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光風霽月
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「……おい」
後ろから踵を小突かれ、千里は不機嫌そうにオペラグラスを下ろした。
道の真ん中で立ち止まっているわけでもないのに、一体なんだと振り返れば――。
「あ、柚春さんのお兄さん!」
見知った背の高い黒髪の少年。名前は未だ聞けていないが、
本土の節分祭
で柚春からそう聞いている。雰囲気があまり似てないなとは思ったけれど、何度会っても揺るがない柚春への過保護っぷりは兄でなければ何なのかというレベルだ。
しかし彼は、一瞬怪訝な顔をして――面倒くさそうに髪をかき上げた。
「そういや兄ってことになってたな……」
歯切れ悪く答え、肯定も訂正もしない。関係を話すのが面倒なようで、どこか辛そうな顔をするから、千里は深く追求出来なかった。
もしかしたら、柚春の兄のような存在であるのは間違いないが、実は血の繋がった関係ではなく――例えば両親の再婚で兄妹になったとか複雑な背景を持っていて、彼は兄と名乗るのに躊躇いがあるのではないだろうか?
話したくない物を無理に聞き出さなくたって、彼の目的はわかっている。
「どっちにしても、心配で見に来たクチでしょう?」
実兄かどうかなんて、この場では関係ないことだ。はるばるこんな場所まで来るくらい、彼が柚春を気に掛けて様子を見に来たことは変わらないはず。いくら彼女の相手が大人で不測の事態にも対応出来る力があると言ったって、世間一般から見れば歓迎される年齢差でも肩書きでもないのだから。
(兄貴としちゃあ心配だよな……悪い大人に唆されてないかとか、泣かされてないかとか)
見守りたい気持ちは凄くわかる。
少し方向性は違うかもしれないが、千里だって同じ気持ちでここへ来た。ラッセルがヘタレてたら背中を押してやりたいし、暴走しすぎてたら軌道修正してやりたい。だから上手くいっているか、幸せに過ごしているかと見守りたい気持ちは、痛いほどによく分かる。
「何を考えてんのか知らねーケド、柚春のことは邪魔すんじゃ……」
「同じ目的の者同士、保護者組の結成ですね!」
さも名案だと言わんばかりの笑顔で千里が親指を立てて拳を突き出す。透破はまた怪訝そうな顔をしたのだけれど、今度はにやりと微笑んだ。
「面白い考えでもあるんだろうな?」
「今日の予定は大体把握してるんで、先回りが出来ます。そこでオレらは邪魔せず世話を焼くって感じで」
ツーショットを撮ってあげたり、アドバイスになりそうな話をしながら横を通り過ぎたり。
言うのは簡単だが、実行するのは難しいと千里も分かっている。だから、何かツッコミが来るだろうと思っていたのに、透破は「ふぅん」と軽い返事をするだけだ。
「そんじゃ、ココはもう追わないで次に行くか?」
理解が早いのか、深く考えていないのか。でもまあ、これくらいのノリが丁度良い。
千里は「任せてください!」と、透破を次のミッションの地へ案内した。
保護者を名乗る2人が待ち構えているとは露ほど思わず、次に4人がやって来たのは資料館だ。
白い壁にキャラメル色の特徴的な木枠。イベント広場と少し雰囲気が異なるのは、別の童話作家の出生地であるドイツの建造物をモデルに造られているかららしい。
といっても、中の資料はもちろん国や作家の垣根なく取り揃えられている。幼い子でも読みやすい絵本に、日本語訳された童話の原書に近い本。それから童話の世界を表現したミニチュアの展示や、各国の文化に触れあえる美術工作体験などもできるというのだから、ここだけで1日を過ごせそうだ。
その中で、一行が目に留めたのは衣装のレンタル出来るブース。童話の登場人物をイメージした衣装は、見慣れた絵本に忠実な物から、モデルとなった国の民族衣装風。それから要素だけを抽出して和服や現代服へとアレンジした物まで様々あって、店頭のバリエーションの豊かなイメージ写真に引き込まれるようにカタログへと手を伸ばした。
そこに来ることが分かっていた千里は、透破と共に建物の外で聞き耳を立てている。
「なんの仮装をするかわかったら、オレらも続いて同じ作品をやりましょう」
きっと王子と姫のようなペアの物をやるだろうから、まだまだ配役は残っているはず。そして、仮装で顔を隠しつつ2人の、または4人のいい写真を撮影するという寸法だ。
写真をよく撮られている側な透破にとって、柚春を撮影してみるというのは中々ない体験なので、ほんのりと興味を持ったらしい。
「……ま、いいんじゃね?」
窓の外まで、わあわあと賑やかに相談しながら衣装を決めていく声が聞こえる。その楽しそうな声に、今日は泣かされるんじゃないぞと願って透破は微笑を浮かべた。千里もそれに釣られるように、部屋の中へ口出ししそうになるのを必死に耐えるように。4人の仲睦まじさに笑みを浮かべて、この後の計画を練るのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月16日
参加申し込みの期限
2024年10月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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