昼夜の寒暖差が広がって、何を着ようか迷う3月中旬。
例に漏れず、
桜井 ラッセルも眉間に皺を寄せて考え込んでいた。
(エノコロ岬……は、まだ早いか? 旧市街で買い食い……も、いつも通りっつーか……)
けれど、彼の悩みは薄手のアウターがいるかどうか、ではないし、まして昼食のことでもない。
なぜなら、もう寮は出て学校に来ているし、昼食も取り終わった昼休みの終わり頃だからだ。
(なんかこう、驚かせたいよな。そんで、もっと俺のことも、普通の人のことも知ってほしいし)
真面目に考え込むラッセルの姿は、教室で特別浮いているわけでもない。
卒業式まであと僅かとなり、自由登校になった寝子島高等学校の3年生は、思い思いに過ごしている。
名残惜しむように級友と馬鹿騒ぎをする人も、就職先が決まって次は資格の勉強だと頑張っている人も、志望校に落ちて人生の岐路に悩む人も。色んな思いを抱え、様々な表情でここに居た。
けれど、どこかムードメーカーなラッセルが、真面目に考え込んでいるのは級友も気になるらしい。
そぉっとラッセルに近づくと、お調子者な級友は遠慮無く背中を叩いて、冗談をひとつ。
「何だよ桜井! アパートの審査、落ちたのか?」
「うぉ!? ちっげーよ、俺はただ……」
振り返ったラッセルは、級友が手に持つ雑誌の表紙に目をとめる。
―― 喜ぶ? 喜ばない!? 女子に聞くデートスポットのホンネ ――
小さな特集だろうか。さして大きな文字ではないが、確かにそう書かれている。
そうして固まってしまうラッセルを見て、級友はニヤニヤしながら雑誌を遠ざけた。
「ははーん? なるほど?」
「や、ちが……!」
雑誌の表紙とラッセルを交互に見て、級友はさらに笑みを深くする。
「そうかぁ、桜井も、とうとうか~!」
「だから、違うって!!」
いや、本当は違わない。
先ほどから、なんだったら数日、むしろもっと前から悩んでいたこと。
――「……あれも見たいな、風車小屋!」
エメラルドグリーンの髪を煌めかせ、両手を広げて好きな物を教えてくれた
風の精 晴月を喜ばせるデートがしたいと、頭を悩ませていたのは事実だ。
だがここで、晴月の存在がバレるわけにはいかない。
彼女が不思議な存在であるからではなく、少し常識に疎く紹介できないからでもなく。
(俺に彼女が出来たなんて知れたら、絶対卒業までいじられるっ!)
なんだったら大学に行っても、どこかで偶然に鉢合わせても、挨拶代わりに飛んでくるのは『彼女』の話題だろうし、もしかしたら暇つぶしにと下世話なメッセージが飛んでくるかもしれない。
(阻止! そんなもの、断固阻止!!)
晴月の清らかで神秘的な姿を知らないからって、そんな勝手が許されるものか。妹のように守りたい存在だったならまだしも……いや、それもそれで許しがたい行いであるが――。
(晴月は俺の、か、かの……じょで…………
恋人なんだぞ!)
おいそれと弄る道具にしていい存在じゃない。
もし一緒に居るところを見られたなら、ちゃんと
彼女だと紹介する覚悟は出来ている。それくらいの男気はあるし、何より晴月に失礼だ。ちゃんと決めるときは決める男だと、冷静さを取り戻そうとした……が。
――「一緒に住んだら、裸でベッドに入ってアッハーンとかするの?」
無垢な彼女から飛び出た言葉が脳裏に過り、ラッセルは勢いよく机に突っ伏した。教室中に響き渡るくらいの大きな
ゴンッ! という音に、からかっていた級友も心配そうな顔をして、ラッセルが起き上がるのを待っている。
(や、決めるときは決めるけど、それは決めるっつーか……なぁ?)
