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寝子島高校
走って、探して、気をつけて!? ハッピー・イースター☆
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中学校の卒業式は終わったけれど、高校の入学式はまだ。
早生まれな
朝永 真深
は月末まで年齢も14歳と、色んなことが中途半端で宙ぶらりんに感じていた。
そりゃあ書類上とやらだけ見るならば、まだまだ寝子島中学校に籍がある。名乗るのであれば、歴とした中学生……ということは頭ではわかっていても、卒業したのだからもう一歩大人に近づきたいわけだ。
なのに『14歳』と答えれば、否が応でも「ああ、中学生ね」なんて扱いを受ける。少々プライドの高い所のある真深にとって、卒業したにも関わらず未だ中学生呼ばわりは、子供扱いされているようで好ましくない――とまでは、考えてないのかもしれないが。とにもかくにも、モヤモヤすることは変わりない。
どうにか、この気分を晴らそう。こんな鬱屈した気分で高校生活を迎えたくないと、真深はイースターで盛り上がる寝子電スタジアムへと向かうことにした。
少しばかりお祭りの空気に触れれば、気も晴れるはず。寝子島各地でやっているなら、それを順々に巡ってもいい。どこかで友達に出くわせば、「大人っぽくなったね!」なんて言われたいがために、少し背伸びをして購入した丈の短いボウタイつきシャツに、ダメージデニムパンツを合わせ、スポーティなキャップを被る。
全体的にレトロブルーと白で構成された落ち着きある色合いの中に、肌のチラ見せで若さとエネルギッシュさをアピールしたファッションは、今までの『優等生さ』とはちょっとばかりイメージが違うかもしれない。けれど真深は、折角高校生になるのだからと思い立って、この出で立ちに挑戦してみることにしたらしい。
(高校デビューってほどじゃないけど、いろんな事に挑戦したいな)
おしゃれ好きを名乗るのであれば、食わず嫌いはいけない。今しか着ることの許されない物もあるのだから、存分に試してみたいなと考えているうちに、スタジアムへと到着した。
そして――とにかく真深は走った。
いや、走ったなんて生ぬるい表現で済むだろうか。
割れない卵形ボールを転がすなんて楽勝だと挑んだエッグロールは、ボールが明後日の方向に行かないよう集中力が必要だった。気を抜けばボールが逸れるだけでなく、背後から忍び寄るいたずらウサギという名の着ぐるみがボールにちょっかいをかけに来たりする。それをなんとかかわしながらも懸命にゴールへと向かったが、結果はビリ。いたずらウサギには小馬鹿にされたようなジェスチャーと、それでも頑張ったよと褒めるようなジェスチャーをされて、なんとも言いがたい気分に包まれた。
続いて参加したスプーンレースも、やっぱり集中力が必要で。スプーンの中で不安定に揺れる卵が、もし本物だったら、中にぎっしりインクが詰まっていたらと思うと、急いで落とす方が恐ろしい。
しかしそれよりも恐ろしいのは、にじり寄ってくるいたずらウサギだ。エッグロールのいたずらウサギはコミカルでイラッとさせることさえあるお調子者風だったのに対し、こちらは無表情でにじり寄ってくる。
いや、着ぐるみなのだから表情はどちらも変わらないけれど――なんというか、生気を感じないのだ。
勢いよく追い立てられることもなく、足音を忍ばせてヒタヒタと付いてくる様子は、ホラー映画の登場人物のようにも見える。少し怖い物見たさで振り返ってみると、真深とほど近いところで屈み、こちらをじぃっと見つめていた。
その後は、もう無我夢中だった。単なるイベントだとは理解出来ていても、アレに捕まってはならないとできるだけ急ぎ――ゴールする寸前にスプーンから卵を滑り落としそうになる。
「あっ!!」
なんとかスプーンでキャッチできないかとスプーンを構え直すも、卵はカチカチと跳ねて上手く戻ってはくれない。けれども、コースに落とさずゴールしたということで、なんとか走者6人中の5位という結果を残せた。
(……今回は、ビリってわけじゃないし)
最終走者に圧をかけるいたずらウサギを眺めつつ、アレに捕まらなかったのだから良しとしようと、真深は休める場所を探してアウトレットへと向かうことにする。
「あたしは、休みに来たはずよね?」
はーっと大きく息を吐いてテーブルに突っ伏す真深は、疲労困憊だ。
表に大きく『イースターメニュー食べ放題!』なんて看板を飾っておいて、可愛らしくテラス席を飾り立てておいて、またも走ることになるなんて誰が思おうか。
(またいたずらウサギが追いかけてくるんじゃ……なんて思ったけれど、そんなことなくて良かった)
もしかしたら夢には出てくるかもしれないけれど――という不安を打ち払うように首を振っていると、先ほどのパンケーキレースのミッションクリア特典の特製ドリンクが運ばれてきた。
「あー……疲れた身体に本当にスイーツが染みるわ」
誰にも邪魔されず、うさぎやイースターエッグに見立てた可愛らしいスイーツを頬張る。たったそれだけの、どう考えたって当たり前な時間が、真深にとって今日初めての穏やかな時間に思えた。
この時間が無ければ、イースターはホラーなイベントで、走り回るお祭りだと思ってしまいそうなくらいに。
「どうしてこうなった……?」
これが、寝子島というもの。
どれだけ祭り好きで、どれだけ騒がしいのかを、星ヶ丘で暮らす真深はまだ、知らなかったのかもしれない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月06日
参加申し込みの期限
2024年10月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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