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かぞく・4
ショーウインドウのなかの光景が、見開きの絵本をめくるようにして滝原家のやりとりから店内へと移った。
といっても現在の店ではない。五人で買い物に行くと決まった翌日、ほぼ一年前の店内だ。
ああ、こんなだったこんなだった。
レオンは懐かしく思う。この日は平日だった。学校帰りに待ち合わせて全員でシーサイドタウンに繰りだしたのだった。
もちろん楽な道中ではなかった。団体観光客のツアーガイドよろしく、レオンは一同を店まで引っ張ってきたのだから。シーサイドタウンは気になるものでいっぱいゆえ、レオナ以外のメンバーはすぐ寄り道しそうになる。そのたび「そっちじゃない」「それは後で!」と連れもどし軌道修正するのに大忙しだった。
店に到着して一安心、とレオンは思ったものだが、それは大いなるまちがいであるとまもなく思い知ることになった。
本番はここからだったのだ……!
ではまた、当時の光景に入ってみよう。
よし、これでも平気だな。
レオンは胸をなで下ろした。ねねもましろも、レオナもカノンも自分の興味ある売り場に散っていったから。
ジーンズでも見るか、と口笛でも吹きたい気持ちでレオンはぶらぶらと歩みかけたが、たちまちその場に凍り付いた。
レディースのコーナーではましろが、つくづくとマネキンを眺めている。
ブランド品である。ハイブランドとは言わずとも、高校生には手の出せない価格帯、展示品の値札には『SALE』とあるが、「どこがセール!?」と訊ねたくなることうけあいのハイプライスが表示されていた。スカートひとつ買うだけでも、今日の予算なんて干上がってしまうことだろう。
それだけならまだいい。レオンにむかって、
「パパ、ぼくあれ着てみたいっ」
屈託なくましろが指さしてみせたのが、じつに露出の高い服だったのである。
夏先取りにしても薄着すぎやしないか。がばっと大きく胸元が開いているうえ、両肩だってオープンだ。しかも丈が短くてヘソ出しときた。ショートなのはスカートも同様、歩き方に気をつけないとその下があらわになることは避けられないだろう。
疾風迅雷、レオンはチーターのようにましろに飛びついた。マネキンから衣装を無造作に剥(は)ぐと、ましろは一式を試着室に持っていこうとしていたからだ。
「ま、ましろ? それはちょっとましろには早いからやめとけ? な?」
「早い? あーそうか、これ夏用の服だからでしょ?」
「そういう意味じゃなくて」
「じゃあどういう意味ー?」
ましろ、絶対わかっててトボけてるよな。
レオンは確信した。なぜってましろが、どうにもニヤニヤしていたからだ。
セクシーな衣装はまだ早い、というかたぶんフォーエバーに早いと言ってやりたいところだが、意固地になられても困るので、レオンは変化球で応じることにした。
「風邪引くぞ、そんな薄着すると。まだ寒い日もあるし」
「風邪ー?」
「そう。熱が出て咳も鼻水も出て、寝こんじゃって動けなくなるかもしれない」
元ぬいぐるみのましろが風邪を引くかなんて謎だけど、ともかくレオンは言ってみた。
「うーん、風邪ひいたらいやかもー」
「だろ?」
「でも、風邪ひいたら看病イベント発生になるのかな?」
たぶんましろ自身意味はわかっていないだろう。しかしなんだか嬉しげではある。
「なんだそりゃ、ゲームかよ!? でも、ゲームじゃないリアルな風邪はマジ苦しいぞ」
「う……。やっぱ、やめとくー」
マジ苦しい、この一言が効果的だったらしい。ましろはおとなしく、セクシー衣装をマネキンに戻したのである。
だが緊急事態はこれにとどまらなかった。
ましろの頭ごしに見える奥、ねねが足を止めているのは下着コーナーだった。
色とりどりのランジェリーが整然と並び、やわらかなライトが棚を照らしていた。香水のようなほのかな甘い香りがただよい、他の売り場とは一線を画す雰囲気だ。レオンの背を汗がじわりと伝う。「男子高校生が立ち入るのは無理ゲー」との言葉が頭に浮かんだ。
滝川怜としての姿なら話は別だが、いまのこの姿では全力で視線をそらしたい状況だ。しかし止めずにいられようか。
忍者のごとく無音で近づき、レオンはねねの袖を引いた。
「姉ちゃん……!」声も小声だ。密談するようにささやく。
「あらレオン? どうしたの」つられてねねもささやき声になった。
「そっちは行っちゃだめだって!」
「恥ずかしいの? まったく男子高生はこれだからもー」
「恥ずかしくないわけじゃなけどそうじゃなくて……姉ちゃんには必要ないと思うから」
「失礼ね。これでも二十代後半よ」
レオンは傷つけない表現を探したが思いつくことができなかった。最大限に配慮して、ようやく口にしたのがこの一言だ。
「いまの姉ちゃんには、まだ必要ないと思う」
最適解ではないだろう。でも、事実だ。
むっ、とねねの口元にしわが寄るのが見えた。
しかれどもねねは聞き分けた。
「仕方ない。『まだ』って言葉を評価して、いまは引き下がるわ」
「助かる。ありがとな、もっと年相応なの見つけるから。ミスティックエール(※女児向けアニメのキャラクター)のパンツとか」
「さすがにそれは失礼すぎない?」
「ご、ごめん……」
「わたしが観てたのはその前作の、『魔法少女ミスティックアリア』のほうだから」
「そうきたか」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
桂木京介
阿瀬春
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年11月04日
参加申し込みの期限
2024年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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