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光風霽月
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2人きりになったウォルターと透破の間には、暫し沈黙が流れた。
ウォルターとしては、彼が日頃から柚春を見守るворだということは知っているし、彼女に危険が迫ると人型になるような気はしている。だから、わざわざ話があると言うことは何か怒られることをしたということだ。
「ん~……僕としては間違えたこともあったかもしれないけど、フォローもちゃんと入れたと思うよぉ?」
さすがに、人の姿ではボートの上でのやりとりなど知らないだろう。そう思って、ウォルターは先に心当たりはあるけど安心して欲しい旨を告げる。
「だろうな。風車小屋の前で見たときより、柚春の顔は随分明るくなってたし」
「じゃあ、なんでわざわざ僕と話を?」
今度は過剰に接触しすぎだと怒るのだろうか。それとも連日のデートで不安にさせすぎだと怒るのだろうか。
どうせ何をやっても気に食わないなら、手短に用件を済ませて欲しいとウォルターが心の内で溜息を吐いたとき――透破はウォルターをじっと見て、すぐにパッと視線を逸らした。
「悪かったな」
その一言が意外すぎて、ウォルターは我が耳を疑う。けれど透破は、ジーンズのポケットに手を突っ込みながらと言う謝る姿勢ではないものの、ポツリポツリと謝罪の言葉を続けた。
「ずっとオマエを、臆病なやつだと思ってた。柚春1人守れないどころか、自分の気持ちも決断できない……情けないヤツなんだって。でも、ホントは違ったんだ。オマエはオマエなりに柚春を対等に見て、守ろうとしてたんだな。その点は……まあ、サンキュ」
どういう心境の変化かは知らないが、少なくともウォルターの知っている透破は謝罪をするようなタイプではなかった。世界は柚春中心に回っており、彼女の全てが正である以上、誤りなどありえないし、彼女を喜ばせてやるのは当然だという信念だからこそ感謝だって聞いたことがない、気がする。
「間違ってないよ。臆病者だし、守れなかった人もいる。君が不安になるのも仕方が無いよねぇ」
驚きを飲み込んで、ウォルターは苦笑する。感謝されるほど人間できてないし、彼の懸念要素は全て事実だ。
それでも今があるのは、乗り越えたいと思ったから。
「僕は特に、柚春へは嘘をつきたくない。もちろん悲しませたくもね。……欲張りなんだ、柚春以上に。だから透破の存在は助かっているんだよ」
怪訝な顔をする透破は、いつもならворとしてデートを見せつけられる側だから、そうは思っていないかも知れないけれど。ウォルターとしては見張りがいる中で下手なことは出来ず、自制心を保つのに丁度良いと思っているようだ。
「彼女は僕1人に愛されるような子じゃなくて、たくさんの人に愛され守られてる。その人達に申し開きのできないことを、その人達を悲しませるようなことを柚春が望むと思うかい?」
「わかってんじゃねーか」
「仮にも、彼氏の席を予約している身なのでねぇ」
クスクス笑って場を和ませると、透破は「言ってろ」と呆れた顔で――でもどこか、嬉しそうな顔で消えていく。彼の立っていた場所にはворが座っていて、手にしてもいつものように睨まれることはなかった。
透破はウォルターの計らいで、「見知った恋人が乗ったバスになんか乗れるか」と言い残して帰って行ったということになり、柚春の手元にворが戻ってきた。
ドリンクホルダーに座らせるまではいつも通りだったけれど、車を走らせても柚春は何か考え事をしている。
なので、ウォルターには場を和ませる冗談のひとつでも言うしかない。
「そんなに彼と帰りたかった?」
「違うよ。でも……話せるなら、話したいことはあったかな」
こんな物語のようなこと、あるのだろうか。ずっと何かに似ているなとは思っていたけれど、大切にしまい込みすぎて思い出せなかったあのカード。
「僕が似てるって言ったカードはね、お守りにってくれた物だったんだ。だから、本当に守り神になってくれてるなら……ありがとうって言わないとなって」
「それなら、乗せていっても良かったねぇ。でも……僕としては、男の守り神なんて複雑だなぁ」
大げさな溜息を吐き出して、困ったように眉を落とす。でも、ウォルターの声音は面白おかしく弾んでいた。
「ただでさえ、柚春には小さなナイトがいるっていうのに。ライバルばっかり増えちゃうねぇ」
「もう、そんなこと言って……僕が誰かに心変わりするとでも思ってるの?」
心外だと言わんばかりに呆れ返してやる柚春だが、こちらも本気で取り合っていない。ウォルターが茶化しているとわかっているから、それに乗っかってみただけだ。
「それはないよ。指輪に誓ってね」
なのに彼は急に真面目なトーンで返すから。信号待ちで止まった隙に、こちらをじっと見つめるから……柚春は恥ずかしくなって、ウォルターの太ももを叩き「安全運転!」と注意した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月16日
参加申し込みの期限
2024年10月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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