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とおりゃんせ。
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【ダブルエイジ】
佐藤 英二
は思わず神に祈りました。つまり
野々 ののこ
のほんわかにんまりな笑顔を思いうかべました。いやはやどうにも、こんな大ピンチにおいては、なんて頼りにならない幸運の女神さまでしょうか。
「おうコラァ、てめえがサイトウエイジかコラァ!!」
「え、えっと、その、佐藤です……」
「おい本当にこんなヒョロっちいヤローがサイトウなのかよ!?」
「いえだから佐藤」
「間違いねえ、この裏路地でちょくちょく見かけるってえ情報があんだよ!!」
「このヤローナメた真似しやがってサイトウエイジさんよお!!」
「佐藤です……」
ヤンキーです。コテコテの80年代不良マンガの世界観からそのまま飛び出してきたような、木天蓼工業高校通称マタ工のヤンキーたちがずらずらずらりっと、英二を取り囲んでおりました。長ラン、ボンタン、金髪ソリコミリーゼント。彼らはタイムスリッパーでしょうか、とても現代に目にする光景とは思えません。
旧市街の外れの裏道の、普段はとおらないようなところへ入ってみようかな、なんて興味本位がそれほど罪深い行いであったのでしょうか、ねえ女神さま?
ああ、お空が青くて綺麗です。
「おいコラサイトウエイジ、てめえよくも俺らの仲間に手え出してくれたなコラァ!」
「み、身に覚えがないんですけど……」
「バレてんだぜえ、おめえがウチの連中マトにかけてんのはよお」
「けっ、ゆーとーせーのガリベン野郎みてえなツラしやがって、なんだそりゃあ変装かあ!?」
「いえそんなつもりは」
「あああんっ!?」
「ナンデモナイデス……」
どうやら彼らは、サイトウエイジなる人物と英二を間違えているようです。なるほどたしかに、サトウエイジ。サイトウエイジ。似ています。似ていますけれど、おそらくサイトウなにがしは目の前の彼らと同じく暴力至上主義、コテコテのヤンキーなのでしょうし、学生服だってバリバリに改造しているしもちろん30センチはあろう長大なリーゼントを振りたくって人を威嚇するような筋金入りでしょうから、そんな輩と取り違えられるのはちょっと心外です。人畜無害、品行方正を地でゆく英二としては納得がいきません。
とはいえ、そんなところを頑張って主張してみたところで、彼らに通じるとはちょっと思えません。なんならまともな会話や意思疎通さえ図れる気がしません。ヘタなことを言って彼らのご機嫌をそこねて、あの手にはめたメリケンサックでもってごすんとやられたりしたらたまりません。いやメリケンサックて……どこで買ったのそれ? ニャマゾン?
それでも英二はきりりとして、言いました。
「あの……ぼ、僕は佐藤です。サトウエイジ。サイトウじゃないんです」
「あああんっ!?」
寝子島で巻き起こるあれやこれや、荒事には案外慣れていたりします。腕っぷしやら攻撃的なろっこんやらはなくとも、ちょっとした勇気の持ち合わせはありました。
「ごちゃごちゃ言ってんじゃねえぞコラァ!!」
「やっちまえ!」
「ぶっころしてやんよ、サイトオオオオ!!」
あ、ちょっと後悔。迫る豪腕、拳にぎらつくあのメリケンサックが顔面にめり込んだら、そりゃあ痛いだろうなあ……。
「……なにやってんだ。てめえら」
ぬうっ、と英二の背後から巨大な人影があらわれたかと思うと、その直後。英二は響く衝撃とともに、人が4~5人も宙を舞うのを見ました。
サイトウ エイジ……西藤 叡治はたしかにコテコテ。長ランにボンタン、リーゼント、猛禽のように鋭い目をしたヤンキーではありました。
イメージと少々違ったのは、彼が金髪ではなく黒髪だったのと、2メートルを超える身長。それに、
「サトウエイジね。マタ工のバカ野郎ども、それでお前にすごんでやがったのか。世話かけちまったな、すまねえ」
「いえ……ケガはなかったし、助けてもらったし。こちらこそ、ありがとう」
意外にも彼が友好的であったことです。
「あの。どうしてマタ工の生徒に狙われてたんですか」
きっとなにか理由があってのことでしょう。そう思ってたずねてみると、彼、叡治はちょっぴり怪訝そうな顔を浮かべました。一般人ならきっとおびえて話もままならないであろうこんな時に、恐竜みたいな2メートル超の巨漢に気圧されるでもなく、まっすぐに目を見上げてそんなことを言った英二を、不思議に思ったようです。
「別に……ウチのガッコの連中をカツアゲしてやがったからよ。ちょいとシメてやったら、目え付けられちまってな。それ以来、しつこく突っかかってきやがる」
肩をすくめた彼を、英二はどこかまぶしく見つめました。まるで漫画の主人公みたいなムーブじゃないか。平々凡々、モブキャラっぽい自分とは大違いかも。
などと自虐的なことを考えていたら、彼がふと眉をひそめて、あたりをきょろきょろ。小声で言いました。
「ところでよ。お前、そんなナリしてっけど……ゲームとかやるか? 詳しいかよ?」
「えっとまあ、人並みには」
「ここらにゲームショップがあるらしくてよ。この前から探してんだが、見つかんねえんだよ」
ほう? と英二は思わずすこうし前のめり。ゲーム、アニメ、漫画、けっこーくわしいです。なんかいかにもそういうの知ってそう、みたいに見られているのはやや引っかかりますけれど、まあまあ。それにこのへんのショップには心当たりがありました。
「それならたぶん、この路地を抜けたところにあったと思うよ。案内しようか」
「マジかよ、ありがてえ! 頼むぜ! いやな、実はそこのショップに、俺のハマってるゲームのレアグッズが売ってるらしいって話でよ」
意外や意外。ゴリゴリのヤンキールックスに身を包みながら、叡治は案外ゲーマーであるようです。現代の不良は多様化著しいようでして。
「へえ、そうなんだ。なんてゲーム? 僕も知ってるやつかな」
「おう、『LIQUID』っつってな……」
「ええっ!?」
重なる驚き、英二は目を見開きました。『
LIQUID -Star Chronicle-
』! 英二もプレイしている、最新VRMMORPGではありませんか。というかベテランの最古参プレイヤーのひとりだったりします。
そんなゲームの、目の前のどかんと巨大なヤンキー男子もまたプレイヤーであったとは。
「『LIQUID』やるんだ! 僕もなんだ、けっこう長くやっててさ、僕はデュアルガーディアンでたいていタンク役をやってるんだけど、叡治くんは? どんなキャラ使ってるの? アバター、それとも英雄キャラ? クラスはなに?」
オタク特有の早口もまあこの場合、友好の証といえるかもしれません。
たずねられて、ヤンキーゲーマーな彼はどこかバツが悪そうに眼をそらして、ぽつりと口にしました。
「……シャーミィ」
「えっ。シャーミィ? ってあの……フィズーの魔法少女? フリフリ衣装で歌って踊るマジカルアイドルの英雄キャラ……?」
ぽっ。少女のように顔を赤らめる巨大コワモテヤンキー。
「わ。悪ィかよォ……?」
ふと思いつきで踏み込んでみた裏道で、危機イッパツのピンチを経て、なんともインパクトある出会いとなりました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年08月17日
参加申し込みの期限
2024年08月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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