しかし、ラッセルはなかなか顔を上げようとしない。
余程痛かったのだろうか、それともからかいが過ぎたのだろうか。とにもかくにも、まずはラッセルを起こさねば。級友は申し訳なさそうな顔をして、ずずいと雑誌をラッセルの頭の横に置いた。
「悪かったって! この雑誌、貸すから!」
「……え? マジか?」
「そんなにルリアちゃんを気に入ったなんて、思わなかったんだよ」
要領を得ない。
そんな顔でラッセルが見つめ返すものだから、級友は表紙を指さして「この子の名前」とグラビアアイドルの名前を教えてくれた。
「そ、そっか……ありがとな」
何故だろう。晴月のことは守れたはずなのに――ラッセルは、大事な何かを失ったような気がした。
気を取り直して、ラッセルは目当ての特集ページを開き、じっくりと読みふけった。
(へぇ……デートスポットって言っても、いっぱいあるもんだな)
好きな人と出かけられれば、それで十分だとも思っていたけれど。女子の意見として書かれているコメントの数々には、なかなか聞くことのできない正直なコメントが並んでいる。
同じ場所でも好感触なものもあれば不評な意見もあり、どちらも一理ありと思ってしまうラッセルは感心するしかない。
(やっぱ色々考えてデート先は選ばないとな)
もう大学生になろうともいうのに、行き当たりばったりも良くないだろう。
いくら晴月が人間の生活に疎いからと言ったって、寝子島を飛び回っていたのだ。目新しいものも、すぐに無くなってしまうはず。ラッセルは意気込むようにして、ページを捲った。
幸いなことに、ラッセルは無事に志望校へ合格し、新居も決まっている。調べる時間はいくらでもあるのだから、この率直な意見を参考にしつつ、今度はタウン誌などにも目を向けてみるのもいいかもしれない。
「桜井~?」
「もうちょっとで読み終わるから、すぐ返……
いっで!!」
本日2度目の、額への激痛。
何があったかと顔を上げれば、黒板の前で
ウォルター・Bがニコニコと笑って立っていた。
そういえば、5限目は彼の授業だった気がする。でも、チャイムは鳴ったか? くるりと周囲を見渡せば、級友たちは既に授業の準備を整えている。……ということは、鳴ったのだろう。
「いいモノ読んでるねぇ。僕にも貸してくれる?」
「ちょ、待って! これは借り物で――」
事実だ。
訴えるような目で貸してくれた級友を見るけど、彼は視線を逸らした。
……まあそうだろう。表紙にデカデカと水着のグラビアアイドルが載っている青年誌など、隠れてこっそり回し読みするものであって、持ち主であると名乗り出て巻き添えを食らう、なんてことは遠慮したいものだ。
ツカツカとラッセルの隣にやってきたウォルターは、にこやかな顔のまま手を差し出す。その逆の手には、白い魔弾が構えられていた。
こうなれば、ラッセルに選択肢などあるわけがない。
「放課後、指導室ねぇ」
「……はぁい」
渋々と雑誌を渡し、ラッセルは授業の準備を整えながらため息を吐く。
(せめて、『別れのジンクス』とかいうのは読んでおきたかったな……)
裏切った級友の雑誌が返却されるかなど、今はどうでもいい。
ただただラッセルは、晴月に喜んで貰えるデートを考えることで、頭がいっぱいだった。
* * * * *
放課後のHRを終え、
稲積 柚春はチラリと英語科準備室を覗いて校門へ向かう。
(今日はワット、忙しいのかな)
学校では大した話が出来なくても、挨拶くらいはしたかったのに。でも、まあいいかと思えるような幸せなことが、最近の柚春にはあった。
2人を繋ぐペアリングと、ホワイトデーに彼から貰ったネックレス。身を包む彼色に浮かれ調子な柚春は、幸せすぎて誰かにお裾分けしたいくらいの気持ちだった。
