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ヒゲ猫ペンシルと、魔法商店街の無邪気な子どもたち
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【ZooTuberになろう!(1)】
「ゲームの世界ってどんなのかと思ってたら、ホラーゲーかよ!」
「お、おちついて。理緒ちゃん……」
「ううう、あたし怖いの嫌いなのに……!」
なんの変哲もない森だ。霊界にあるまじき牧歌的な、ネコジマのクヤサンあたりに広がっていそうな深緑の森に、
初瀬川 理緒
や
佐和崎 紗月
、
倉前 七瀬
と
ウォルター・B
、夕顔 サキは立っている。
奇妙なことは、目の前の大樹のうろの中へと下りてゆく、歪なまでに不自然なコンクリートの階段だ。初瀬川の恐怖は人間にとってある種の普遍的な感情であろうな。自然のなかへ唐突にあらわれる人工物は異質で、森の緑が深まるほどに違和感が際立つ。
「だって怖くないの、紗月? ヘンだよこんな……こんなところに、こんな深い階段があるの、おかしいよ」
「うん、私も怖いよ。怖いけど」
飛び抜けた異質感はやがて、超自然的存在への畏怖へと移りゆく。神か悪魔のごときなにものかに監視される幻像を見るかもしれない。
そんな局面で物語の主人公を奮い立たせるのは、いつの時代も頼れる仲間や愛するパートナーだろう。愛は恐れを跳ねのけ未知をかきわけ、前へ進む礎となり、原動力となる。ときに弱点ともなるが、その儚さがより愛を美しく飾る……とまあ、これは受け売りだがね。彼女は臆面もなくそんなことを口にする女だった。懐かしき日々よ、我が青春の、
「理緒ちゃんがいっしょだから。私、怖くないよ」
「さ、紗月……!」
おっと話がそれたが、ともかく佐和崎や初瀬川がとなりを確かめ合うならば、おぞましき恐怖にも立ち向かっていけるだろう。
「それじゃそろそろ、撮影にいきましょうか。みなさん、準備はいいですか~? ウォルターさんも!」
「おっけー。さて、なにが出るかなぁ?」
倉前 七瀬
はいささか浮かれがちに見える。初瀬川と佐和崎のように、ブラックウッドのかたわらを歩むとあれば異界への恐れもやわらぐのだろう。
「ウォルターさん。ホラーといえば英国! 英国といえば、ウォルターさんですよね?」
「そうなの? まあ怪談話には事欠かないよね、エディンバラ城の幽霊とか、エンフィールド事件とか」
「そうなんです。だから、おどろくウォルターさんが見られるかなって」
「……趣味がわるいねえ、七瀬」
「ふっふっふ~」
間違いなく浮かれている。ほほえましいものだ。先にも述べたが、ゲームにとってはプレイヤーが楽しむことこそ本懐であるはずだ。ゆえに彼らは正しき挑戦者であり、七瀬のように素直に楽しみを享受するものこそがおそらくは解を見い出すだろう。
緑のなかへぽっかりとあいた穴へ踏み込む。靴底が乾いた音をひびかせ、幾度も反響し階下へと下ってゆく。
「明かりがついてるんだねえ」
「そういえば……」
夕顔のなにげないつぶやきに、佐和崎がはっとそれらを見つめた。確かに階段の側壁に一定の間隔をおいて、白熱灯がともっている。なにものかの意思の介在を感じたか、佐和崎の頬は血の気を失い蒼白だ。
「一体誰が」
「さあねえ。なんにせよ尋常な場所じゃあなかろうさ」
「得意の占いでなにか分からないの? 夕顔さん」
佐和崎の肩を抱き寄せたずねた初瀬川の声も、いささか震えている。
「悠長にカードをいじくってるヒマを与えてくれりゃいいけどね……ああ、どうやらその必要もなさそうだ」
夕顔が指さした先。階段を下ってゆくと、大きな空間がひらけた。だだっ広く無味乾燥とした、面白みもなく、そして巨大な部屋だ。なんらかの液体が満たされた錆びついたタンクが並び、用途も判然としない古びた機械がきしんだうめきを上げている。まるでがらんどう。たとえるなら意思なき機械が使い道も分からぬまま組み立てたような。あるいは異星異界の者が原生生物へ溶け込むため模倣したような。いや、的確なたとえとも言えまいがともかく、どこかで見たような構造物でありながら、人ならぬなにかが外面だけを真似たような空虚を感じさせる空間だった。
「……七瀬、カメラは? 映ってるかい」
「あっ。だ、大丈夫です。録画してます」
用意されたハンディカメラは頼りなげな代物で、一台きりだ。七瀬が撮影を担当し、残りのものが周囲の警備を担うことにする。
ブラックウッドと夕顔が先に立ち、七瀬がカメラを手に周囲を撮影し、初瀬川と佐和崎は身を寄せ合いながらにしんがりをつとめる。
「あたし、"解析"を担当するね。"Lore"の行動パターンとか、読めるかもしれないし」
「私は"変質"を……Loreの嫌がるものに変えちゃったり、理緒ちゃんやみんなを強いなにかに変質させちゃうっていうのはどうかな? みんなの役に」
「……? 紗月?」
一瞬の、いわば空気の凪があった。不穏な間がよぎった直後に……誰が気づいただろうか? 佐和崎の姿はかげろうのように失せていた。
「さ、紗月? っ、紗月!! ど、どこに!? 紗月……!」
「落ちつきな、初瀬川。焦るんじゃない、取り乱せば敵の思うツボ」
「……あれ? みなさん?」
ひとり、またひとりと失せ、ぼんやりと暗く湿った空間に、気がつけば倉前だけ。ぽつんと立っていた。
「え?」
がらんどうになにかが満ちている。なぜ気がつかなかったのだろう。こんなにも息苦しく、空気がはちきれそうだというのに。
「サキ? 初瀬川さん、佐和崎さん? ウォルターさん……」
「七瀬」
振りかえり七瀬は、空間へ満ち満ちる感覚がなんであるかを悟ったことだろう。それは死の予感とでも呼ぶべきであり、形をともない姿をあらわした殺意でもあった。
「ウォルター、さん……?」
「七瀬。逃げ……」
人面を持つ蜘蛛といった風情の、異形だった。壁とタンクを足がかりに、七瀬を頭上から見下ろしている。狂気に赤く染まる瞳はそれぞれに他方を向いてぐるりとめぐり、顎にぶら下がり揺れるブラックウッドだったものを目にした直後に、倉前の意識は途絶えた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年09月06日
参加申し込みの期限
2024年09月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年09月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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