいっちゃおう!」
熱血ソングを歌いあげ、マユラが鼓舞するとパーティメンバーたちはそれぞれに武器を携え前進する。
ネクタール実験場で相手をすることになるのは、古代の殺戮戦闘マシンたちだ。なんらかの非人道的な実験が繰り返されたとされるこの地下遺跡で、その成果を簒奪せんと企む不埒な侵入者を排除するために作られた……というが、詳細はいまだ不明。ぼうと灯るエメラルドグリーンの光を帯びる鋼のファクトリーで、謎の防衛機構へと彼らは挑む。
「やべ、さっそく左翼が崩れた!」
鉤爪のような四本の足を持つ歩行戦車、<No.02 スパイダー>が放つ砲弾にデュアルガーディアンとサムライマイスターが薙ぎ倒され、駆けつけたアヤトが防御力アップの戦慄を奏でて前線を維持する。敵は波状攻撃の構えを見せ、マシンたちが奥のスポナーから次々と姿を現す。<No.6 ディオナイザー>、<No.13 マローダー>、バリエーションも多彩なマシンたちを見すえるマユラの目はしかし、冷静だ。
「前衛第二班は入れ代わりで前へ! ヒーラーさん、その間に回復お願い!」
指示を飛ばしながらに<癒心歌>を歌い、味方の受けたデバフを軒並み解除していく。マユラの歌声とアヤトの演奏はたびたび重なり合い、突発的セッションの様相を呈した。ちらと目線を通わせると、彼は白い歯を見せてにやりと笑った。
「! ボスが来る! 今度のやつは……」
階層が深まるごとにランダムで出現するボス・マシンは凶悪で、一切の容赦のないおそるべき猛攻を仕掛けてくる。
「<No.47 ミアズマ・システム>! 疫病攻撃が来る、みんな集まって!」
「マユラちゃんの歌がデバフ解除したら、一気に突っ込むぞ! 気合入れていくぞー、みんな!」
応! と怒号めいて響く声に、マユラもアヤトも昂揚してゆく。
「ははっ、楽しいな、マユラちゃん!」
「うん! このスリル、たまんないよね!」
その日の挑戦は残念ながら、突発招集した面々の練度がわずかに足りず、最終局面の一歩手前でチャレンジ終了となった。しかしながら、
「リーダーさん、いい采配でした。ありがとう!」
「ミスっちゃってごめーん、次またリベンジさせてくれー!」
「いい声で指示も聞きやすかったです。ぜひ次も誘ってください~!」
「……だってさ。人気じゃん、マユラちゃん」
ぽんと肩を叩いてアヤトは、片手を掲げる。それをぱちん! と叩いて、マユラはサムズアップした。
「こちらこそ、参加してくれてありがとう! ナイスファイト!」
その日はマユラのフレンドリストに多くの名前が増えた。仲間はいいものだ。背中を押されれば肩は軽くなり、心強く、勇気がわいてくるのだ。
「次はみんなでクリアしような。頼むぜリーダー」
「うん。アヤトにも絶対、クリアの感動味合わせてあげるから!」
直後、集う面々からわき起こった盛大な拍手に、マユラは少しばかり照れて頭をかいた。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
LIQUID -Star Chronicle- 暗夜の英雄譚
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月27日
参加申し込みの期限
2024年11月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!