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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
アホー！ ～そしてカラスは闇夜に哂う～
「安らかに眠ってください……！」
光が出るだけの、申し訳程度のレーザーガンでカラスを威嚇していた、鴇波 羽衣も思わず合掌。
制服少女フィギュアとなった羽衣は、背中から生やした鋼鉄の翼と＜ういのはごろも＞の力を借りて、三人を運搬していた。
赤毛のクマの篠崎 響也、こけしのトーマス・ジャスティン、そしてこのメンツで最も勇ましいテディベアの最上 るるかである。
大好きな響也に指一本触れさせまいと、お腹に詰めてきた小石を取り出して、群がるカラスに向かって投げる。
「ええーい、クマさんのぽんぽんぺいん作戦！ 響也をたぶらかす泥棒ガラスは、とっちめてやるんだから」
「別にたぶらかしては、いないと思うんだけどなぁ～……」
「アンタもよ、トーマス！」
きしゃーと噛み付かんばかりの るるかに、トーマスは慄く。
「第一、アンタ従兄弟だってゆーけど、あたしの響也に何だか親しげだし。
響也と同棲してるってどーゆう事？ 一緒のベッドで寝てるの？」
問い詰める、るるかの攻撃の矛先は、いつトーマスに変わってもおかしくない。
「最上、最上」
だが、拾った小石を＜瞬間加速＞で勢いをつけた腕で、カラスにぶつけていた響也が、どーどー、と宥めれば、るるかの態度は ぱぁっと豹変する。
「え、なぁに？ 響也」
「あまり暴れると、鴇波が大変だろう？」
指摘され顔を上げれば、確かに羽衣は笑ってはいるけれど、寄せた眉根に辛さが滲み出ている。
「あ、ごめん、ういうい！ 三人も抱えて空中でバランス取るの、大変だったよね？」
「ううん、ヘーキ！ あたしに出来る全力を尽くして頑張るよ！」
「こっち余裕あるから、大変だったら移ってくれていいぜ？」
ペリカン利平が、ゆったりスペースがある嘴を開けて言う。その背で、着脱式のブーメランウィングを担いだロボ、マウル・赤城・スティックが手を振っている。
マウルは自力で骨組みを登ろうとしていたが、利平に声を掛けてもらって運んでもらっていた。
「ああ。俺が言うのもなんだが、なかなか快適だったぞ」
「心配しなくても、ぬいぐるみだからヨダレまみれにはならねえよ」
「利平くんもマウルくんも、ありがとう！ でも、あともうちょっとだから」
精一杯の笑顔を見せる羽衣。
利平は頷くと、大きな翼を広げ、カラス達の視界から羽衣を隠すように飛ぶ。
「わかった、ここからが正念場だ。カラス共に負けねえよう、気合入れて行こうぜ！」
「おう、ジェットコースターは、一番高い場所に到達するとスピードがガクンと落ちるからな。その瞬間を狙おう！」
利平が上空で待機し、マウルはアボリジナルの狩猟の腕で、近づくカラスをブーメランで払い落とす技を披露した。
「3･2･1で突入しよう、どれが本物かはわからないから、とにかく座席の人形を片っ端からこけしに触れさせて行くぞ」
少し大きめの こけし、浅山 小淋を横に倒して、魔法の箒よろしく空を飛んできた、目つきが凶悪な羊の縫いぐるみ・佐々 藤寿が利平に並ぶ。
喋る事が出来ない小淋を見つけて、見事＜こけしライダー＞となった藤寿は、この中では誰よりも身軽だ。
コースターも、徐々に緊張が高まる。
他メンツが、苦労して目指すコースターだが、笹森 清真は＜セツナトリップ＞の力で、難なく乗り込む事が出来た。戦闘用ロボのスピーカーで、いち早く ののこの本物を特定しようと、虱潰しに声を掛けるが、どれもが反応してしまい、難航した。
「……全く、世話の焼ける奴だぜ」
仕方なく、真偽に関わりなく、カラスからの攻撃は身を挺して庇う。
シグレは追い詰められても優雅さを失わない気品ある剣捌きで、ひふみは＜覇道の弾道＞の炎弾で闇を赤く染め、綾花も懸命に唸りをあげてカラスを威嚇する。また先に戦っていた飛行部隊も善戦しているが、どうしても相手の数が多く、縫いぐるみを端から浚われてしまう。
もっとも浚われた縫いぐるみのいくらかは、ペガサスひびきが追いかけて、浚い返しては目の届かない所に隠してしまっていたけれど。
この頃には、クローネからの指示が飛んでいたのか、カラス達は こけしに触れることを避けていたが、みゆきの金髪ウィッグに目を留めて、うっかり触れてしまったカラスは、策略にはまって現実に送還された。
そして、コースターは最も高い位置へ。
無論、カラス達だってその瞬間を狙っている。
「3･2･1……ゴ――ッ！！」
藤寿が先陣を切って、飛行部隊がそれに続き、次々とコースターに乗り込む。
光が出るだけの、申し訳程度のレーザーガンでカラスを威嚇していた、鴇波 羽衣も思わず合掌。
