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とおりゃんせ。
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【占い師さんの言うことにゃ】
斜陽にかげるシーサイドタウン。オレンジの強すぎる光をさけて裏手へ、細道へ。
たそがれ時に強まる魔力がありました。暗がりを本能的におそれるのは人のサガ、けれど同時に惹きつけられもするのです。異世界へいざなわれるかのように、
倉前 七瀬
はうす暗がりへと足を踏み入れました。
今日はなんだか、そんな気分。せまいところへ入り込んでみっしりみっちり、快適で魅惑でちょっぴり不気味な闇に身を浸していたい気分。
「はっ……ひょっとして僕、猫にでもなったんでしょうか? 今日はもしかして、そんな現象なんでしょうか?」
ぱたぱたと全身たしかめてみるに、どうやら人間のまま。七瀬はほうと深く息を吐きました。まさしく猫のような放浪癖がめばえて、寝子島のすみのすみっこまで探検したくなったのかと思いましたけれど。
ともかく踏み込んでしまった裏路地を見すえて、七瀬は目を細めます。表通りの落とす影におおわれて、夕暮れの魔力は奇妙なまでに高まり、七瀬をさそいます。はてこんな道がシーサイドタウンの真ん中にあったかな、と不思議に思いつつ、立ち止まるでもなく引き返すでもなく、増してゆく暗がりへの興味は歩みを早めさせました。
「ほうほう。こんなところにこんなお店が。やあ猫ちゃん、おさんぽですか? おっとこちらにはいい感じの公園が」
路地にかけられた魔法に引きつけられて、吸い込まれるように七瀬は奥へ、奥へ。
「……おや?」
そうして、たどりつきました。案内されたというべきかも……ともかく見覚えのある店構えを目にして、七瀬は小首をかしげながら木造りの扉を開きます。
「ああ。やっぱりここは」
「へえ? あんた、ここを見つけたのかい。やるもんだねえ。ペンシルの見立ては正しかったってところかねえ」
「サキの店だったんですねー。
魔法商店街
で見たままだから、おどろいたとですよ」
夕顔 サキ。いくつもの姿を使い分けるあやかし、化け狐の本日のお顔は、日焼けした肌のギャル風美少女占い師でした。
先日の霊界は魔法商店街での一件は記憶にあたらしく、鮮明に七瀬の脳裏に焼き付いています。なんてったって、魔法の戦い! です。ド派手に目まぐるしく立ちまわり、サキや街の住人たちのために大活躍したのはついこの間のこと。そんな折に、愛用すべき魔法の杖を選んだのがサキの営む雑貨店、『たそがれ家』でした。
「霊界にもこっちにもあるんでしたね。このお店」
「どっちにもね、同時に存在してるのさ。おたがいの橋渡しってなところさね。とはいえ、誰でも見つけられるわけじゃあないよ。見る目のあるやつだけさ」
ほえーっと気の抜けた声で感心しつつ、店内をながめてみれば、面白そうなものが山ほど目につきます。あれもこれも、どれもこれも、サキの集めてきた霊界・寝子島問わずの逸品ばかり。もちろん普段づかいできそうなフツーの品物だってありますし、なにかひとつかふたつくらい、おみやげを買ってゆくのもよいかもしれません。
「うーんと。それじゃあ……このコップをふたつ、もらえますか。犬柄の」
「なんだい、そんな普通の品でいいのかい? こっちの、取っ手のヘビが歌い出す魔法のマグカップとか」
「いやこれでいいです」
並べると二匹の犬が寄りそっているように見える、愛らしいカップの二個セットを買うことにしました。
サキへお礼へ述べ、大事そうにカップをおさめた小箱をかかえて店を出ようとしたところで、
「ちょいと待ちな。すぐそこを右に一度、左に二度曲がって、煙管屋の脇を真っすぐにいくと、菓子屋がある。店主は一見ただのヒゲオヤジだがあやかしでね、あいつのにぎった大福はちょっとしたもんだよ」
「おおー。いい情報をありがとうございますー」
「それにねえ」
「?」
「ちょいといいことがあるかもしれないよ。あたしの占いにそう出てるのさ」
路地の魔法は解けようとしているようです。
オレンジから青紫へと変わりつつある空の色に照らされながら、サキの言ったとおりに歩くと、和菓子屋さんがありました。ガラス窓の向こうに見える厨房で、いかつい顔のヒゲのおやじさんがででんと大きな大福をつくっています。白に黄色、桃色がぽんぽん、ぽぽんと次々うまれては並んでいくのにしばし見入っていたら、
「あれえ。こんなところで、奇遇だねえ。七瀬」
なるほど。ちょっといいこと、そういうことかと納得です。七瀬は振り返り、思わずとろけるような笑みを浮かべて言いました。
「奇遇ですねえ。ウォルターさん!」
ウォルター・B
もやっぱり、夕闇の持つ不思議な魔力にさそわれたのでしょうか。右手にふんわりと香ばしい匂いをただよわせる紙袋を持って、そこから取り出したお魚のフライをぱくり、もぐもぐ。
「こういう裏通りって、おもしろいよねえ。メインストリートじゃ見ないようなものがあったりしてさ。この惣菜もなかなか掘り出し物ってやつだよ。七瀬もひとつ食べるかい」
「いただきます。そうですねー、新しい発見があったり、意外な出会いがあったりして、楽しいです」
今日もこうして彼とばったり偶然出会うことができたのは、もしかしたら、狐の占い師さんのおかげかも。いつもなら足を踏み入れようとは思わないような、せまくて暗い裏道へあえて踏み込んでみたおかげかも。
「ところでさあ、七瀬」
「はい?」
「そこの大福もすご~く気になるんだけど、ちょっと買い食いしすぎちゃってねえ。僕のお腹もそろそろ限界なんだよ。ひとつ買ってはんぶんこ、どうだい?」
「いいですねー!」
いかついけれど話してみればやさしいヒゲオヤジさんから購入した大福をぱかっとはんぶんこ。そろってぱくり、ほおばると口いっぱいに広がる甘い幸福を、彼とともに堪能しました。
「そういえばウォルターさん、さっき、かわいいカップを買ったんですよ。ならべると二匹の犬がぴったり寄り添ってるみたいで、それがなんだか僕とウォルターさんみたいで……」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年08月17日
参加申し込みの期限
2024年08月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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