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走って、探して、気をつけて!? ハッピー・イースター☆
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楽しみは少しずつでも、長く続く方がいい。
例え一緒に過ごせる時間が同じでも、1日だけより複数日会える方が何倍も嬉しい気がする。
そう考えた
八神 修
は、
七夜 あおい
をまずはシーサイドアウトレットのイベントに誘った。オープンテラスのカフェで可愛らしいメニューを前にゆったり語らい、この時間に感謝する。
ひとつひとつをじっくりと、彼女との思い出を刻み込むように楽しむのがいいに……決まっては、いるのだけれど。笑っていられたのは序盤だけ。
「……修君、大丈夫?」
カフェを出る頃、ご満悦なあおいと打って変わって、修はぐったりとしていた。
確かに体力とバランス感覚が問われるイベントはあったが、たかがカフェテラスを1周する程度で、これほど力尽きることはないし、フライ返しを使わずにパンケーキをひっくり返す動作にしても、ここまで神経をすり減らしたりはしない。
足を止めずに進み続けながらというのは確かに難しかったが、修が疲弊しているのはパンケーキレースで勝者となった、あおいのお願い事のせいだ。
「フルーツのメニューは制覇したいな! あと出来れば可愛いメニューも!」
そんな無邪気なお願いに、修は二つ返事で快く了承した。
どうせイースターがモチーフだ、色をつけたバタークリームやアイシングでデコレーションしたケーキが主流でフルーツは少ないだろうと。可愛いメニューだって、食べ放題の店ならミニサイズのはずだし種類もさほど多くはなかろうと――いつもは行う事前確認をせずに承諾してしまったのだ。
……結果、どうなったか。
(まさか、フルーツのメニューがスイーツだけじゃないなんて……!)
昨今では、フレッシュなフルーツをサラダだけでなく、ピザやパスタにも使うようになった。そしてもちろん色とりどりのスイーツにもふんだんに盛られているとなると、あおいの注文は止まらない。
食べ放題なのでお財布には優しかったが、胃にはまったく優しくなく、この有様というわけだ。
「ごめんね。シェアなら食べきれるかなって思ったんだけど」
「……大丈夫。少し食べるスピードを見誤ったみたいだ」
男子高生の意地として、ケロリとしている彼女の前で『多かった』だなんて言えるものか。あくまでペース配分の都合だから心配しないでくれと声をかけ、それでも正直に休憩はしたいと申し出た。
とはいえ、もう飲食物は見たくない気分だし、夕暮れになってきたので海風は少し冷えている。彼女に気を遣わせずにゆっくり出来そうな場所と言えば――うってつけの場所が、ひとつ。
「観覧車なら乗れそうかな。あそこにもサプライズがあるみたいだし、どう?」
イベント限定のゴンドラもあるというけれど、これと決めてしまうより、その時に乗れる物に乗るのも一興。
あおいとなら、どれに乗れたって『一緒に来られて良かった』と思えるはずだ。
「いいね、行ってみよっか!」
多くの人がサンセットを楽しむために足を止めている隙に、2人は観覧車の乗り場へ急ぐことにした。
「なるほど、これが俺たちの運命の籠か」
イースター用に飾り付けられた、可愛らしいゴンドラ。イースターエッグも小さな兎の人形も、所々に隠されている。
どうやら今回は謎解きではなさそうなので、のんびりとまずは夕陽を眺め……とぷりと海に沈んでいくのを、あおいが少しもの悲しそうに眺めているのを盗み見た。
「……調べたよ、
ハーデンベルギア
」
先日の風変わりなカフェで、あおいが頼んでくれたメニューの花。
花言葉はいくつかあるけれど、『出逢えて良かった』を筆頭に運命の出会いを喜ぶ言葉がつけられている。
きっと、贈り物には最適な花だろう。恩師へ、遠く離れる友人へ……出逢えて良かったと思える人は、何も恋愛だけではない。それは修もわかっている。
「凄く、嬉しかった」
確かに調べた一文に、『恋人や告白に良い』なんて書かれていたから舞い上がっていることは否定できない。けれど、それを差し引いても彼女が選んでくれた。花の姿をわざわざ伝え、その言葉を贈ってくれようとした。
どういった意味であっても、出逢いを喜んでくれているのには、変わりはないと信じている。
「改まって言われると恥ずかしいよ」
否定はしない。けど、特別な意味を込めたかも言わない。……きっと今は、それでいい。
(卒業式まで……もう少し、だな)
焦らせない、壊さない。出来ることは少ないかもしれないけれど。
「もちろん、あおいが気になるイベントがあったなら、だけど……他の場所も一緒に行ってみないか?」
「ふぅん……私が気になるって言わなかったら、誘ってくれないんだ?」
彼が無理強いはしないという意味で、控えめに誘ってくれたのには気付いている。その上で、あおいは悪戯っぽく微笑み、「どうしよっかなぁ」と考えるそぶりを見せているようだ。
修の好意を知っていての言動なのだから、見方によっては悪女に捉えられるかもしれない。
けれど、そうではなく。
「……別に、遠慮しないでほしいな。嫌なときは流されずに断れるタイプだよ?」
彼女なりに、修へ顔色を窺うように接して欲しくないと伝えたかったらしい。答えを先延ばしにしているからといって、もちろん嫌っているわけじゃない。自分も彼と同じ熱量で向かい合えるかを考える時間が欲しいのであって、よそよそしくなったり、まして関係を壊したりしたいわけじゃないから……今まで通り、と言ってしまうのも酷かもしれないが、扱いを極端に変えて欲しくはないと願っているのが見て取れた。
「じゃあ、あおいの毎日を予約したいって言ったら?」
「毎日!? 楽しそうだけど、さすがに無理だよ」
引っ越しの準備も本格的になってきて、友人の多いあおいは多方面から引っ張りだこだ。別れ惜しむ人が多いということに、修だって知らないわけじゃない。
「冗談だよ。……そうしたいのは山々だけどね」
クスクスと笑っていれば、もうすぐ天辺だ。何かロマンチックなことをと考えるけれど、今はその時では無いかと修は思いとどまる。
「とりあえず、1日ね」
ゴンドラの内装をくるりと見渡し、あおいは笑う。
「修君が私より多く、卵やウサギを見つけられたら、イベント期間のどこか1日は空けておくね!」
言うが早いか、あおいは「まず1個!」と修の後ろにあった卵を指さす。
「あおいが勝ったら?」
「ふふ、次は何をお願いしようかな?」
そう考え込む隙を狙うように、修も天井や足下にも目を凝らし、卵を見つけていく。
賑やかなゴンドラが降りてくるまで、後半周。
勝者はどちらになるのか、まだわからない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月06日
参加申し込みの期限
2024年10月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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