そうして校門を通り過ぎようとしたところ、視界の端に鮮やかなエメラルドグリーンの髪が映る。
「晴月さん?」
白いワンピースにニットカーデと可愛らしい格好をしているのに、晴月はぶすくれて門の端に立っていた。あまりにもな形相だからか、誰も声をかけるにかけられなかったのだろう。
「…………ない」
「え?」
「ラッセルが、出てこないの!」
わあっと癇癪を起こす晴月を宥めつつ、人目を避けるように歩きながら話そうと柚春は提案した。
晴月はちらりと校舎を見上げると、むぅっと頬を膨らませたまま、渋々と柚春の隣を歩く。
「あのね、朝ラッセルを見たの」
もうすぐ『そつぎょう』するから、学校には来られなくなるんだと寂しそうに笑ってたラッセルが、友達と楽しそうに学校に向かうから邪魔しなかったこと。
だったらあとで、学校から出てきたら驚かせようと待ってたこと。
ぽつりぽつりと話す晴月に合わせて、柚春は続きを急かさぬように相づちを打つ。
「そっか……桜井先輩は桜花寮だし、通るなら正門だと思うんだけど」
「ラッセル、あぱーと見つけたって言ってた」
「そうなんだ。それじゃあ違う門から出たのかもしれないし……3年生は自由登校だから早退したのかも」
柚春は少しだけ、卒業式の準備で用事を済ませていた。この時間になっても会えなかったと言うことは、理由はわからないがすれ違ってしまったのだろう。
好きな人に会えると思って待っていたのに、無駄になってしまった。その悲しみは、痛いほどわかる。
「ね、桜井先輩をびっくりさせない?」
自由登校のラッセルは、登校している。それなら柚春に名案があった。
ふふふと自信ありげに笑う柚春につられるように、晴月もだんだん笑顔になる。
「させよう! 今日びっくりさせられなかった分、何倍も、すっごくさせよう! ……それで、何をするの?」
「それはね……」
――
「一緒に、デート先を考えよう!」
指導室に呼び出されたとは思えないラッセルの言葉に、ウォルターは驚きを隠せない。
普通、こういう雑誌を取り上げられた生徒は、泣きついて取り返しにくるのが相場のはず。
だがラッセルは、真面目に懇々と状況を説明し、謎の提案までしてきた。
「……つまり、これは桜井の本じゃなくて」
「はいっ! クラスメイトから借りました!」
「グラビアではなく、デートの特集コーナーが気になってて」
「そうですっ!」
「僕に、デート先の相談に乗ってくれ、と」
授業中には聞く耳持たずだったウォルターが、ようやく理解を示してくれた。
「さっすがウォルター先生! 話せば通じるぅ!」
「まあでも、チャイムに気づかなかったのは落ち度だから、次から気をつけるようにねぇ」
ウォルターは雑誌を捲り、時に口笛を吹きつつ、ラッセルの言うデート特集のコーナーを開いた。
書いてあることはもっともらしいが、らしすぎてこれを年頃の女性が回答しているかは甚だ疑問しか無い。
「ど、どうです? 先生のお勧めの場所は書いてます!?」
けれど、ラッセルはこの記事を信じているようだったので、まずはオブラートに包んでやることにする。
「こういうのは鵜呑みにしないほうがいいんじゃないかなぁ……それに、若い子の行くところなら若い桜井のほうが得意じゃないの?」
「いや、その……寝子島には詳しいっぽいから外に連れ出してあげたい気はするんだけど、どこへ行けばいいのやらで……」
不安そうにするラッセルの気持ちも、分からなくはない。ウォルターも晴月を詳しく知っているわけではないが、数度顔を合わした印象では、世間擦れしてなさそうな純朴な子に見えた。
