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LIQUID -Star Chronicle- 暗夜の英雄譚
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【サイドクエスト『猫魔法の導き』】
立場が変われば、景色も違って見えるものだ。アヤカ(プレイヤー:
綾辻 綾花
)は少々浮かれがち。両の足は思わずステップを踏み、ぎゅっと握った手を繋いだまま。
実生活にてケイ(プレイヤー:
早川 珪
)と恋人となった直後のことだ。VR世界においてもぬくもりさえ感じるかのような幸福に包まれ、綾花のにこにこ顔も深まった。
「いやいやいや。微笑ましいのはいいがね、こりゃあわたしはお邪魔かねえ?」
「あ、い、いえ! そんなことはないですよ、マオメイさん」
にやにやとする同行者マオメイに慌ててぱたぱたと手を振る。顔は真っ赤だ。
「私とケイさん、マオメイさんの三人で冒険したかったんですよ」
「ふふふ、そうかね? ま、そうだろうとも! 恋人も良かろうが、万物に精通した研究者の仲間だって必要だろうともさ」
そんなわけで三人、サイディアのモネード平原を西へ西へと歩いている。道の続く先にあるらしいと聞く、アヤカがちょっとばかり興味を引かれたスポットを目指していた。
「ずいぶん来たね。その<魔女猫亭>というところまで、もう少しかい? マオメイさん」
ケイの口にしたそんな名前を耳にするだけで、アヤカは心躍らせずにはいられない。なんたって、魔女猫亭だ。そんな名の酒場兼宿屋があると聞いたからには、足を運ばねばなるまいというのが今回の旅路の趣旨なのだった。
「あと少しだよ。ほら、もうスパルクの森が見えてきた」
平野を飲み込まんとばかりに広がるうっそうとした森の小路の途中に、その店はあるという。魔女がやっているのか、はたまた猫が住む宿なのか。あるいは魔女猫と異名を取る何者かがいるのだろうか。マオメイも知るところではないそうだから、これはぜひ自分の目で確かめてみたい。よってアヤカの足取りも止めどなく弾むのだった。
「猫と言えばアヤカ、君の新しい相棒もなかなか風格があるじゃあないか。まさに魔女の使い魔といった風情だよ」
「アルクですか? ふふ、そうかもしれませんね」
にゃおうと鳴き声。足元には左右で白黒真っ二つな毛並みの、のんびり屋な猫の姿があった。『LIQUID』のペットシステムにはアバターのそれを応用した画像の取り込み機能があり、例えば愛犬や愛猫の写真をもとにモデリングされたペットと冒険をともにすることができるのだ。
ペットとしてリキッド大陸へ降り立った白黒猫のアルクはもちろん、本来の彼が時おり発揮する不思議な力を行使してはくれないが、それでもバトルにおいては敵の気を引いて囮となってくれたり、そうでなくとも愛らしさにたいそう癒されて、旅に大いなる彩を添えてくれるのだった。
「深くて暗い森だね……アヤカ、足もとに気をつけてね」
「は、はい……きゃあ!?」
ケイにしっかと肩を支えられ、アヤカは赤面しマオメイはしししと笑った。
森の入り口へたどりついたところで、ケイがランタンに火を入れる。道は森の奥へと続いているが、樹々の枝葉の重なりにさえぎられて陽の光は届かず、うす暗くどこか不気味だ。本当にここに魔女猫亭などという可愛げな名の宿があるのだろうか。
奥へ奥へと進むと、徐々に闇が深まっていく。
「おっと。どうやら敵みたいだ」
ケイがアヤカとマオメイを背に、剣を引き抜き盾を構える。
「これは……アンデッドか! ここ、呪いの森だったりするのかねえ?」
「ううっ、怖いこと言わないでくださいマオメイさん……!」
ふにゃ、と短く鳴いて警告を発する白黒猫アルクが先行し、敵の気を引く。現れたのはスケルトンやグールといった動く死体たち。一体一体はそう恐ろしい相手ではないが、肉弾戦に持ち込まれたときの膂力は脅威で油断できない。
