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光風霽月
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著名な童話作家生誕の地であるオーデンセをイメージした街の広場は、色鮮やかで賑やかだった。
春風に揺れるガーランドがお祭り気分を盛り上げ、しゃぼん玉がゆらゆらと空に浮かぶ。元々ある建物も赤や黄とカラフルであるのに、所狭しと置かれたチューリップの花壇がパレットの中に立っているような気分にさせた。
「すっげぇ……」
お祭りなんて行き慣れているし、それこそ寝子島なんて不思議なことまでオマケで付いてくるのに。
「すごーい! お祭りだー!」
隣で笑う晴月も、わくわくしていた。今日のイベントが『春の風まつり』と名付けられたように、かざぐるまやカイトなど、みんな風を楽しんでいるのがわかるイベントで嬉しいのだろう。
「よーし……ラッセル、迷子にならないでちゃんと付いてきてよ?」
「え、晴月!?」
晴月は園内マップを広げて、意気揚々と先頭を歩き始める。その張り切りぶりにウォルターは苦笑し、彼女の後ろをついて行くことに決めたようだ。
「いや~、引率はされるほうが楽だねぇ」
「ちょ、止めるとこは止めて下さいよ!?」
ツッコミが追いつかないラッセルを見て柚春が笑い、鞄のворはもちろん素知らぬ顔。そりゃあ、こういう場所では大いに楽しむべきだけれど、誰か1人くらい味方はいないものなのか。
ここは気を抜いていられないなとラッセルはボディバッグを背負い直し、晴月を見失わないように距離を詰める。自由に歩む彼女が飛び去ってしまわないように手を繋ごうとし――何故か、悪寒がした。
「先輩? ちゃんと晴月さんを見てあげてくださいよ」
「あ、ああ……ちょっとスケッチしたくなる物がいっぱいあるなと思ってさ!」
すぐに気のせいだと思うことにして、ラッセルは作り笑いを浮かべる。ちょっと嫌な感じがしたからって、周囲に警戒を呼びかけるような場所でもないだろう。
幸いにも、その誤魔化しに柚春が気付くことはなかった。
「あとで自由時間もとりましょう! こういう時のワットも、童心に返り過ぎちゃうところがあるから……」
ハッとして口元を押さえた柚春は、ラッセルの様子を窺うように見つめ返している。彼女にしてみれば、あまり人前で彼の愛称を口にしないよう気をつけているのだけれど、既に互いの関係を察している間柄のラッセルにとっては、愛称よりもその右薬指にある指輪のほうが気になってしまう。
「へぇ。そういう面もあるんだな、せん……っと、ウォルターさんも」
どうにか言葉に驚いた体を装って、慣れない呼び名を口にした。じきに卒業するのだしと割り切ってみたけれど、本人を前にして言うのはもっと緊張しそうだ。
それでも、彼女が今日一緒にいるのは『先生』ではない。柚春の気持ちを汲み取れば、雰囲気を壊すような呼び名は相応しくないだろう。
(ちゃんと言ってくれねーのは寂しいけど、2人の立場を考えるとな)
だからというわけでもないが、折角人目を気にせずに済む場所まで来たのだ。2人には伸び伸び過ごしてほしくて、いつもと違う呼び名を使うことくらい何でもないように微笑む。なのに柚春は、小さく「ありがとう」と呟いてはにかむものだから、ラッセルも大それた事をしてしまった気がして照れくさくなった。
「それはともかく……制服デート、どうでした?」
「えっ!?」
「まさか褒めてないなんてこと――わっ!?」
通りすがる人を避ける形で、柚春はもう1歩とラッセルに近づき顔を寄せた。しかし、その次の瞬間には誰かに腕を引かれて後ろに倒れ込んでしまう。
(まさか、さっきの悪寒は稲積を狙っ……)
勢いよく彼女の倒れた先を見たラッセルは、半分安堵し半分は焦っていた。なぜならそこには、少し先を歩いていたはずのウォルターが柚春を抱え込んでいる姿があるのだから。
「桜井。君の彼女が飴細工の店の前で目を輝かせてるよぉ?」
くいっと顎先で示された方向には、確かに職人の手で変化していく飴細工を、小さな子供と一緒に見守っている晴月がいるけども。どうにもウォルターの態度や視線が、それを教えに来てくれただけには見えない。
……まあ、それを突っ込むのは野暮だろう。
「ありがとうございます!」
晴月のことを知らせてくれた礼だけすると、ラッセルはこれ以上とばっちりを食わないうちにと走り去る。
なんだかんだ先生と生徒で線引きしているような所も見受けられたけれど、柚春を抱き留めたウォルターの右薬指にも指輪があったから、思わず顔がにやけてしまう。
(やっぱ2人は『そう』なんだな)
これから先、乗り越えなければならない障害はあるだろうけど、それはラッセルだって同じだ。
まずは人へのお節介より自分のことだと気合いを入れ、晴月の隣に立つ。
「見てラッセル! 動物になったり、かざぐるまになったり、凄いんだよ!」
その笑顔がいつまでも見られるように。ずっと一緒に居られるように。
晴月の好みをさりげなく聞いて、気に入る物をプレゼントして……もう一度、覚悟を伝えようと心に決めて、ラッセルは晴月の手を取り祭りを楽しみ始めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月16日
参加申し込みの期限
2024年10月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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