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LIQUID -Star Chronicle- 月の都編
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【レイドダンジョン『タワー・オブ・ソーマ』(1)】
近頃いそがしい
落合 まゆら
だって、たまにはゲームで遊びたい!
声優になるという夢の一端をつかんだまゆら。この春から、東京にある声優事務所へ所属することが決まっている。鍛錬を怠らず前向きな努力を重ね、自力で勝ち取った夢だ。誇らしく、希望に満ちて、目の前にずいと道が広がってゆくのを感じる。
反面、レッスンや新生活の準備で多忙は増し、自分の時間をつくるのがむずかしくなってきた。新人がなにを甘えたことを、などとベテラン声優なら言うのかもしれないが、しかし夢に向かって一直線、突き進んでゆくモチベーションやエネルギーをたくわえるための自己管理や適切にストレスを解消することもまた、プロの仕事の一環というものではなかろうか?
「……と、いうわけで」
そんなリクツで自身を納得させると、まゆらは<LIQUID>の世界へ飛びこんだ。実際、春からの新しい生活ではそんな余裕もなくなるかもしれない。しかしそれはそれとして芸能界、声優界の荒海を乗り切ってゆくため、また芸の幅を広げてゆくためにも、ポジティブな刺激のインプットは常に必要だ。
「ああ。久しぶりのサイディア王国! あいかわらず大賑わいね」
王都シードルをゆきかう冒険者たち、個性豊かないでたちや凛々しい姿にマユラは目を細め微笑んだ。中には見たことのない格好の者たちもおり、そういえば上位クラスが実装されたのだと思いだす。ゲームのサービス開始直後から、ちまちまとながらゲームを続けていたマユラも、クラスチェンジの条件は満たしているようだ。
「よしっ。さっそく<マジカルアイドル>にチェンジ♪」
歌唱スキルを極めた音界の歌姫。声のプロへ至らんとするマユラになんとふさわしいクラスだろう。あたらしいコスチュームに身を包み、満足げにうなずいた。
「さて、新クラスでまずはなにをしようかな。メインストーリーはちょっと、ボリュームありすぎて片手間じゃ難しいし。またサイドストーリーでもやってみる? でも続きものだったりすると追うのも大変だし……」
「あれ? マユラちゃん?」
ふと声をかけられ振り返ると、見覚えあるアバターがにこやかに立っていた。長い前髪で片目が隠れている。
「あー、アヤト! ひさしぶり!」
「ひさしぶりー。今日はオフ? オレも練習ないんだ、今日」
「そっか、あたしも少し時間ができたから……ねえ、それより聞いてよ!」
アヤトとは何度かパーティを組み冒険に出かけた仲だ。登録済みのフレンドの中では付き合いも長い。といってあまりゲームに没頭する時間も取れないから、あくまでリストに並ぶほかの面々と比較するなら、といった程度だが。
ただマユラがアヤトにシンパシーを感じているのは、彼がまだ駆け出しながらロックバンド『Edwoods』のリードギターを務めるミュージシャンであり、業種は違えどマユラと同じく芸能界で花開くことを夢見る若者、京極 綾人であるからだ。
「……声優デビュー!? マジ? マジで? おめでとー! やったじゃん!」
「へへ、ありがとー。まあまだスタートラインに立ったってとこだけどね」
「けど誰でも立てるわけじゃないかんね、そこ。あー、マジかぁ……なんかアレだね。オレもすっごい、嬉しいや」
端正な顔を子犬のようにくしゃっと歪ませて笑う笑顔は、彼の人の良さの現れだろう。自分のことのように喜んでくれる様に、マユラもなんだか胸が熱くなった。
「アヤトは? 最近どう? ちょっと前にテレビ、出てたよね。見たよ、深夜の『No Border LIVE』」
「お、サンキュ。そうそう、今度ライブやんだオレたち! ま、小さなハコなんだけど、その分客はアツくてさ」
しばしクエストも忘れて、近況報告で盛り上がった。
パートナーシステムもふたりで習得したし、コスチュームもおそろい。ハウジングエリアにはふたりの拠点もできたし(心の中では愛の巣と呼んでる)、バトルになれば息もピッタリ。コンビネーション抜群だ。
コトここに至って、ユズハ(プレイヤー:
稲積 柚春
)は考えた。愛しのワット(プレイヤー:
ウォルター・B
)と真にパートナーたるのに、足りないモノってなんだろう?