「僕が前へ出るよ、アヤカは攻撃をよろしく!」
「はいっ、ケイさん!」
「おお、愛のコンビネーションというやつかな?」
バトルでは一歩引いて観察に余念がないマオメイをかばいながら、アルクが敵の目を引いたところへケイが切りこみ、アヤカが魔法をぶちかます。
「行きます! <コメットシュート>!」
天に光が瞬き、アヤカがさっと手をかざせばまばゆい光条が敵の群れへと降りそそぎ、
「アヤカ、群れの奥を狙え! あれは高位のレイスだ。司令塔を叩けば動きは鈍るはず」
「は、はい!」
マオメイの言葉に標的変更、樹々の合間にのぞいた淡く青い輝きを放つ人影めがけて魔法を放つ。光は枝葉を射抜きながら落下し、炸裂すると、レイスは衝撃と噴き上げた炎に浄化され恨みがましい声を上げながらに霧散する。
あとは鈍い動きで迫りくるスケルトンとグールを仕留めてゆくだけだが、ひとつ厄介な問題があった。
「うう。べとべとです……」
スケルトンはともかく、グールは派手に蹴散らかすたびに緑がかった粘液をまき散らすため難儀した。ことに前線で戦うケイは全身にどっぷりかぶっており、アルクの毛並みも汚れている。特に毒液だったり酸性だったりするわけではないのだが、気分は落ち込んだ。
「ふむ、グールの腐敗液か。クラフトの材料になったりしないかね? ちょっと採取しておこうか」
「や、やめてー!」
VRゴーグルにまだにおいを再現する機能が実現していないことを感謝するほど、ぬるぬるのどろどろになってしまったものだから、森の只中に件の魔女猫亭を見つけた時には心底ほっとした。
不思議な宿だった。樹齢数千年は経っていそうな巨大樹のうろをぽっかりとくり抜き、建物として活用しているらしい。窓からはぼんやりとした明かりとなにやら楽しげな音楽や騒ぐ声が漏れていて、丸太を切って作られた扉の上には踊る猫の看板が揺れていた。
扉を開くと、いささか荒っぽくも気のいい人々に出迎えられた。奥にはリュートをつまびく吟遊詩人や、いくつも依頼が張り出されたクエストボードも見える。
「おっ、また森の洗礼を浴びた冒険者のご到着だぜ!」
「わはは、こりゃ派手にやられたなあ。奥に薬湯があるから浸かっていきなよ」
「女将さーん、風呂湧いてるよねー?」
酒場兼宿屋と聞いていたがそのとおり、彼らはクエストのさなかに一時身体を休める冒険者たちなのだった。
「は~い。すぐに入れるわよ~。あらあら、どろどろねえ」
奥の厨房から山盛りの肉料理にたくさんのジョッキを持って姿を現したのは、大柄な女性だ。女将というだけあって前掛けを身につけているが、頭には魔女の三角帽子。目深にかぶっていて目元はちらとも見えない。
冒険者のひとりがどこか誇らしげに教えてくれた。
「魔女のセルシーといやあ、<猫魔法>の使い手としてちったあ名が知れてたんだぜ。今は隠遁して、こんな僻地で宿屋なんぞやってるがな、そりゃあ凄腕なのさ。なあ女将?」
「やだわあ、こんなおばちゃんを持ち上げたってなにも出ないわよ~」
女将はとてもおばちゃんなどと言う齢には思えず若々しく見えたが、それはさておきアヤカは身を乗り出した。
「ね、猫魔法……ですか!?」
「そうよお~。あなたも魔法を使うのね? それになんだか、うふふ。いい目をしてるわあ」
柔和に微笑む猫魔女セルシーとの出会いが、アヤカを新たなクエストへと導く……のだが、今はともかく、猫魔法という魅惑の響きにキラキラキラ。瞳を輝かせるアヤカだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月27日
参加申し込みの期限
2024年11月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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