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光風霽月
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先に着替え終わった男性陣は、女性の着替えは何かと準備がかかるだろうと思い、軽食の調達をしながら待っていた。
仮装をしていることもあり、風車や童話のワンシーンなフレークシールや、かざぐるまや花を模した組み飴などがオマケで付けられ、これは彼女らが喜びそうだと顔を綻ばせてしまう。
「資料館の近くにイングリッシュガーデンもあるみたいですし、食べるならそこですかね?」
「だねぇ。イベント広場のテーブルは埋まってたし、柚春がレジャーシートを持って……」
ハッとしたようにウォルターが固まり、ラッセルは似たもの同士だなと心の中で笑う。さっきから名前で呼んでいるのは聞こえていたのに、今更何を遠慮するというのか。ラッセルは小さく気合いを入れて爽やかに笑む。
「それは助かりますね! 出来た彼女じゃないですか、『ウォルターさん』」
揶揄い混じりの笑みは、教室であったならチョークを構えられたことだろう。けれどここは学校ではないし、寝子島ですらない。そう言外に含ませ笑うラッセルは、ウォルターが浮かれ調子なことなどお見通しのようだ。「……まぁねぇ」
確かに今日は『ウォルター』としてここにいて、柚春と共に楽しみたいと思っている。だからウォルターは、柚春のことを『彼女』と言われたことも、いつもと違って『先生』と呼ばなかったことも咎めなかった。
しかし、本当に浮かれてしまっていいのだろうか。いくら知人がいないからと言ったって、20歳もの年の差は周囲から好奇の目で見られるのではないかと、柚春を心配してしまう。
(それでも、ここでくらい……って僕が思うのは、いけないことかなぁ)
良いか悪いかでしか区切ることができないのなら、自ずと答えは決まってくる。大人として未成年を守る義務を放棄してはならないし、相手は教職に就いている自校へ在籍中の生徒だ。
けれど柚春には、そんな臆病者の『言い訳』なんて通用しない。
(
純愛なら
、かぁ)
好奇心旺盛な年頃に理性を試されるのが先か、自制心が折れるのが先か。……なんて冗談も言えない程度には危ない橋も渡ってきたけれど、今のところは彼女のナイトの存在もあって健全な関係を続けられている。
「あー、桜井。色々悩んでたみたいだけど、今日は楽しめそうかい?」
「おかげさまで。相談に乗ってくれてありがとうございました! でも……俺らの前でくらい構えないでくださいよ。人生経験は短いですけど、俺らの年代の視点が必要なら、いつでも言ってください」
相談に乗ってもらったお礼もしたいし、人の世話を焼くのも好きなラッセルは、役に立てるのならと意欲満面な顔をする。その輝かしい表情を眩しそうに見つめると、ウォルターは意地の悪い顔でクスクス笑い始めた。
「調子よさそうだねぇ。それなら、今度は僕が相談に乗ってもらう番かな?」
どんな難題を言われるのだろうかと緊張するラッセルは、それでも「任せてください!」なんて胸を叩く。だから、ウォルターは顔を寄せて囁いてやった。
――純愛って、『どこまで』だと思う?
生真面目な顔で気合いを入れて待っていたラッセルは、そのまま固まった。そして、時間差でぶわっと顔を赤らめる。大方、手前から順に考えていって照れくさくなるところまで想像したのだろう。
「あはは、大切にしてやるんだよぉ~」
それは自分自身にも言い聞かせた言葉。
欲しいとねだられるまま、欲しいと思うままの衝動に身を任せては、その一瞬の幸せのために未来を失ってしまうことになりかねない。
だからウォルターは、ラッセルの背中を強く叩いた。この話はもうおしまいと区切り、彼女の人生計画も考えてやれる男になれと檄を飛ばすように。
そうして話す間にも、資料館の前に到着した。柚春らの姿を探すが、まだ着替え終わってないのだろうか?
暫くして、晴月がパタパタと駆けてきた。
「ねーラッセル、柚春さんのカプギア知ってる?」
「ворのことか? 知ってはいるけど……まさか無くしたのか!?」
「着替えてるときに気付いてね、ここの落とし物にはまだ届いてなくってね」
2人で館内の見て回ったところを探したけれど、それでも見つからないというのだ。
外だとしても、まだ園内の半分も見ていない。探すならイベント広場かと慌てる2人を、ウォルターは年上らしく宥めた。
「まずは落ち着かないと。焦ってるときの記憶ほど曖昧だし、判断も鈍る。少し休んでからでも遅くないさ」
きっと柚春は遺失物の届けを書いているのだろうが、ウォルターにはворの行方に心当たりがある。
といっても、この公園で透破の姿はまだ見ていないし、確証があるわけでもない。
(……まだ今日は、何もしてないはずなんだけどねぇ)
心配性な彼の気に障るようなことをしただろうか。泣かせた記憶も恥をかかせた記憶もないので、彼がご登場なさる理由は一向に思いつかない。
(人の姿をするときは、何か理由があるはずだけど……恐らく、彼なら)
柚春を困らせ泣かせるくらいなら、自分から姿を現わす――そう踏んで、しょんぼりしている柚春と合流するとウォルターは少し声を張り上げた。
「ほらほら、イングリッシュガーデンで食べようと買ってきたんだ。そこで作戦会議としようよ」
どうせ近くで聞いているのだろうと言わんばかりに、目的地を告げる。
そして、柚春の笑顔を見せつけてやろうと手を取って、エスコートをするのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年10月16日
参加申し込みの期限
2024年10月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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