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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
アホー！ ～そしてカラスは闇夜に哂う～
▼レストラン １
「こんばんは、素敵な夜ですね……。お忙しい所をすみません、お尋ねしたい事があるのですが……」
レストランに向かいながら、黒髪をゆったりと編んだ和装の少女の人形、御巫 時子が＜鳥の囀り＞で、忙しく空を行く数羽のカラスに問い掛ける。
『驚いた、鳥の言葉が喋れるの？』
「はい、鳥さんは大好きです……どんな事でも構いません……。
クローネさんについて、知ってる事を教えてもらえませんか……？ 例えば、好きな物とか嫌いな物とか」
『クローネお姉様が好きなもの？ やっぱお酒でしょ』
どれかのカラスが答えた。
そう言えばテオが、大酒飲みとか、ビア樽と罵っていたのを時子は思い出す。
『でも昨日は飲み過ぎちゃったみたいで、調子が……』
『おい、余計な事言うなよ。このお喋り！』
他のカラスが、仲間を小突いた。
「あの、乱暴は……。傷つけないとお約束しますから、良ければクローネさんの居所を……」
ばさり。
わざと大きく羽ばたいてカラス達が去り、時子は乱れた髪を耳にかけた。
レストランでは、お茶会が開催されていた。
ミニスカメイド姿の天川 碧沙は、従業員が見当たらないのに気付くと、さっさと厨房へ向かい、自分でお茶を準備した。
「なんだか様子がおかしいですけれど、夢ならばしょうがありませんわね」
にこやかに微笑みながら、暖めたポットでイングリッシュブレックファストを、お菓子にマドレーヌを出す。
手早くこねたスコーンの生地は、余熱されていたオーブンに。
全てが素晴らしく順調。すぐに良い香りが漂いはじめ、等身大こけしとなってレストランに居た所を、碧沙に発見され、テーブル席に “お客様” として鎮座させてもらった上穗木 千鶴の、どこにあるのか良く分からない鼻腔をくすぐる。
しかも運んで貰った時に千鶴の胸に触れ、幸運と不運が訪れる＜神様ゲーム＞が発動。焼き加減も最高だ。
お腹をキューキュー鳴らして待ちわびる、垂れ耳うさぎの縫いぐるみの柿内 友子はヨダレを垂らさんばかりに、身を乗り出している。
「さあ、どうぞ召し上がれ♪」
「うっわー、美味しそう！ いただきまーす」
もっきゅもっきゅと、友子はクロテッドクリームや地元産のジャムをたっぷりと乗せて頬張る。
口の周りを汚して食べるのも、礼儀のようなものだ。
「夜中にこんなに食べたら、太っちゃいますね～」
「どうせ夢ですもの、太りませんわ！！！ さあ、こけしさんもどうぞ」
自身も美味しくお茶やお菓子を頂きながら、千鶴の口にもスコーンを運ぶ碧沙。神様ゲームの効果が、あまり現れない事を願おう。
（ぼ、ぼくは何でこけしに……！？ はふっ、でも焼きたてのスコーン、美味し……）
こっちも戻った時に、バストが増量しているかもしれない。
女性陣が夢中でお菓子をもぐもぐしているのを、長い足を組み涼しい眼で見守るのは、黒猫着ぐるみドールの葦原 忍穂。
「……フン、一晩の儚き夢に彩りを添えるも一興だな」
フッと笑いながら、忍穂がパチンと指を鳴らせば、幻想的な雪の結晶や、色を変える光の玉がお茶の席を彩った。
「わぁ……綺麗……！ ええと、そう言えばお名前は？」
「我が名は片翼の堕天使――ルシフェル――。ルシフェルと呼べ」
歓声に気を良くした忍穂、いやルシフェル様は、もう一度指を鳴らし＜幻惑共有（ｉｍａｇｉｎｅｃｒｅａｔｏｒ）＞で、蝶の様に舞う妖精達で彼女等の目を楽しませた。
厨房で武器となるナイフやフォークを手にし、栖来 衣夢はトマトジュースを呷る。
＜夜の皇女（ナイトメア・ヴァンピーラ）＞の力で、翼を手に入れたビスクドールは再び外へ。
「稼動する無人の遊園地って、廃墟の遊園地より不気味ね」
ひとりごち、衣夢は言葉の終わらぬうちに、空から玩具にアタックをかけ、ナイフを掴み直し返す手で切り裂いた。
「凄いな……」
感心した風雲児 轟の出で立ちは、透明素材による全身キラキラの戦士風特撮ヒーロー、超新星戦士【ザ・シャイン】。
本家は相当な重量だそうだが、玩具なためか軽量で動きやすい。
ザ・シャインの輝くボディでカラスの気を引きながらも、轟は基本、相手を受け流す。
生身のカラスは勿論の事、玩具達の出自もわからない以上、傷つけるやり方は彼の本意ではなかったから。
「こう見えても武器の扱いは、結構慣れているわ。
見せてあげる……アニメの技を再現するため、日々特訓して鍛え上げた、無駄に洗練された無駄のない無駄に舞うような武器捌きをね！」
キリッ！
「いや、無駄というか、普通に凄いよ……？」
「こんばんは、素敵な夜ですね……。お忙しい所をすみません、お尋ねしたい事があるのですが……」
