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寝子島高校
奇跡が起きた日
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その日、寝子島が湧いた。文字通りにだ。号外が出るやいなや天も地も震わす歓声が轟き、島の住人全てが示し合わせてジャンプしたかのような地響きが巻き起こった。
野球やMLB(メニャーリーグ・ベースボール)に特段の興味がなくともその名を耳にしたことはあろう。小谷 幸平。その日彼の起こした奇跡が寝子島を、日本を席巻し、彼は世界の中心となった。日本が誇る偉大なる野球人、比類なき大巨人である。そんないささか大仰な美辞麗句も彼に当てはめれば決して過剰な修辞でもない。前人未到の記録を次々に打ち立ててゆく痛快な野球人生、加えて彼の折れず強かにして飾らず爽やかな人柄もまた、野球ファンのみならず万人を魅了する所以なのだろう。
「……というわけで、ステッラ・デッラ・コリーナへ小谷グッズを見にいきたいんだが、付き合ってくれないか? あおい」
「あー行く行く! 私も見たいと思ってたんだよね~♪」
八神 修
とて極まった野球ファンというわけでもなくテレビやネットのニュースで彼が記録を打ち立ててゆく様を日々目の当たりにする程度だが、修は好奇心を隠さず日々受け取る情報を前向きな活力として転化し、己を鼓舞することのできるたちだ。小谷の偉業達成にも大いに影響を受け恩恵に与ることができた。
誰が撒いたか紙吹雪舞う星ヶ丘を歩きながら、
七夜 あおい
に尋ねる。
「あおいは野球見たりする?」
「小谷くんがメニャーに行って活躍し出してから、ちらちら見るようになったかな。それまでは全然! ルールも分からなかったし」
「はは、そんなもんだよな。それだけ彼の影響は大きいってことだろう」
小谷が到達した本塁打50本、盗塁成功50回という誰も達成したことのない大記録はその日、湧き上がるままに寝子島の商売人たちを刺激した。各地で記念メニューやらグッズやらが急遽売り出され、ふたりの向かう高級ホテル、ステッラ・デッラ・コリーナでは彼に縁深い品物の数々が展示されているそうだ。
「楽しみだねー」
「日本のプロ野球時代のサインボールなんかもあって、触れるそうだよ」
「おー、ご利益ありそう」
弾む足取りで、きっと同じ目的であろう人波に紛れるよう歩いた。
会場はいささか混雑していたが、流れが滞る程ではない。多くは勢いに任せて午前中に押し寄せたようで、今は少し落ち着いていた。
「これが小谷のサインボールか……」
「普通のボールなんだろうけど、なんていうかこう、オーラを感じるというか」
「そんな気がしてしまうな」
日本プロ野球時代、北海道ジャパンハム・ファイザーズに所属していた頃に放ったホームランボールに彼がサインを施したものだ。流麗な筆致にふたり、揃ってほうとため息をつく。手を触れても構わないとのことで、あおいがそっと手にとり持ち上げると、彼女はきゅっとそれを握り込み、何やら祈るように目を伏せた。
「何かお願いを?」
「ふふふ。ひみつー」
にまりと笑むあおいは少し浮かれがちに修の袖を引き、次に目にしたのは彼の愛用したバットや実際に着用したというユニフォームなどだ。物質として捉えればただの木や布でありながら、確かに感じるオーラやエネルギーは小谷とともに在ったが故にそこへ宿ったものだろうか。
「なんてな。まぁしかし、彼の打ち立ててきた記録や活躍に、俺たちが力をもらえるのは確かだ」
「うんうん。本当にすごい人だよねぇ」
一通りの展示を巡り終える頃には、二人ともすっかり彼のファンとなっていた。
遅めの昼食をホテル内のカフェで取ることにする。今日は小谷の記録達成を記念し、ランチメニューが半額でいただけるとのことだ。
「あおいはどんなスポーツが好きなんだ?」
「私? そうだなぁ」
シーザーサラダを口へ運びながらにあおいは首を傾け、くすりと笑む。
「そういえばむかーしむかし、テニスをやってみたかったのを思い出したよ。漫画の影響だけどね」
「テニスか、けっこうハードな競技だよな。見ている分には興奮できるが」
「そうそう、すごいよね。私にはちょっと無理かなーって思っちゃった」
テニスコートを颯爽と駆けるあおいを想像してみる。悪くない。きっと似合うだろうし、全霊を込めて応援したことだろう。
「修君は?」
「俺か? 野球……ではなくて、サッカーだな。サッカーは世界共通の言語だからな」
「おー、サッカー! 最近は日本のサッカーも強いよねー」
思えばあおいとスポーツの話題でこんなにも盛り上がったことは無かったかもしれない。何だかんだとどちらもインドア派であった。
しかし、今から何か始めてみるというのも悪くないかもしれない。小谷や彼の愛用品が帯びるオーラに感化されてか、修はそんな風に思う。何が良かろうかとふと考えを巡らせていたら、あおいもどうやら同じことを考えたらしい。
「健康のために、運動もしなくちゃねー。何かスポーツ始めてみるのもいいかもね」
「ああ、いいな。テニスか? いっしょにやってみようか」
「続けられるかなぁ? ふふ、でもチャレンジしてみるのもいいかもね!」
その後もひとしきり、日本人メニャーリーガーの話題や次のオリンピックについて話は弾み、スポーツ談義は絶えることなく二人の間にも笑いの花が咲いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年09月22日
参加申し込みの期限
2024年09月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年09月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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