「とは言ってもねぇ」
「先生も、稲積と出かけるなら……寝子島じゃないほうが助かるなら、節分みたく一緒でもいいし!」
どうやらラッセルは、よほど切羽詰まっているようだ。本来なら、生徒の恋愛相談は業務外と言いたいところだけれど、柚春と安全に出かけられるようにしてくれるなら、この誘いは無碍にできない。
「うーん……じゃあ、彼女の好きな物は? とりあえず、とっかかりが無いと探しようがないでしょ」
仕方ないなぁという顔で、ウォルターは相談に乗ることにする。
ラッセルは感謝の言葉を述べながら、晴月が好きだと教えてくれた物を答えた。
――
「風車!」
そう嬉しそうに微笑まれ、柚春は風車をイメージした香りはなんだろうかと考える。
「うーん、夏の風かな? 爽やかな香りで、晴月さんに似合いそうだね……はい、完成!」
「わぁ! これ、本当に借りていいの?」
くるくると姿見の前で回る晴月は、柚春の家で寝子高の制服に袖を通していた。明るめの長い髪も少しまとめてしまえば、そう目立たず寝子高に溶け込めるだろう。
「うん、しばらくなら大丈夫。この格好なら、学校の中も探せるから、びっくりさせられるはずだよ!」
「ふふっ、たのしみー!」
満面の笑みを浮かべてくれるようになったことに一安心して、柚春はお茶にしようとテレビをつけた。準備している間に晴月が退屈しては、また嫌なことを思い出すと思ったのかもしれない。
夕方の情報番組は、ちょうど関東地方の小さなニュースを取り上げるところだった。駅ビルで物産展が始まったと映し出された食べ物には美味しそうと釘付けになったり、動物園に出産ラッシュと聞けば可愛いとなって。
「あ!」
晴月の一際大きな声に、いい情報でもあったのかと柚春もテレビの前にトレイを持ってすぐ舞い戻る。
「わぁ……!」
画面一杯に映る、かざぐるま。涼やかな風鈴の音色をBGMに、春の公園が映し出された。
そこには、晴月が好きと言っていた風車も優雅に羽根を回している姿が映っていて。
柚春は情報を聞き漏らさないように、少しばかりテレビの音量を上げる。
――
「船橋で、『春の風まつり』をやってるみたいだね」
仕事用のノートパソコンで軽く調べたウォルターは、検索結果をラッセルに見せてやる。
春は、時折強い風の吹く季節。その風に乗って「悪いことを吹き飛ばそう!」という、お祭りのようだ。
「風の……あっ! 風車もある!!」
「でも、ここからじゃ少し遠いかなぁ?」
電車で3時間、車でも2時間という距離だろうか。気軽に誘うには少し遠く、晴月の『特性』を思うとラッセルも不安がないとは言えない。
(それでも……晴月に、何があっても!)
絶対守るんだと覚悟を決めて、ラッセルはウォルターを見た。何か有事があったとき、やはり大人で車も持っているウォルターがいれば、心強い。
「あのっ!」
「ちょい待ち……うん、どうしたの? ……え? はは、うん。僕もそれ、桜井と見てた。うん、……ん~?」
優しそうに笑う顔から、電話の相手は柚春かと思ったのだが。何故かウォルターはキョトンとした顔でラッセルを見つめている。
「桜井、明日は登校予定?」
「え? はい、用事もないんで普通に……」
「じゃあ8時に校門……えっと、正門ね。間違えないように」
クスクスと笑いながら通話を切ったウォルターは、「さて」とラッセルに向き直る。
「とにかく、イベントに行くにも距離がある。勢いで即決しないで、一晩考えてから答えを出しなさい」
ポンッと背中を叩き、さあ帰った帰ったと指導室からラッセルを送り出すウォルターは、やけに楽しそうだ。
(もしかして、先生も俺が男気を見せるのを楽しみにしてるとか?)