レストランに向かいながら、黒髪をゆったりと編んだ和装の少女の人形、御巫 時子が＜鳥の囀り＞で、忙しく空を行く数羽のカラスに問い掛ける。
『驚いた、鳥の言葉が喋れるの？』
「はい、鳥さんは大好きです……どんな事でも構いません……。
クローネさんについて、知ってる事を教えてもらえませんか……？ 例えば、好きな物とか嫌いな物とか」
『クローネお姉様が好きなもの？ やっぱお酒でしょ』
どれかのカラスが答えた。
そう言えばテオが、大酒飲みとか、ビア樽と罵っていたのを時子は思い出す。
『でも昨日は飲み過ぎちゃったみたいで、調子が……』
『おい、余計な事言うなよ。このお喋り！』
他のカラスが、仲間を小突いた。
「あの、乱暴は……。傷つけないとお約束しますから、良ければクローネさんの居所を……」
ばさり。
わざと大きく羽ばたいてカラス達が去り、時子は乱れた髪を耳にかけた。
レストランでは、お茶会が開催されていた。
ミニスカメイド姿の天川 碧沙は、従業員が見当たらないのに気付くと、さっさと厨房へ向かい、自分でお茶を準備した。
「なんだか様子がおかしいですけれど、夢ならばしょうがありませんわね」
にこやかに微笑みながら、暖めたポットでイングリッシュブレックファストを、お菓子にマドレーヌを出す。
手早くこねたスコーンの生地は、余熱されていたオーブンに。
全てが素晴らしく順調。すぐに良い香りが漂いはじめ、等身大こけしとなってレストランに居た所を、碧沙に発見され、テーブル席に “お客様” として鎮座させてもらった上穗木 千鶴の、どこにあるのか良く分からない鼻腔をくすぐる。
しかも運んで貰った時に千鶴の胸に触れ、幸運と不運が訪れる＜神様ゲーム＞が発動。焼き加減も最高だ。
お腹をキューキュー鳴らして待ちわびる、垂れ耳うさぎの縫いぐるみの柿内 友子はヨダレを垂らさんばかりに、身を乗り出している。
「さあ、どうぞ召し上がれ♪」
「うっわー、美味しそう！ いただきまーす」
もっきゅもっきゅと、友子はクロテッドクリームや地元産のジャムをたっぷりと乗せて頬張る。
口の周りを汚して食べるのも、礼儀のようなものだ。
「夜中にこんなに食べたら、太っちゃいますね～」
「どうせ夢ですもの、太りませんわ！！！ さあ、こけしさんもどうぞ」
自身も美味しくお茶やお菓子を頂きながら、千鶴の口にもスコーンを運ぶ碧沙。神様ゲームの効果が、あまり現れない事を願おう。
（ぼ、ぼくは何でこけしに……！？ はふっ、でも焼きたてのスコーン、美味し……）
こっちも戻った時に、バストが増量しているかもしれない。
女性陣が夢中でお菓子をもぐもぐしているのを、長い足を組み涼しい眼で見守るのは、黒猫着ぐるみドールの葦原 忍穂。
「……フン、一晩の儚き夢に彩りを添えるも一興だな」
フッと笑いながら、忍穂がパチンと指を鳴らせば、幻想的な雪の結晶や、色を変える光の玉がお茶の席を彩った。
「わぁ……綺麗……！ ええと、そう言えばお名前は？」
「我が名は片翼の堕天使――ルシフェル――。ルシフェルと呼べ」
歓声に気を良くした忍穂、いやルシフェル様は、もう一度指を鳴らし＜幻惑共有（ｉｍａｇｉｎｅｃｒｅａｔｏｒ）＞で、蝶の様に舞う妖精達で彼女等の目を楽しませた。
厨房で武器となるナイフやフォークを手にし、栖来 衣夢はトマトジュースを呷る。
＜夜の皇女（ナイトメア・ヴァンピーラ）＞の力で、翼を手に入れたビスクドールは再び外へ。
「稼動する無人の遊園地って、廃墟の遊園地より不気味ね」
ひとりごち、衣夢は言葉の終わらぬうちに、空から玩具にアタックをかけ、ナイフを掴み直し返す手で切り裂いた。
「凄いな……」
感心した風雲児 轟の出で立ちは、透明素材による全身キラキラの戦士風特撮ヒーロー、超新星戦士【ザ・シャイン】。
本家は相当な重量だそうだが、玩具なためか軽量で動きやすい。
ザ・シャインの輝くボディでカラスの気を引きながらも、轟は基本、相手を受け流す。
生身のカラスは勿論の事、玩具達の出自もわからない以上、傷つけるやり方は彼の本意ではなかったから。
「こう見えても武器の扱いは、結構慣れているわ。
見せてあげる……アニメの技を再現するため、日々特訓して鍛え上げた、無駄に洗練された無駄のない無駄に舞うような武器捌きをね！」
キリッ！
「いや、無駄というか、普通に凄いよ……？」
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2013年12月12日
- 参加申し込みの期限
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- 2013年12月19日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2013年12月19日 11時00分
