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アホー! ~そしてカラスは闇夜に哂う~
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一方、陸路。
「フハハハハ! 何だこのバリケードは、通れないではないか!」
道中、増えに増えた縫いぐるみ兵団を従えた
鈴木 修一郎
は、先ほど
納 十一
がこさえていった植物のバリケードを前に、道を絶たれていた。
修一郎に続き、もっふりもっふりマリアンヌ他 多くの縫いぐるみ達は、考えなしに殺到したため、通路にぎゅうぎゅうに詰まってしまい、互いが邪魔でもう満足に身動きが取れない。
結果的に彼等は、柔らかくも分厚い壁となって、追っ手の玩具達が踏み入るのを、頑なに阻む。
もっとも。悲しい事に修一郎の作った壁は、味方の突入ルートまで寸断していたのだが。
「見ろよ、あんなに追っ手の玩具が!」
血の繋がらない兄弟。弟の
市橋 誉
は、ひしめきあう縫いぐるみ兵団を前に絶句した。ちなみに誉は、こけしである。
兄の
市橋 奏楽
が愛らしい猫の肉球で操るゴーカートで、二人はコースターの発着場 傍まで辿り着いたのだ。
「バリケードか……」
ふむ、と そよそよおヒゲを撫でた奏楽、よしとバックを始める。
「奏楽? どうするつもりだ」
誉の問いに、奏楽は硝子の瞳を細める。
「これが夢だろうと何だろうと、俺は誉を置いて一人では行かないと、決めている」
キリッ!
奏楽がアクセルをベッタリ踏み込んで、ゴーカートは誉の絶叫と共に縫いぐるみ兵団を踏み台にして、バリケードを飛び越えた。
あ、修一郎君ですか? 顔面にタイヤ跡ついたけど大丈夫だ、問題ない!
「バカ奏楽! 無茶するな!」
続く階段で、ガタガタ揺れる車内。強引に突き進む反動で体をあちこちぶつけながら、誉が文句を言うが、奏楽は「だって夢なんだろう?」と荒っぽくハンドルを切る。
生き生きとして見える兄の無邪気を、誉は意外に思うやら、呆れるやら。
「ったく……カラスに気を付けろよな。いざとなったら、俺に触れば夢は醒めるから。無理、するなよな」
「心配性だな」
念を押す誉に、その忠告 何度目だと苦笑すると、奏楽は誉を背中に括り付け、迫るコースターと乗り場で併走すると、ゴーカートを捨てて飛び移る。
「よし、うまくいった!」
「今、一瞬、滑り落ちそうだったろ……」
ムクれながらも誉は意識を集中し、奏楽の死角をカバーするために空に目を凝らす。
――奏楽の背中、子供の頃以来だな……こんな玩具の体でも、とても温かく感じる。
――おんぶなんて、何年ぶり? 照れくさい。
――ひーちゃんが小さい頃は、よくこうしておんぶしてやったっけ。
ニャンビッチのキレニャンコ縫いぐるみとなった、
神無月 文貴
は背中に愛娘の
神無月 ひふみ
を背負い、腹には金髪ウィッグを乗せた、こけしの
北原 みゆき
を仕込んで、コースターの支柱をよじ登る。
ひふみは不気味だと厭う、市松人形の姿も文貴は「さすがひーちゃん、俺に似て可愛いぜ!」と、大絶賛。
「どこがよ、その姿じゃ全然 説得力ないわよ!」
即座にやり返せば、文貴の腹から少女の小さなくすくす笑いが漏れ、ひふみは恥らった。
本当はわかっているのだ。こんな風に遠慮なく悪態がつけるのも、父がいつだって娘に惜しみなく愛情を注いでくれる事を確信しているからで、そんな父の首に腕を回している自分が、この背中にどれ程の信頼を預けているかを。
「あのぅ……」
文貴の腹から、みゆきが控えめに主張する。
「もしかしたら私のろっこんのせいで、本来の力が出せないかもしれません。
3m離れれば圏外ですから、その時は私を放り投げてください」
みゆきの<ミス・ディレクション>は、相手の一番の特技を失敗させるというもの。
頼りなげに見える後輩の決意を知り、ひふみは目を見張る。
「仲間は多い方が心強いわ」なんて、寂しく転がるばかりの みゆきを拾い上げたのは、ひふみの優しさに過ぎなかった。
けれど みゆきが見せた、思いがけない強さは、ひふみの心を熱くする。
「お願い親父。私をタイミング見計らって、思いっきり背負い投げして、ジェットコースターに放りこんで頂戴」
「なんだ? ひーちゃんも、あっちに移りてえのか。了解」
可愛い娘のリクエスト、応えないのは男が廃る。
鉄骨をよじ登るキレニャンコ親分の顔に、不敵な笑みが浮かんだ。
コースターの前に飛び出した
キレニャンコ親分
が、眼鏡のブリッジを押し上げる。
文貴の<邪道にして王道、正道にして外道>、発動!
悲痛な娘の声を背に、せめぎあう力は しばしの拮抗の末に、やはり押し負けてしまったけれど。
「キレニャンコ親分の実力を見せてやらァあ!
派手に散るのが漢の生き様、轢き殺されるのも覚悟の上だ!
俺が力ずくで止めてる間に、はらわたぶちまけて飛び出せこけしミサイル!」
吼える文貴。金髪ウィッグのこけしは、思惑通りコースターに落ちる。
ひふみも父が作った、貴重な時間を無駄にはしない。
従来の速度を取り戻したコースターの上で、ひふみの長い髪が揺れた。
バラエティ豊かな、飛行部隊からカモメの縫いぐるみが離れて、下敷きになった文貴を引っ張りあげる。
「神無月さんっ。娘さんを置いて逝っちゃ駄目です」
ペリカンとして、皆を輸送していた
握 利平
の護衛に回っていた、
黒川探偵事務所
の助手・
芽守 健作
だ。
「あぁ? メガネ探偵か」
「どんな姿になっても、子供ってのは親に側にいて欲しいもんなんですよ。大丈夫、玩具だから、修理出来ますよ」
健作はバラバラになった、文貴の体を集めている。
「おい、危ねえぞ! 後はてめえらに託す、俺の屍をこえて……」
「ゴファッ!!?」
一周して戻ってきたジェットコースターが、健作を真っ平にプレスして、カモメはキレニャンコ親分もろとも、ペラペラと落ちていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
推理・サスペンス
冒険
定員
1000人
参加キャラクター数
183人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月12日
参加申し込みの期限
2013年12月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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