なにせ担任だ。生徒の成長は、嬉しいのかもしれない。ラッセルは急いで『春の風まつり』について調べてみようと、まさしく文字通り寮まで飛んで帰った。
* * * * *
――翌朝、校門前に8時。
なんの呼び出しかと不思議そうに待つラッセルの前に現れたのは、制服姿の晴月で。
「なっ!?」
「へへ~♪ これなら中庭で一緒にお弁当食べたり、グラウンドを走ってるラッセルを応援したりできる?」
「できる!」
やってもいいかは別として。ラッセルは即答し、晴月に校内を案内しようとした。
けれど、晴月は先に歩き出そうとするラッセルの手を掴んで、それを引き留める。
「待ってラッセル。私ね、ラッセルをデートに誘いに来たの」
「それはまさか、制服デートか!? よし、どうせ自由登校だし今からでも」
「もう、聞いてってば!」
ぷくっと頬を膨らませる晴月に、浮かれすぎていることを自覚したラッセルは深呼吸をひとつ。
そういえば、制服デートも魅力的だけど、晴月に会ったら言おうと思ってたことがあったんだ。
「私が行きたいのは……」
「俺も晴月を……」
「「船橋の、『春の風まつり』に!」」
2人の声が重なって笑い合う姿を遠目から見ていた柚春は、上手くいったとウォルターに報告する。
そんな柚春とウォルターはというと、久しぶりに一緒に昼食をとれることが叶い、英語科準備室でひとときの逢瀬を楽しんでいた。
「そういや、『みんなとのおでかけ』で本当に良かったの?」
そこまで遠出をするのなら、別に2人ででも……とはウォルターからは言えないが、柚春から打診されたなら考えなくはなかったのに。
……とでも言いたそうな、意外そうな物をみるような目で見てくるから、柚春もふふりと笑ってやる。
「そのほうが、都合の良い人がいそうだし?」
口先ではそういうが、柚春はむくれてなどいない。むしろウォルターに右手を見せつけて、幸せそうに微笑んでいた。その薬指には、先日購入したペアリングが……そう、ペアなのだけれど。
仕事中であるウォルターの右手には、何もない。けれど、じぃっと柚春が見つめれば、観念したようにネックレスとして身につけていると見せてくれるから、柚春も満足気に笑う。
「僕にはこれがあるから、大丈夫!」
「ん~……君がいいなら、いいけどさぁ」
箸を置き、何かを考えるようにお茶を一口。その間、今度は柚春がウォルターから見つめられる番になった。
お茶のお代わりでもいるのかと、柚春の意識が水筒に向いたとき――。
「……楽しみだね」
「え、わっ! ちょっとワット、危ないっ!」
「今は『先生』でしょ?」
「せっ、せんせーは、そんなこと、しーまーせーんー!」
耳に残るウォルターの声を振り払わなければ、午後の授業に集中できない。
恨めしそうに睨み返す柚春に、悪びれもせずウォルターは笑っている。
人間と精霊。教師と生徒。でも、それだけじゃない特別な繋がり。
不思議で不確かで、それでも間違いなく心に灯るものが、それぞれの胸にある。
だから――飛んでけ。
悪いことなど、不安など全部、春嵐が連れ去るように。
リクエストありがとうございます、浅野悠希です。
ご案内が大変遅れまして、申し訳ございません!
こちらは、桜井 ラッセルさんと稲積 柚春さんのプライベートが満載なシナリオです。
概要
■日時3月中旬(ホワイトデーの後~卒業式前)頃でお好きな期間を。
時間は人目を避けるため、少し早めの朝から深夜を回らないくらいまで行動可能です。
描写はデート当日だけとは限りません。
事前にどう見て回ろうかと相談したり、ちょっとしたアフターストーリーなんかもご自由にどうぞ!
■状況
行き先は船橋にある童話公園。
広い園内のあちこちで、風鈴やかざぐるまを飾った、『春の風まつり』が行われています。
春は、時折強い風の吹く季節。その風に乗って「悪いことを吹き飛ばそう!」という、お祭りのようです。
常に行動を共にするWデートも良いですし、特定のイベントだけ待ち合わせて別行動も良いでしょう。
ひとまず、公園までの行き帰りは別行動なようです。
電車を途中下車してみたり、いつもと違う道を車で走ったり。寄り道も自由です。
寝子島からは少々距離があるようなので、道中の楽しみも考えてみてはいかがでしょうか。
■できること
入園料をいくらか支払う、大きな公園で出来ることであれば、基本的に何でもできます。
季節の花々が楽しめる庭園、おしゃれなレストラン、大きな噴水に、立派な風車。
一見子供向けに見える本格アスレチックに、手漕ぎボート、小さな動物とのふれあい広場まで!
