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もうひとつの卒業、桜色のにゃあ
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散りゆく花も、咲く花も・1
休日の
またたび市動物園
は盛況で、カップル、親子連れ、老夫婦に友人同士数人のグループなど、多様な顔ぶれが華やかな笑顔を浮かべて行き交いました。
八神 修
と
七夜 あおい
もそこへまぎれ、ゆっくりと。おだやかに。
「…………」
「…………」
決して気まずい沈黙ではなく、噛みしめるような心持ち。残り少なくなった高校生活に間もなくおとずれる終わりをたしかに感じ取りながら、先へ続く希望にもまた期待を抱き、それがふたりの歩みを弾ませています。
これが高校時代、最後の動物園デートになるでしょう。そうと修が口にしたわけではありませんでしたけれど、ふたりの表情は周囲の底抜けに明るいお客たちとはすこうしばかり、違っていました。声を上げてはしゃぐでもなく、もちろん沈鬱に言葉もかわさないわけでもなくて、ふたりの絶妙な距離感や空気感が、この日を演出しておりました。
「お。ライオンだ」
「わー、かっこいいねえ。かわいいねえ」
歩みの一歩一歩を、目にする動物たちの一匹一頭を、浮かぶ笑顔のひとつひとつを、大切に噛みしめます。急ぎ園内をめぐるのではなく、ふたりのペースでゆったり、まったり。
「見て、あの子、お昼寝中。気持ち良さそうにうとうとしちゃって」
「はは、隙だらけだな。とても百獣の王には見えないが、そこがいい」
「うんうん」
ゆるやかな春風が吹いて、どこからか運ばれてきた桜の花弁がふわり、あおいの髪へ舞い下ります。ふわ、ひらり。
「あおい。髪に、桜が」
「え? 取ってとって」
「ん……ほら」
つまみ上げてあおいの手のひらへ落としてやると、彼女の笑みは花やぐように深まりました。頬はピンク、桜色。
「ふふ、ありがと。桜の季節だもんねえ」
「ああ。出会いと別れの季節だな……」
ふと、しんみり。並んでふたり、すぴすぴと心地よさそうに眠るライオンのなんとも気の抜けた寝顔をしばし、ぼんやりと見つめました。
豹や虎を見て、白熊や狼を見てから、水棲生物のコーナーへ。大きなプールで優雅に泳いだり、縁に乗って甲羅干しする亀さんたちを眺めていた時のことでした。
「み~んなゆっくりのんびりで、癒される~……わっ!?」
「おっ!?」
肩へ、のしっ! と突然かかる重み。頬をくすぐるもふもふ、ちらと見えた桜色の毛並み。ふたりは思わずぱちぱち、ぱちくり。
「……猫?」
「わ、きれい! かわいい! 桜色の猫だ~!」
二匹のにゃんこが修、あおい、それぞれの肩の上へぴょんと飛び乗り、なんとも落ち着いた様子でくつろぎ始めたではありませんか。修の肩には、桜色のオス。あおいのほうはこれまたあざやかピンクの、メスでしょうか。親子? 兄弟姉妹? 分かりませんけれどなにやら、不思議なたたずまいの二匹の猫ちゃんでした。
「かわいい~、もふもふだ~! 変わった毛色だねえ。この動物園の子たちなのかな?」
「ふむ……?」
動物園に展示されているのはヤマネコとか、マヌルネコとか、一般的なイエネコとはちょっと違った猫科の動物たちがほとんどです。ふたりの肩の上のこの子たちはどうも、毛並みこそピンクでエキセントリックですけれど、どちらかといえば寝子島のどこにでもいるような普通の猫に近いように思えました。そう、この島ではよくありがちな不思議現象の一環で、そのへんのにゃんこたちの一部が桜色になってしまったような……。
それを裏付けるかのように、あおいが不意に指を差しました。
「あっ、修くん、見て!」
「これは……!」
亀のプールへ、いくつもの波紋が生まれては広がっていきました。ゆらり、ゆらり。ぱしゃぱしゃ、ぱしゃん。邪魔をしないように、とのご配慮でしょうか、亀さんたちはみんな縁に上がって一列になり、どうぞご覧くださいと言わんばかりです。
「これ……私たちの」
「ああ。思い出深いシーンばかりだ」
にゃあ、にゃあお。にゃんこが鳴くと波紋が生まれ、そこへ揺らめくのはいずれも、修とあおいの記憶を彩る素敵な思い出ばかり。
「君たちが、見せてくれているのかい」
うにゃあ! 得意そうにひと声。
おだやかに目を細め、ふたりはしばし、水面の揺らめきへと見入ります。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
桂木京介
阿瀬春
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年11月04日
参加申し込みの期限
2024年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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