「……じゅうぶんじゃないの? 僕はけっこう、満足してるけどねぇ」
ドライなウォルターはハウジングエリアに据えたソファに深く腰かけのんびりと言うが、ユズハはまだまだ、満足できないのだ。まだまだ彼と絆を深めたいのだ。
「ペットでも飼ってみようか? ふふふっ、新婚夫婦みたいに」
「このゲームのパートナーって、結婚って意味じゃあないでしょ?」
「いいの、似たようなものだし! それとも、あちこちで綺麗なスクリーンショットでも撮ってまわろうか。この家を僕たちの写真でいっぱいにするの!」
「まぁ悪くはないけどねぇ」
なんだかんだとゲームを楽しんでいるらしいウォルター。誘ったユズハもそれは嬉しく思うのだが、どちらかといえば、もっと刺激的な遊びを好むようだ。もう少しこっちも見てほしい。せっかくこんなに愛らしいアバターなのに。
「うーん。それじゃあ……カード集めとか」
「ふんふん」
「ちょっと難しめのサブクエストに挑戦、とか」
「いいねぇ」
「それとも……いっそレイドダンジョンに突撃! しちゃうとか」
くわわっ! 彼の青い瞳が見開かれた。
「それだ! もう少し歯ごたえあるクエストにチャレンジしたかったんだよねぇ。ほら、おたがい上位クラスにもなったことだし」
先ごろ実装された上位クラス。ウォルターは<バレットストライカー>となり、ユズハも<アルケミックドクター>へとチェンジしたが、どうやら早くそのスキルや性能を試したかったらしい。少年めいて目を輝かせる、ふたまわりも年上のオトナな彼に、ユズハはちょっぴり苦笑いした。
さっそくサイディアのシードルから馬車で出発し、向かうは北方のスピリスタ。辺境の村マティニーだ。
がたことと揺られることしばし、前方の雪深い山の中腹に、脈絡なくそびえたつ巨大な塔が出現しユズハを圧倒した。
「おおー。あれが<タワー・オブ・ソーマ>」
「でっかいねぇ。登りがいがありそうだ」
数十名で挑むレイドダンジョンはエンドコンテンツという位置づけで、<LIQUID>でも最高難度を誇る。塔の各階層を守る強力無比なボスたちとの連戦を切り抜け、頂点を目指すのだ。高レベルな冒険者が集っても容易に突破はならず、みごと最上階を拝んだ者はほんのひと握りであるらしい。
「難しそうだね……大丈夫かな?」
「ま、なにごとも経験してみないとねぇ。失敗したっていいよぉ、経験値は得られるから」
コンテンツ攻略の心構えか人生訓なのか分からないことを言いつつ、ウォルターがさっそくパーティの募集を聞きつけた。
「タワー・オブ・ソーマ、いっしょに登る人募集中でーす」
「未経験者でもオッケー! ミスってもオッケー! 気軽に楽しもう!」
パーティはすでに幾人か集まりつつあるようだ。声をあげているのはマジカルアイドルとマジカルアーティストのふたり、マユラとアヤトだった。
ユズハがウォルターを見上げると、もはやわくわくが隠し切れない様子。
「あそこに合流しようかぁ」
「うん。じゃ、行ってみよー!」
ユズハもやはり、胸おどる。なんであれ好きな人といっしょに夢中になれるのは、幸福だ。彼の手をとり、弾むように駆け出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年11月02日
参加申し込みの期限
2023年11月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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