そして何より、ここは『童話』がテーマとなっています。
あちこちに物語のワンシーンを表現した銅像や建築物があり、衣装を着て童話を再現することも、
絵本を読んだり作ったりと、芸術的な面に触れ合うこともできるようです。
広い園内を歩き疲れたなら、ゆっくり園内を走っているクラッシックカーに乗り込むのもいいでしょう。
もちろん、本日のメインイベントである『春の風まつり』をめいいっぱい楽しむこともできます。
何をしようか目移りしてしまうほどの、大きな公園。ぜひ皆さんとはしゃぎ倒してくださいね!
……とは言いましても、シリアスももちろん歓迎です。
ガイドに縛られず、自由にアクションを書いて頂ければと思います。
申請いただきました内容も、描写可能ですのでご安心くださいね。
【お勧めスポット】
・イベント広場
デンマークオーデンセ市の街並みを再現した広場は、『春の風まつり』のメイン会場。
風車飴や風車がプリントされたサブレ、かざぐるまのピックがついた軽食など飲食店も、
紙コップや色紙などでかざぐるまを作れるコーナーや、寄木細工やレジンで作られたアクセサリーも。
それから、かざぐるまに息を吹きかけ、ライトを点灯させる速度を競う発電力ゲームまであります。
『お祭りと言えば』なものは、大抵ここに揃っていそうです。
・イングリッシュガーデン
今は緑でいっぱいのローズトンネルには、たくさんの風鈴が吊るされていて、
その涼やかな音色の中で、カラフルなかざぐるまが格子枠を埋めるように飾られています。
通り抜けた先には、季節折々の花と大小様々なかざぐるまがあり、まるでかざぐるまの花畑のよう。
関東で3月頃に見頃な物はもちろん、グラスハウスでより多くの植物が楽しめます。
・太陽の湖と月の橋
園内にある大きな湖『太陽の湖』は、よく晴れた日であれば虹を観測しやすいそうです。
もしその虹が公園のどこかに繋がっていたら、麓まで行ってみましょう!
見えなくなっても大丈夫。ここだと確信できたなら、勇気を持って願いを口に出してみてください。
虹があなたの願いが叶うよう、想いの架け橋となってくれそうです。
また、そんな太陽の湖から流れる川の上には、いくつかの橋があります。
その中でも『月の橋』と呼ばれる橋を見つけることができたなら、幸せになれると言われています。
特に、大事な人に感謝をしたり、想いを素直に伝えると良いと言われているようです。
けれども、どの橋を渡っても欄干には月の模様も見当たりませんし、そんな名前も見当たりません。
一体、どの橋が『月の橋』なのでしょうか。
※ おねがいごと ※
今回、シナリオテーマの1つである『風車』が、「ふうしゃ」とも「かざぐるま」とも読めるため、
アクションに書かれる際、『風車』と漢字表記であれば「ふうしゃ」と判断させて頂きます。
しかし、「かざぐるま」も中々に文字数を圧迫するとは思うので、今回用の短縮記号もご用意しました。
※(こめじるし) :ふうしゃ
*(アスタリスク):かざぐるま
@(アットマーク):プレイヤー様からの注釈など
書きやすい方法での表記で大丈夫ですが、くれぐれも『漢字』と『ひらがな』で対象物が違うことは、
どうぞご理解とご協力をお願い致します!
NPCとXキャラ
今回登場とお伺いしてますのは、NPC:風の精 晴月
今日は風車も、かざぐるまも見られると聞いて、とてもハイテンション!
あれもこれも見たいし、あっちもそっちも食べたいし、きっと大人しくはしてくれないでしょう。
けれども、自分の好きな物がいっぱいだからこそ、桜井さんの好きな物が気になっているようです。
NPC:ウォルター・B
今日は『デートルック』で来てくれています。彼もデートと思っていて、楽しみにしてくれているようです。
晴月さんほどではないとは言え、好奇心旺盛な彼のこと。ロマンチックな気分に浸れるかというと……?
