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妖×祓い屋 桜色のみちびき編・2
「ほう。祓い屋さまでいらっしゃる……この村に恐ろしいあやかしが? それはそれは。どこのどなたがそのような世迷言を? わずかばかり採れる作物で糊口をしのぐ、見てのとおりの寒村にございますよ」
しなびた茄子を上等な衣でくるんだような村長の言うことも、誤りではあるまい。見回せばたしかに田畑は荒れ、家々はもはや朽ちかけ傾いている。壁板の隙間からおそるおそるにこちらを覗く目は落ちくぼんで、どこか怯えてさえ見えた。
「まあまあ。そういう声が近隣の村々から上がってるのもたしかでねえ」
ウォルターの軽い調子は村長の眉をひそめさせたが、それでいてまなざしは鋭く、全て見透かさんとするかのようだ。
七瀬がそうと感じたように、彼もまた同じ予感を抱いたことだろう。
「なにもないにしろ、そうと報告するには、調べてみないとさあ。ちょっとばかり、滞在させてもらえないかなあ? 一晩でもいいんだけどねえ」
つまりこの村長、まことのことを語るもなにやら、秘密もかかえてもいる。村の荒れようと比べ、彼の身なりの整いようも異様であるし、奇妙なまでに大きな黒目や口の両端、頬に伝う傷あとめいた肉色の線もそれを裏打ちするように思えた。村長がウォルターのかたわらにぷかりと浮く七瀬を目にして、一分の身じろぎさえすることがなかったのも奇妙ではある。
「分かりました。お好きになさるがよいでしょう。ただし、村には宿などありませぬ。我が家へお泊めできればよいのですが……」
「おや、そうしてもらえるならありがたいけれどねえ」
「あいにくと……部屋が、埋まっておりまして」
「そりゃ残念」
村長はウォルターへなんら感情も湧かぬようにきびすを返し、村の最奥に見える豪奢な屋敷へ去っていった。
七瀬は腕組みし、
「どう思います? ウォルターさん」
「におうねえ」
これ見よがしにひくひくと鼻を動かしてみせる彼に、思わず頬がゆるむ。
「なにかあるのは……あるいは、なにかがいるのは間違いない。まずは」
「まずは?」
「散歩かな」
「散歩。ですか?」
「そ」
すたすたと歩き始めた彼の背を追い、七瀬もふわ、と流れるように飛んだ。
村の者はほとんど出歩かない。農作業をする者はあったが稀で、往来には風の音ばかりが寂しく鳴き、井戸端会議に花を咲かせる者たちも、ところせましと駆けまわる子どもの姿もない。鳥や獣の声さえもなかった。
ただ、ふたりの耳へ常に届くものはあった。ささやき声だ。並ぶ家々からこちらをうかがい、なにかぶつくさとつぶやいている。
ウォルターは構わずそこらを歩き回った。文字どおり散歩に興ずるようにも見えたが、そうではないことを七瀬は知っている。
「面白くなかとですね。言いたいことがあるなら言えばいいのに」
眉をひそめ七瀬は言った。彼は幽霊か、あるいは『白坊主』なるあやかしの種とも呼ばれたことがあるが、実際のところは彼自身にも分からない……ともあれ、人でない彼に人の感情はなかなか理解しがたいものだ。ウォルターと旅をするうちいくらか察することもできるようになったが、今にも倒れそうなあばら家へ引っ込み声にもならぬ声でなにごとかを垂れ流す村人たちの心の内などは、沙汰の外といってよかった。
「言えない事情があるんだろうねえ」
そこへいくとやはり専門家は違って、祓い屋たる彼には、ある程度の目星がついているようだった。七瀬は首をひねった。
「どんな事情ですか」
「口止めされてるとか。そうでなくとも、抑圧されているのかも。もし誰かに秘密をもらしてしまえば、どんな目にあうものやら……ってね」
「あの村長さんが? 村の人たちに、罰を加えるとですか」
「あるいは……村長サンを操ってるなにか、かも」
うつろな村に彼の声はよくとおる。会話は村の者にもとどいていたかもしれない。
どこか、なにか……風の音が変わったように、七瀬は感じた。
「貧しい村に、ひとつだけ立派なお屋敷。なんであれ、間違いないね」
にやりと笑む彼はやはり頼もしく、その後ろをついてゆくにふさわしいと七瀬の確信を深めてくれるのだ。
「あの家は、なんらかの憑き物筋だ。化けの皮を剥いでやろうじゃないか。僕と君でねえ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
桂木京介
阿瀬春
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年11月04日
参加申し込みの期限
2024年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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