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かぞく・2
どれくらいチェイスがつづいただろう。
突然、猫がぴたりと足を止めた。
「うわっ」
レオンは突然の停止に対応しきれず、そのまま猫を追い抜きそうになりつんのめった。いきおいあまって片足が前に出て、地面をつかもうと手をバタつかせる姿はコントの一幕のようだ。しかし本人はいたって大真面目である。
セーフ! 危うく歩道にキスしかけたが、レオンはなんとか踏みとどまった。
「ちょっと、レオン!」
レオナも危機一髪だった。兄の動きにつられて急ブレーキをかけたものの慣性の法則は残酷である。逆らえぬG(重力)によろけてしまい尻もちをつきそうになった。
「きゃっ……!」
しかしその声がひびく前に、カノンが間一髪でレオナの背中を支えた。
「お姉ちゃん、大丈夫?」
心配そうに声をかける一方で、カノンの表情にはどこか得意げな色が浮かんでいた。一言で表現するならば、『どんなもんだい!』。
一方ましろはというと、美しいフォームで停止に成功した。そのさま、オリンピックの体操選手のごとし。
「やったー!」
満足げに両手を上げ、ましろは笑顔をねねに向けた。
「おつかれさまー!」
と元気よく声をかけるが、ねねはぜえぜえと肩を上下させている。幽霊が息切れするなんて妙な話だが、現にそうしているのだから仕方があるまい。
「やれやれ、こんな運動量、久しぶりだわ……!」
ねねは額の汗をぬぐった。幽霊が汗? と気になったところで説明は前述のとおりだ。
桜色猫は、滝原家のプチ騒動を無視するかのように横を向いた。
「走って止まって、なんなんだ?」
レオンの問いに答えるどころか、猫はわずかに尻尾を揺らしただけだった。
猫が止まったのは衣料品店の軒先だった。レオンは猫の隣に立ち、よく磨かれた看板を見上げた。
あぁ、この店か。
丸みを帯びた英字とカラフルなロゴマーク、木目調のデザインに、ライトグリーンのアクセントがきざまれて看板だ。その下には『旬コーデ発信中』『マストバイセレクション』と銘打たれたポスターが貼られている。店の入り口はガラス張りで、内部の様子もうかがえた。
「あれ、ここ」
カノンも記憶にある店だった。
「何度か来たわよね」
レオナも同様だ。何度かこのメンバーで訪れたことがある。
店先を飾るおしゃれな帽子やスプリングコート、リュックはなかなかの見栄えだった。平日だがそれなりの客入り、店内からは軽快な音楽が流れており、なんとも活気のある様子だ。男女比は半々といったところか。スーツ姿のお姉さんがジャケットを選んでおり、高校生らしきカップルがお互いの服を見つくろっている。かと思いきや山高帽に和服という個性的な服装の青年が、Gジャンを手にためつすがめつしている姿もあった。
どういうことなんだこの猫、こんなとこに連れてきて?
などと思いながらショーウィンドウに目をやったところで、
「……あ」
レオンは言葉を失った。
ショーウィンドウにはマネキンたちがディスプレイされている。顔のないタイプでありながら存在感たっぷりだ。カジュアルなストリートウェアに身を包み、無機質ながらどこか洗練されたオーラを放っていた。ロゴ入りのスウェットやデニムジャケットをまとい、動き出しそうなほど自然なポージングだった。
だが、レオンが反応したのはショーウィンドウの中身ではない。
鏡のようになったその表面だ。
ディスプレイが消えていく。映画館の銀幕のようになる。
ウインドウには、自分たちの姿が映りこんでいた。
俺とカノン、レオナ、そして姉ちゃんとましろ――。
たしかにそこにいた。
あれ、俺たちだよな。
「……見えるの?」
レオナが小さな声で訊ねた。
レオンは軽くうなずいただけだったが十分だった。レオナは彼の表情を見て、それ以上言葉を重ねなかった。
「おれも見えるよ」
カノンが静かに告げた。カノンの目線は、ショーウィンドウに映る像にしっかりとすえられていた。まるでその奥にある何かをつかもうとするかのように。
ねねも立ちつくしている。その肩は、どこか緊張感と解放感の中間にいるように見えた。
ましろも、軽く口を開けてその場から動けないでいる。小さな手で、自分の服の裾をぎゅっとつかんでいた。
だよな。
みんな、見えてるんだ。
鏡像じゃない。
あそこに映っているのは。
一年前の俺たちだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
桂木京介
阿瀬春
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年11月04日
参加申し込みの期限
2024年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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