デートコースによっては、色んな側面が見えそうです。手綱を引けるか、振り回されるか、どちらでしょう。
Xキャラ:海道 千里
詳細はアクションでお伺いするとお聞きしています。
通常シナリオと違い、Xキャラを単独で自由に動かすことができますので、
応援もからかいも、伸びやかにどうぞ!
Xキャラ:緑林 透破(вор)
詳細はアクションでお伺いするとお聞きしています。
通常シナリオと違い、Xキャラを単独で自由に動かすことができますので、
応援もからかいも、そしてバトルも? 伸びやかにどうぞ!
皆様それぞれ、ご指定頂いたシナリオと、プロフィールを参照させて頂きます。
追加の参照が不要であれば、改めての資料送付はなくても大丈夫です。
※もしXキャラの描写量をPCやNPCに振り分けたいなど希望があればお知らせ下さい。
可能な範囲でにはなりますが、できるだけ対応致します
※独自ルール※ - こちらは他MSへ対応を迫る行為はお控え下さい -
浅野が担当するシナリオでは、 様々な短縮表記が可能 です。◆参照シナリオ◆
他のシナリオ、コミュニティなどの描写や設定を参照することは、原則的には 採用されにくい となっています。
・事実を確認するだけで良く、深い読み込みがいらないもの
・どうしても前提にしてもらわないと困るもの
これらに関しましては、できる限り参考にしますので『URLの一部』をお知らせ下さい。
【例】シナリオID3242の9ページと、トピックID2853の181番目の書き込みを参照依頼する。
- T/2853/181の結果を受けてS/3242?p=9で●●を成功しました。●●の情報はある前提の行動です。 -
シナリオは『S』、トピックは『T』と先頭に表記して、 IDから該当ページまでのURLは省略せず 、
そのまま提示して下さい。
※過去参加して頂いた浅野のシナリオに関しても、記憶違いを避けるためにご協力頂けると助かります!
(そのため、1度お知らせ頂いた内容であっても、必要な場合は都度お知らせ願います)
※必須じゃないけど知っておいて欲しいなという事柄については、少しであれば確認させて頂きます。
※但し、こちらは全てにお目通しする確約をするものではなく、あくまで余力があればとなります。
◆持ち込みアイテム◆
カプセルギアなどアイテムを持ち込む際は、『各種ID』をお知らせ下さい。
【例】牧 雪人が『【カプセルギア】ボナパルト2』を持ち込む場合。
- CG/206 -
カプセルギアを『CG』、その他マイリストを『ML』、アイテムを『I』と先頭に表記して下さい。
※なお、アイテムやマイリストは、アクション送信時の情報が保存されません。
執筆期間中に編集を行うと、アクションと齟齬が出てしまう可能性があります。
投稿締切から1週間は 、該当のアイテムやマイリストを編集しないようにご協力ください。
※また、カプセルギアをマイリストとして登録していない場合は、できる限りリスト登録して頂くか、
別途条件に合った短縮表記をお選び下さい。
◆参照イラスト◆
シナリオに表示させるイラストとは別に、参照して欲しいイラストがある場合は、『ID』をお知らせ下さい。
【例】牧 雪人が『【カプセルギア】ボナパルト2』をマイリスト化していない場合など。
- IL/11932 -
『IL』と先頭に表記して、IDをお知らせ下さい。
※シナリオタイプの都合で指定イラストが選べない場合や、服装・性格説明の都合で表情を見せたいなど、
どうしても指定イラストとは別のイラストを参照しなければいけない場合などにご利用下さい。
◆Xキャラ◆
Xキャラ図鑑はトピックなので、参照トピックと同じ手順で短縮可能です。『URLの一部』をお知らせ下さい。
- X/2892/(書き込み番号) - を、お知らせ頂くか、
またはイラストページに補足がある場合はXI/(イラストID)も合わせて記入してください。
それでは、よい1日をお過ごし下さいね!