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三折部 朝衣
は唸っていた。
「どれを買えばいいんだっけ……?」
キャットロードも今日のご多分に漏れずお祭り騒ぎの大賑わいで、朝衣の訪れたとある書店にも特設コーナーがにわかに築かれていた。小谷 幸平フィーバー留まることを知らずである。
メニャーリーグ各球団と選手のデータを網羅した解説本。小谷の軌跡を振り返るムック本にはおまけの小谷ハンカチがついてくる。写真集は高価だが飛ぶように売れているらしい。
朝衣自身はさして野球に明るくないが、彼氏がどうやら昔は野球少年であったのだとか。
住沢 遥人
に猛々しいスポーツマンのイメージはなく穏やかで温厚なシェフだから、少々意外だ。ともあれそれが故に彼は関心を持って小谷の動向を追っており、仕事を抜けられない彼の代わりに朝衣が頼まれた本を買いにきたのだった。
ラインナップは豊富かつどの表紙にも小谷が躍動する写真が使われているものだから、どれがお目当てのものだったやら。口頭で終わらずメモを取ってくるべきだったと朝衣は悔やむ。彼に電話をして確かめてみようか? いや今は仕事中のはずだしその程度で連絡を入れるわけにもいかないだろう。はて、どれが彼の好みに合致したものだろうか。
「これは……愛を試されてるわね!」
まあそんな大仰なことではなく、よしんば外れであったとて彼が朝衣を責めることはなかろうが。
いくつかを手に取りぱらぱらとめくってみた後、少し悩んで、迫力あるシーンの数々が収められた写真集と、ある記者の目線で小谷を見つめたルポルタージュ本を購入した。きっと楽しんで読めるだろう。
複合型書店ニャレッジ・ヴァンガードには先ほどといささか毛色の異なる小谷コーナーが生まれていた。
「あ、これかわいい……!」
今年初め、小谷の結婚報告には仰天した者も多かろうが、それに伴いお披露目された愛犬・デコポンの愛らしさにもファンやマスコミは大いに注目した。やや珍しい犬種であったことや、行儀よく賢そうな佇まいや小谷と夫人との微笑ましいシーンが幾度も報道されたこともそれに拍車をかけた。
そんなわけでデコポン君は瞬く間にグッズ化され、程よい大きさのぬいぐるみとなって朝衣の目に留まったのだった。
「欲しいかも。あ、でも記念品ならこの小谷ボブルヘッドも……」
メニャーリーグ観戦の土産や記念品として人気が高い、いわゆる首振り人形である。箱に入り積まれた小谷ボブルヘッドたちがこちらを向き、小刻みに首を振っていた。人形はデフォルメされているが、小谷の特徴をよく捉えていて出来が良い。
迷ったら両方買ってしまえばいい、と言うは易しだが問題はその価格だ。人形とひと言にいってもピンキリではあれど、基本的にはそこそこ値が張る品物である。旬の記念品でもあるし、いずれはプレミアム価値も付加されるかもしれない。
再び唸る。
「う~ん……悩むけど。よしっ、こっちにしよっと」
迷った末に、デコポンぬいぐるみをお迎えすることにした。
一旦自宅へ戻り品物を置くと、残っていた家事を片づけ、薄暮の頃合いを見計らい着替えて再び家を出た。向かう先はシーサイドタウンと星ヶ丘地区のちょうど中間くらい。
「ご予約の三折部様ですね。お席へご案内いたします」
「ありがとう」
洋食店『青猫亭』は繁盛しており、8割方の席が埋まっていたが、朝衣が訪れると窓際の眺めのよい席へと案内された。
実を言えば予約は朝衣本人が取ったものではなく、恋人・遥人の計らいだ。彼は他ならぬこの店でシェフを務めているのである。
「おっ、美味いなーこれ」
「ね、言ったでしょ? ここのお料理、最高なのよ」
注文を待つ間、隣の席で客たちが頬を緩ませながらに交わすそんな会話が届くと、そのお料理は私の彼が作ったものなのよと誇らしさが胸に満ちた。
「いらっしゃいませ、『青猫亭』へようこそお姫様。お料理をお持ちしました」
「ふふ。何それ?」
注文の品を運んできたのは、その遥人だった。いつも見慣れた、それでいてどこか新鮮に思える、朝衣の愛する微笑みを浮かべながら、トレイへ乗せた皿をよどみなくテーブルへ置いてゆく。
「お邪魔してるわ。今日も忙しそうね。大丈夫なの? あなたが出てきちゃって」
「ちょうど一区切りってところかな。少しの間なら……この料理は俺が運ばなきゃって思ってね」
小谷 幸平はハンバーガーが好物なのだとインタビューに語ったことがある。その他いくつか彼の好みを盛り込んだディナーコースがこの店なりの小谷コラボメニューで、シェフ遥人の渾身の作なのだそうだ。
「今日のは自信作ばかりなんだ、楽しみにしててよ。それじゃ、ごゆっくり。また夜にね」
「ええ、ありがとう遥人」
小谷の活躍を願い応援する遥人の、彼なりの敬意の表し方とも言えるかもしれない。
「張りきっちゃって。遥人ったら」
前菜からメインディッシュまで余すことなく味わって、腹も心も満たされた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年09月22日
参加申し込みの期限
2024年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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