制服少女フィギュアとなった羽衣は、背中から生やした鋼鉄の翼と＜ういのはごろも＞の力を借りて、三人を運搬していた。
赤毛のクマの篠崎 響也、こけしのトーマス・ジャスティン、そしてこのメンツで最も勇ましいテディベアの最上 るるかである。
大好きな響也に指一本触れさせまいと、お腹に詰めてきた小石を取り出して、群がるカラスに向かって投げる。
「ええーい、クマさんのぽんぽんぺいん作戦！ 響也をたぶらかす泥棒ガラスは、とっちめてやるんだから」
「別にたぶらかしては、いないと思うんだけどなぁ～……」
「アンタもよ、トーマス！」
きしゃーと噛み付かんばかりの るるかに、トーマスは慄く。
「第一、アンタ従兄弟だってゆーけど、あたしの響也に何だか親しげだし。
響也と同棲してるってどーゆう事？ 一緒のベッドで寝てるの？」
問い詰める、るるかの攻撃の矛先は、いつトーマスに変わってもおかしくない。
「最上、最上」
だが、拾った小石を＜瞬間加速＞で勢いをつけた腕で、カラスにぶつけていた響也が、どーどー、と宥めれば、るるかの態度は ぱぁっと豹変する。
「え、なぁに？ 響也」
「あまり暴れると、鴇波が大変だろう？」
指摘され顔を上げれば、確かに羽衣は笑ってはいるけれど、寄せた眉根に辛さが滲み出ている。
「あ、ごめん、ういうい！ 三人も抱えて空中でバランス取るの、大変だったよね？」
「ううん、ヘーキ！ あたしに出来る全力を尽くして頑張るよ！」
「こっち余裕あるから、大変だったら移ってくれていいぜ？」
ペリカン利平が、ゆったりスペースがある嘴を開けて言う。その背で、着脱式のブーメランウィングを担いだロボ、マウル・赤城・スティックが手を振っている。
マウルは自力で骨組みを登ろうとしていたが、利平に声を掛けてもらって運んでもらっていた。
「ああ。俺が言うのもなんだが、なかなか快適だったぞ」
「心配しなくても、ぬいぐるみだからヨダレまみれにはならねえよ」
「利平くんもマウルくんも、ありがとう！ でも、あともうちょっとだから」
精一杯の笑顔を見せる羽衣。
利平は頷くと、大きな翼を広げ、カラス達の視界から羽衣を隠すように飛ぶ。
「わかった、ここからが正念場だ。カラス共に負けねえよう、気合入れて行こうぜ！」
「おう、ジェットコースターは、一番高い場所に到達するとスピードがガクンと落ちるからな。その瞬間を狙おう！」
利平が上空で待機し、マウルはアボリジナルの狩猟の腕で、近づくカラスをブーメランで払い落とす技を披露した。
「3･2･1で突入しよう、どれが本物かはわからないから、とにかく座席の人形を片っ端からこけしに触れさせて行くぞ」
少し大きめの こけし、浅山 小淋を横に倒して、魔法の箒よろしく空を飛んできた、目つきが凶悪な羊の縫いぐるみ・佐々 藤寿が利平に並ぶ。
喋る事が出来ない小淋を見つけて、見事＜こけしライダー＞となった藤寿は、この中では誰よりも身軽だ。
コースターも、徐々に緊張が高まる。
他メンツが、苦労して目指すコースターだが、笹森 清真は＜セツナトリップ＞の力で、難なく乗り込む事が出来た。戦闘用ロボのスピーカーで、いち早く ののこの本物を特定しようと、虱潰しに声を掛けるが、どれもが反応してしまい、難航した。
「……全く、世話の焼ける奴だぜ」
仕方なく、真偽に関わりなく、カラスからの攻撃は身を挺して庇う。
シグレは追い詰められても優雅さを失わない気品ある剣捌きで、ひふみは＜覇道の弾道＞の炎弾で闇を赤く染め、綾花も懸命に唸りをあげてカラスを威嚇する。また先に戦っていた飛行部隊も善戦しているが、どうしても相手の数が多く、縫いぐるみを端から浚われてしまう。
もっとも浚われた縫いぐるみのいくらかは、ペガサスひびきが追いかけて、浚い返しては目の届かない所に隠してしまっていたけれど。
この頃には、クローネからの指示が飛んでいたのか、カラス達は こけしに触れることを避けていたが、みゆきの金髪ウィッグに目を留めて、うっかり触れてしまったカラスは、策略にはまって現実に送還された。
そして、コースターは最も高い位置へ。
無論、カラス達だってその瞬間を狙っている。
「3･2･1……ゴ――ッ！！」
藤寿が先陣を切って、飛行部隊がそれに続き、次々とコースターに乗り込む。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2013年12月12日
- 参加申し込みの期限
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- 2013年12月19日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2013年12月19日 11時00分
