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光風霽月
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特に買い物の無い透破は、店の外で店内を窺うように立っていた。
それを見つけた千里は、ラッセルらと一旦別れて透破に声を掛ける。
「透破さん帰りは? 良かったら近くの駅までオレのバイク乗っていきます?」
以前バイクは持っていない様子だったし、ラッセルらと同じバスに乗るのも気を遣うだろうと、千里はメットも2つありますしと誘った。しかし、そろそろカプギアに戻って柚春の元に戻らねばならない透破は、その誘いに乗ることはできない。
「あー……いや、いい。ちょっとやることもあるし」
それは昼間に言っていた『増えてしまった気がかりなこと』が、まだ解決していないのだろうか。折角打ち解けたと思っていたところなので残念ではあるが、用事があるなら仕方が無い。
「そっか。バスの時間だけは気をつけてくださいよ!」
ニッと笑って、ずっと聞こうか聞くまいかと思っていたことを口にするか、千里は躊躇う。どうして透破の名前を柚春は忘れているのか。そして、彼女がそれを思い出すことで不都合があるのか……あんなに仲が良さそうなのに、何故なんだという疑問は残っているけれど、彼が濁したということは踏み込んではいけない領域なのだろう。
混み合う土産物を眺めながら、千里は柚春が兄と慕う彼の気持ちを考えたが、弟も妹もいない千里には兄心などわからない。
もしかしたら千里の兄達も、彼のように思い詰めたり千里を心配したりという面があったのだろうか。
「……まさかな」
「あ?」
「いや、こっちの話。また今度も『保護者組』を結成出来たらいいですね! ラッセルがオレに秘密にするなんて、到底できっこないし」
ケラケラと笑う千里は明るく楽しいこと好きで、一見何も考えて無さそうにも見える。けれど今日、透破は彼の言葉に救われたこともあった。
「なんか……ありがとな。迷惑かけたっつーか、目が覚めたっつーか。オレなりの守り方が見えた気がする」
ポツリと溢された言葉は、
あのとき
のことを言っているのだろう。だけど、特別なことを特別なことを言ったつもりもない千里にとっては感謝されるなんて思ってもみなくて、むしろ言い過ぎたようではなくて安心した。
「こっちも兄貴たちのことを考える切っ掛けになったから、ありがとうございます!」
しんみりする空気を打破するように笑ってみせる千里の気遣いに、透破もふっと口元を緩ませる。そうこうしないうちに、4人は土産物屋から出てきたようだ。
「千、お前は土産、良かったのか?」
「ああ、気になるのは合流する前に買ったから。売り切れても困るしな☆」
「そうなんだよ! この時間だと売り切れてるのもあってさ」
また6人で喋りながら、ラッセルと晴月がバスに乗り込むのを見送る。そうしてバスが見えなくなると、千里も「オレはバイクなんで」とそれ用の駐車場へと向かった。そうして柚春は、ちらりと透破を見上げる。
「……ワットに送ってもらう?」
バスにも乗らない、千里とバイク用の駐車場へも向かわない。彼が車に乗っているところなど夢の中でさえ見たことないし、どこに住んでいるのかも……名前ですら、まだ知らないけれど。
「それに、ворもそろそろ返してほしいし。ねぇワット、乗せてあげても――」
「心配いらねぇよ。ただ、少しだけコイツ、借りれるか?」
そう言って透破は、顎先でウォルターを指す。それは構わないが、話し終わったあと……透破はそのまま帰ってしまいそうな気がした。
「でも、それなら……今日の最後にひとつだけお話していいかな?」
何度も何度も会っているのに気付かなかったけど。夢に出てきた男の子が現実にも居るだなんて思わなかったけど。何より彼は――
あのとき
思い出した
赤髪の少年が自作したTCGカード
にそっくりなのだ。
「あなたに似た人を知ってるの。人っていうか、友達が作ってくれたお守りのカードなんだけど……その子は透明の『透』に破るの『破』で『ゆきや』って言うんだ」
「……そっか。珍しーこともあるもんだな、オレも同じ名前だよ」
柚春が薄々気付いていることは、今日あったことを報告する癖で知っていた。それでもворとして連れ回してくれている以上、この平穏が壊れるのはまだ先だと透破は思っていたのだ。
引導を渡されるのかと思うと、顔が歪んでしまう。けれど懸命に透破は微笑んでみせた。
「でもね、『透破さん』じゃよそよそしいから……また『お兄ちゃん』って呼んでもいいかな」
柔らかく微笑む柚春が口にしたのは、透破の予想外の言葉で。そこまで気付いているのなら、もっと気持ち悪いとか拒絶の言葉が出てもおかしくないのに。
「好きに呼べ。どっちにしたって、オレが柚春の味方なのは変わりないから」
その言葉を聞くと、柚春は「コンビニで帰りの飲み物買ってくる!」なんて2人が話をやすいように場を離れていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月16日
参加申し込みの期限
2024年10月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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