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ほのぼの、サイバー、幻のラーメン屋台ふたたび・1
寝子歴24XX年。
サイバー国家として発展を遂げたニッポンのカントー近海に浮かぶ島、ネコジマ。
そのなかでも、ネコジマジンジャを中心に発展したQ市街(キューシガイ)はレトロな趣と近未来技術が雑多に混在するネオ昭和地区である。
聞くところによると、ネコジマシティは「ライトカジュアルなサイバーパンク都市」と評されているとかいないとか。トーキョーやオーサカのようなネオンライト近未来都市型よりもゆるゆるで、フクシマやナガノあたりのエコでソーラーパンクな田園郊外型よりもごちゃごちゃしている丁度良さが、観光地として好まれる所以だろう。
観光客がまず驚くのは上空をゆったりと回遊する蛍光グリーンの巨大な魚。みんなの暮らしを守るクジラ型都市管理AIのホログラムだ。
次に驚くのが、かつてネコジマジンジャへの参道だったという310(サンドー)商店街で供される、昭和の食べ物の数々。といっても、ほとんどが見た目だけ。天然食材は手に入らなくなって久しく、バケガク的に合成された栄養素と3Dプリンタの発展形である成形技術で、人の目に楽しく栄養的にも過不足ないそれらしいものが作られているにすぎない。
もちろん、それが当たり前になってしまえば、なんの抵抗もないのだけれど。
『本物』を食べてみたい――この時代の人々がそう希(こいねが)うのも理解できる。
「んー」
と、
シオ・レイゼルオーク
は路地を覗いてきょろきょろした。手元に開いたいくつかのホロウィンドウにはマップが表示されている。ちょっと前に一瞬だけ現れた赤い点は、いまはどこにも見当たらない。
「見つかりませんね、幻のラーメン屋台。このあたりで反応があったんですけど……」
シオは
いつか出会った幻のラーメン屋台
を、今日も探し続けていた。
それはいわゆる都市伝説。
――ネコジマQ市街のどこかに、幻のラーメン屋台が出没する。『リヤカー』という車に、赤い暖簾、ラーメンと書かれた提灯が目印。屋台の主は『黒猫』だとか――
そんな噂をもとに、探し回った末、シオはその幻のラーメン屋台と邂逅することができたのである。
あの時の感動は忘れられない。
「遠い昔に滅んだという幻の食べ物、ラーメン……しかも本物の小麦で作った麺、本物の醤油を使ったコクのあるスープ……あの味の深みは忘れられません」
ラーメンは都市伝説ではなかった。この目で、この舌で、確かに見て、味わったはずなのに。
幻のラーメン屋台は、幻というだけのことはある。
シオはまだ、二度目の遭遇を果たすことができずにいた。
「今日もずいぶん探しましたが……いませんねー」
シオのおなかはもうペコペコだ。
そんなシオの前にあったのが、昭和グルメ食堂だった。
食堂の前には金属製の箱の上に透明なドーム状のケースがついたしろものが置いてある。これはいわゆる料理自販機で、ドームの中にはこの機械で合成可能な食品のホログラムが次々と映し出されていた。好きなメニューを選んで購入するとその場で食品の元となる栄養素が合成され、現代でいう3Dプリンタのように出力される仕組みだ。この食堂では、そうして出来上がった料理を店内に持ち込んで食べるのである。
シオはドームにかるく手をかざすとくるくると動かした。
手の動きを感知してホログラムのメニューが変わってゆく。
オムライス、ビフテキ、ナポリタン。プリン・ア・ラ・モードなんて名前の、UFOみたいな黄色い円盤型プリンの上に、嘘みたいに真っ赤なチェリーやら、白く渦巻くクリームやらがのっかった食べ物まである。ホログラムの周りには『うまい!』とか『大人気!』なんて、購入意欲を向上させるための虹色のフォントが踊っていて愉快だ。
「美味しい食事に対する人の執念と努力の結晶ですねー」
ネコジマシティのほかで、こんな自販機はみたことがない。いや、料理の自販機自体はあるのだが、昭和グルメなんてここ以外では見かけないのである。
「食って昔も今も人間の本能ですし。これこそ観光の目玉、この都市の生存戦略の要といえそうです」
なんて都市運営の戦略にまで思いを馳せれば、空のクジラがクオォォー……ンと啼いた。まるでシオの思考に同調しているかのようだが――。
ま、気にはするまい。
いまの懸案事項はお昼ごはんだ。
昭和グルメはどれもこれも素朴で可愛らしいが、残念なのは『ラーメン』だけはない、ということだ。
ラーメンはなぜか大昔に滅んでしまった。
レシピすら消えてしまったとは嘆かわしい。
歴史というものはときどき訳の分からないことをしでかすものである。
「うーん……やっぱり……」
ラーメンを捨てきれないシオは、身を翻す。
道の反対側には謎肉串焼きの露店がある。その隣には電脳ブレンドされた薬草茶も売っている。
「そういえばまえに幻のラーメン屋台と出会ったときもあれ買いましたねー」
ゲン担ぎではないが、あのときと同じにしてみるのも一興ではないか。
「さて、どこで食べましょうか。どこか座れる場所は……」
串焼きと薬草茶を買って、あたりを見回したときだった。
シオは、買ったばかりの謎肉串焼きを落としそうになった。
何故ならば――探していた赤暖簾のリヤカー屋台が、視線の先に存在していたからである。
パー、プー。
笛とラッパのあいのこみたいなあの楽器、チャルメラ、といったか。
屋台はチャルメラの音を棚引かせながら、路地の角を曲がろうとしている。
このままでは視界から消えてしまう。
シオはめずらしく走った。
「待って~その屋台さん!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
桂木京介
阿瀬春
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年11月04日
参加申し込みの期限
2024年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年11月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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