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光風霽月
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丘の花を見て回っては銅像を宝探しのように見つけたり、都合良く現れた透破に風車小屋と花畑を背景に写真を撮ってもらったりした柚春達は、現在の太陽の位置から虹の出る方角を確認する。
「……って言っても、雨が降ったわけでもないのに虹なんて見えるのかな?」
虹がよく見られるという太陽の湖は、この丘のある側こそ軽く手入れされているものの、反対側は森林浴を楽しむようなエリアだ。どちらかというと、虹が見られるならこのメルヘンゾーンに仕掛けがあるのだろうとは予測している。
「意外と、反対側に滝があったりしてねぇ」
「そうだね、飛沫でもないと虹なんて…………あっ!」
マップを広げ、滝のイラストはないものかと探していた柚春は、あることに気がついた。
この丘と向かいの森の間には、アスレチックなど身体を動かして遊ぶエリアがある。そこでは、湖に足をつけて遊べる浅瀬があると紹介されているのだ。
「見てみて! ここなら虹が見えるかも!」
「水遊びには少し早……ああ、なるほどね」
浅瀬の紹介にはハンドルを回して水を放出する物や、足踏みして滑車を動かしバケツの水を高い所から落とすことで仕掛けを動かす物も紹介されていたが、もちろん危険地帯に人が入れるとは思わない。仮に入れたとしても、虹が出来るのは一瞬のことで麓を探して向かうことは出来ないはずだ。
しかし、足をつけられる浅瀬部分には『水が噴き出します』と言わんばかりのポールがいくつも立っている。
「虹の麓で願い事をすると、想いの架け橋になってくれるんだよね。ワットはどうするの?」
「そうだなぁ……」
こういう何かにあやかったパワースポットは、いつも柚春が気にして連れ回してくれる。けれど、その柚春はと言えば『もう幸せだから』と願い事は迷っていると言っていた。ウォルターも同じように言えれば良かったのだけれど、彼女の瞳にはどこか期待が滲んでいたので、心苦しく思いながら甘い時間にヒビを入れる。
「験担ぎは悪くないと思うけど、願い事は口にできないかなぁ」
遠くまで来て浮かれてる。だから、セーブしなくちゃいけない。際限なくもっともっとと羽目を外すことが、正しいとは――彼女のためになるとは思わないから。
「
好きだから付き合えない
……そういう守り方も、あるってこと」
叶えたい願いなんて、あやかりたいものなんて、あるに決まっている。それでも『今は』ダメなのだ。本当に叶ってしまったら、周囲が見えなくなってしまったら……柚春を危うい立場に晒すことだけは、絶対に避けなければいけない。
「そ、っか……」
瞳を揺らした柚春は、言われたことを理解するのに暫しかかった。単なるおまじないじゃないかと笑っていい場面だったのか、それだけ真面目に自分とのことを考えてくれているんだと喜んで良かったのか。それとも……このデートが既に羽目を外しすぎだと釘をさされているのか、色んな可能性を考える。
「欲張りになってた、よね。ごめんね、ワットを困らせる気なんて、全然――」
恥ずかしさと申し訳なさで俯いてしまう柚春を、透破は見逃さなかった。ギリッと奥歯を噛みしめて、今度こそウォルターを殴り飛ばしてやろうと2人へ歩み進める。
しかし、それを止めたのは千里だった。
「心配なのはわかるけど、今日のオレらは『見守る』のが役割だよな?」
全ての言葉が聞こえていたわけではないが、何があっても透破は柚春の味方をするだろう。でも、ウォルターだって苦しそうな顔をしているところを見ると、大人としての線引きがあったに違いない。
「オマエだって散々首突っ込んでただろうが! 悲しんでる柚春を、どうして――」
「違うだろ! 喜ばせるのと甘やかすのは、全然……違うだろ」
きっとウォルターは不器用に違いない。千里がそう思うのは、本土の節分祭で柚春が不安を溢していているのを知っているからだ。
最初は甲斐性がないんだなと思った。そりゃあお兄さんだって心配で様子を見に来るよなって。でも、本当はそうじゃないと……あのピアスや今日の2人を見ていれば、誰にだって分かりそうな物なのに。
「ラッセルと晴月は対等でいられるから、同じ熱量でぶつかっていい。だけど柚春さんとウォルターさんは?」
「……確かにアイツは『遊びじゃないから困る』って言ってたよ。でもオレには、アイツが困ろうが関係ねーんだ。柚春を悲しませるなって言いたいんだ!」
「じゃあ聞くけど、柚春さんを喜ばせることで彼女を危険に晒していいっていうのか?」
その言葉に、透破は何を言っているんだと眉を顰めた。彼女を中心に回っている彼にとって、柚春がして悪いことなど一切無いだろうとでも言わんばかりだ。
でも、人間の世界には色々と厄介な制約があることも、柚春から聞いて知っている。そのために2人が苦しんでいるなんて、まだ理解は出来ないけれど――今日のところは、千里が正しいのだろう。
「……守るって、どういうことだろうな」
「間違ったら叱って、頑張ったら褒めてやって、対等に見ればいいんですよ、オニーサン……っと」
今日はずっと封印していた呼び名に、気を悪くしただろうかと透破を見やる。すると彼は少し目を伏せ、一考する様子を見せて悲しそうに笑った。
「オレの名前は『透破』だ。柚春はこの名前を……覚えてない、と思う。だから、あまり他言するなよ」
だから咄嗟に『お兄さん』なんて言ったのかと納得した千里には、まだ気になることはたくさんある。けれど、そんなに隠したかった名前を教えてくれたのだ、今はその信頼を裏切ることはすべきではない。
「りょーかい! おっと、晴月が風車小屋から出て……ん?」
様子がおかしい。そう思った千里は急いで晴月を追いかけ、残された透破はもう一度柚春とウォルターを見つめる。彼女はちょっと無理して笑っているように見えたが――寄り添った腕を放さない。
ならば引き剥がす必要はないな、とも思ったけれど。
大声で晴月を追い探すラッセルの姿に仰天していたので、状況説明に声をかけるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月16日
参加申し込みの期限
2024年10月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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