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妖×祓い屋 桜色のみちびき編・3
村人の多くは頑として口をつぐんだ。蒼白な顔をして頭を振りたくり、ウォルターの問いを拒むのだ。
「少しお話でも……って、言っただけなんだけどねえ」
「怯えてましたね。ウォルターさんに? それとも村長さんに? それとも……」
言葉の続きをウォルターは理解しているそぶりだが、見てのお楽しみとかで教えてはくれなかった。あやかしにかじりつかれてからではお楽しみもなにもないのではと七瀬などは思うのだが、そういうところも含めて彼という人物だろうとも考える。案外この余裕が、あやかしと切った張ったの険しき道を彼に歩ませる胆力の源であったりするのかもしれないし。あるいは単なる享楽主義かもしれないが。
「お。あの子にもお話、聞いてみましょうか」
「そだね。ねえ君、ちょっといいかい?」
齢七ツ頃の男児だ。農作業の手伝いに出るところだったらしい。
元気いっぱいに日の下を駆けまわるのが使命のような年頃をして、しかし男の子は頬をやつれさせ怯え切っていた。彼は必死に首を振った。目は左右をせわしなく行き来し、何者かの視線を恐れるようだった。
「…………! な、なんも。おらあなんも知らね……! なんも言わね!」
「うん、はいはい。大丈夫、なにも聞きやしないよ。心配しなくていい」
頭にぽんと手のひらを乗せてやろうとしたのだろう、しかし伸ばした手は男児がびくりとして退いたもので空を切った。蒼白な顔をして、ちぎれんばかりに頭を左右へめぐらせる。これまでに声をかけた村人たちとまったくもって同様の反応だ。
「悪かったねえ、お邪魔して。それじゃあね」
「あ……あ」
しかし男の子は親御や村の大人たちより若く、大人たちほどあきらめに浸かりきることもできず、そしていくらか向こう見ずだったらしい。
「うん? なんだい、なにか言いたいことでも」
「た……」
ウォルターは耳をかたむける。七瀬もそうすると、
「たすけ」
ぷつん、となにか音がした。男の子の身体の中から聞こえたように思えた、その刹那であった。
「わっ!?」
実体のない身ながらに、七瀬は思わず飛び退いた。男の子の口から止めどなく、細長い紐状のなにかがおびただしくあふれ出したので。
「ははあ、やっぱりねえ。藪を突いたら、ずいぶんとたくさん出たもんだ」
「ウォルターさん、これは……!?」
彼の手から呪言をきざまれた白墨が放たれ、白目をむいた男児の眉間を打つ。倒れ込むと口から目から鼻からと飛び出したそれらが牙をむき、ウォルターへと飛びかかる。隙なくそのひとつをつかまえると、彼はに、と口角を上げた。
「たとえば、座敷童。たとえば、疫病神。憑き物もいろいろだけど、多くは憑き物筋となった家や村に干渉し、益をもたらすか害を成すか……ともかく共同体において『ツイてる』者と『ツイてない』者を作り出すのさ。差別や制裁の構造を作り出すと言ってもいい、もしあの家に逆らおうものなら……ってね。そうして生まれる幸福、あるいは嫉妬やそれにともなう暗い安堵、恐怖、人のそんな感情を食らうのさ」
「なんなんです? なんの憑き物筋なんですか?」
「なにって、ほら。見てのとおり……うわ」
眉をひそめてつまみあげたウォルターの手の中で、そいつは悔しげに、しゃあと七瀬を威嚇した。
「蛇だよ」
蛇憑きは厄介だ。七瀬も話に聞いたことがあった。共同体を眷属で満たし、ひとたび裏切り者が現れたなら内側から食い破り、制裁とするのだ。
「じゃあ、あの子は……」
「あの子だけじゃない、誰も彼もさ。身に巣食う蛇の一匹一匹をつまんで取り出すなんてことはできやしない……残念ながら、ね」
軽い口ぶり。しかし七瀬には伝わった、彼の冷めた心へ灯る熱が。怒りが。
呼応するかのように、村の隅々にまで響く轟音が衝撃をともない押し寄せた。見れば豪奢な屋敷の屋根を突き破り吹き上げたのは、蛇の奔流。その中から巨大な首をもたげたのは、凄絶なまでに白い大蛇だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
桂木京介
阿瀬春
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年11月04日
参加申し込みの期限
2024年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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