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走って、探して、気をつけて!? ハッピー・イースター☆
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エノコロ岬の花畑も、順調に春の花を咲かせている。
もう暫くすれば、きっとチューリップや桜の共演といった具合に、大地も頭上も花で覆い尽くされてしまうのだろう。
待ち遠しい気分でくるりと周囲を見渡す
綾辻 綾花
は、膨らみかけた桜の蕾を見つけて愛おしそうに微笑む。
あともう少し、されどまだ遠い約束の日を期待して、隣を歩く
早川 珪
に視線を移す。……彼も、同じような気持ちでいてくれているだろうか。
「珪さんは、楽しみ……ですか?」
「……そうだね。こういったイベントは、童心に返り過ぎないように気をつけないとだ」
クスクス笑う彼は、綾花が言わんとしたことを気付いたのか気付かなかったのか。ちょっと困った笑みを浮かべる姿に、それがはしゃぐことを心配してのことでなければいいな、と綾花は微笑み返した。
「じゃあ珪さんがはしゃいでも恥ずかしくないように、私もいっぱいはしゃいじゃいます!」
そうして「逸れないために」、と小さく理由を付けて珪の手を取ると、先を急ごうとする子供のように笑ってみた。手を繋ぎたいのも、珪と出かけられることが楽しみだったのも本当だから、寧ろ「珪のため」なんて言うのが1番の口実だ。
「珪さん、楽しく頑張りましょう」
花壇の間の小道を歩きながら、イースターエッグやウサギのぬいぐるみを探す。子供向けの宝探しらしく、ぬいぐるみは大きな物が見つかりやすい場所へ置かれていることもあったけれど、小さな物が物陰に隠されていたりと難所もあって、次第に2人は真剣になってしまう。
「これは、水兵さんかな? じゃあ海が映るように……ほら、珪さんも!」
2人並んで軽く屈み、ぬいぐるみと一緒に記念撮影。やっと3つ目をみつけたけれど、卵の収穫はゼロだ。小さい物だから見落としているのか、それとも補充の間もなく他の人に奪われているのかはわからない。
「さすがに1つくらいは見つけたいな……綾辻さんなら、どこに隠す?」
「私ですか? うーん……見つけて貰えないと寂しいので、そんなに難しく考えないと思います」
この広い岬の中、隠そうと思えば土の中や木の上だって選べるし、色だって自由なのだから溶け込むような色に塗られてしまえばわからない。けれどそれでは、見つけて貰えないまま眠ってしまうことになるだろう。
例えばと綾花が視線を向けた先には、満開の菜の花。
「ああやって、少し目線の高い所に花が咲いていると上に目を奪われちゃうので、その下とか……ああっ!」
言いながら屈んで見ると、イースターエッグが見つかった。あんなに探しても見つからなかった卵が、こうもあっさり見つかるなんて。驚きながらも手を伸ばし、綾花は間違いなくイースターエッグだと確認する。
「やったね。探すんじゃなくて、隠す場所を考える……うん、これならいけるかもしれない」
そうして2人は、逆転の発想で花畑を散策する。すると意外なことに、ウサギのぬいぐるみもたくさん見つかった。
(この子は……ちょっと凜々しいかも。珪さんがウサギさんなら、こんな感じかな?)
彼からもらったテディベアを思い出しながら、ふふりと笑って記念写真を撮る。お気に入りは、あの珪にそっくりなテディベアに間違いない。けれど――。
「次も頑張りましょうね、珪さん!」
ウサギになってもクマになっても、そして大好きなにゃんこになったとしたって、大好きなのはこの人だけ。
綾花は胸を張るように彼の名を呼び、幸せそうに微笑んだ。
花畑を満喫したところで、続いて2人は観覧車の謎解きの待つゴンドラへと乗り込んだ。
先日のデートでは子猫に会える特典付きだったが、今回は謎をクリアするとどんな特典があるのだろう。
そんな興味好奇心と、ちょっとした下心も潜ませて。まずは彼の隣にぴったり寄せ合うようにして座り、問題用紙を眺める。
「大きな猫の向く方にある小箱に卵の数を入力、後ろには兎の数を……か」
くっついたかと思ったら離れ、離れたと思えばまた額を寄せ合って。ドキドキするけれど、これが一緒に謎解きをする醍醐味……なのかは、今の綾花のトップシークレット。
「ここでは閉じ込めはないので安心ですね」
「ん゛ん゛っ! そ、そうだね」
謎が解けても解けなくても、時間がたてば解放される。それは安心できるはずなのに、綾花にはちょっぴり物足りない。
けれども珪は、あまり触れて欲しくない話題だったのか、綾花と視線を合わすのを避けているようだ。
「あの時、珪さんは苦しそうでしたけど、強く抱きしめすぎたんでしょうか? 私はくすぐったかったです」
「苦しい……うん、まあ、ある意味ではそうなる所だったかな……」
曖昧に呼吸が、というていで話を合わす事も無く、触れてしまった心苦しさを吐露するでもなく。彼は思い出してしまった何かを鎮めるように、深い深呼吸をした。
思い出すのは、
あの日の脱出条件
――キスはまだ、偶然のような物ばかり。
「……謎解きが終わっても、もう一周しませんか? 今度は違うゴンドラで、のんびり」
「そうだな……クリア報酬が『次回使える観覧車無料券』らしいけど、今日使っちゃうかい?」
綾花にとって、それは願ってもない特典だ。
次の約束に取っておくのも悪くはないが、今だってもっとゆっくり動いてほしいくらいなのに。
「私にとって、珪さんとの時間が増えるのが一番の特典ですよ」
気合いの入る綾花に感化されるように、珪も閃きを発揮する。そうして無事に手に入れた『無料券』で、2人はもう一度空の旅へと出発だ。
今度は謎解きの必要がないからゆっくりと景色を眺め、クッキーを頂きつつ昼間に貰ったイースターエッグを振ってみる。
すると1つだけ、カラカラと小さな物音がする卵があった。
割る前に記念写真を残しておいて、割ってみると……丁寧に折りたたまれた紙。そこには、小さな子が懸命に塗ってくれたのであろう、結婚式のウェルカムボードのようなイラストが。メッセージも書かれているが、それを見て2人は赤くなる。
――しあわせのきすをしてね!
まるで、誰が見つけるのか分かっていたかのような中身に、思わず2人は笑みを浮かべる。
「イースター、楽しかったですね」
今はまだ、『しあわせのきす』は出来ないけれど……まずは『普通のキス』ができる日がくるといいなと願って。
綾花は桜が散る頃を楽しみに、珪と寄り添うように座って、今日一番の笑顔で微笑んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月06日
参加申し込みの期限
2024年10月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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