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とおりゃんせ。
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【おまもり】
「ほーん。そっかあ。いよいよかあ……」
いつものニヤリ、でもなくおちゃらけて肩をつんつんするでもなく。
馳 つるぎ
は腕組みしてふ~むっとなにやら考え込んでおります。
綾辻 綾花
の春からの新生活、その舞台のひとつとなるだろう新居の前で、貸し借りしてた本を返しがてらにしばしの雑談。本日の綾花はブルーのワンピースでもっておめかしして、これからデートの待ち合わせですもので、ちょびっとの間だけ。
つるぎはふうむむむと眉を寄せました。ご機嫌がわるいわけではなく、きっと心配してくれているのでしょう。
「告白ね。そうだよね。珪さんにねえ……」
「ダ、ダメでしょうか。ダメなのかな。まだはやいのかな……」
むっすり顔をネガティブにとらえた綾花がしゅんとしてまぶたをふせると、つるぎは、
「わたしにはナンとも言えない。珪さんはほら、キマジメカタブツのボクネンジンでさ。学生時代なんか浮いたハナシのひとつもなくってさ。昔のこと、カンペキに吹っ切れてるかどうかもわかんねーし……だから珪さんがどんな答えを出すのか、わたしには見当もつかない」
「じゃあ……」
「けどさ。だから、さ」
綾花の肩をぽんっとたたいて、にかっ! 白い歯見せて笑いながら言いました。
「おねーさんがめいっぱい、応援したげるからさ。そんなしょげた顔しないで、胸張って、がんばっておいでよ。ね!」
なんて会話があった、その十数分後。
「珪さん、今日はどこにいきましょうか?」
「そうだなあ。いつもとは違った道を歩いてみようか」
待ち合わせて合流した綾花と
早川 珪
先生は、いい陽気の下、シーサイドタウンを歩いておりました。
「…………」
「綾辻さん? どうかしたかい」
「あ、いいえ、なんでも」
ジャケットのポケットに収めたそれにふれて、綾花は少しだけふわふわとしてさまよいがちな気持ちを落ちつけます。手ざわりよく、ついついふれてしまうそれは、つるぎが先ほど、別れぎわに押しつけていったものです。綾花は無意識のままに、何度もそれをなぞりました。
「あっちにいってみましょうか。あ、ほら、にゃんこがおいでおいでって言ってます!」
「はは、ほんとうだね」
野良猫がにゃあんと鳴いて毛づくろい、な姿がどこかまねき猫っぽく見えて、ふたりはキャットロードの裏手へと入ります。
「へえ、こんな道があったんだね。見たことのない建物に、お店に……面白いな。ねえ、綾辻さん」
「…………」
つるぎとの会話がどうしても思い出されて、頭のすみっこをちらつきました。彼女はなにを言いたかったのだろう。考えても、思いめぐらせても、よくわかりません。珪先生が綾花にとっての先生でなくなる日が待ち遠しくて、心がはずんで。それだけじゃ、ダメなのかな? もっとよく考えて、心がまえをしておくべき?
「今日はなんだか、上の空かな?」
珪が笑って、綾花ははっとして細められた彼の瞳を見つめました。
「あ、い、いえ! すみません、ちょっと気になることがあったから……」
「いいんだよ」
それって僕が聞いても大丈夫なやつ? なんて、彼は問いつめたりはしません。ただ微笑んで、いいんだよ。それだけで、綾花の胸は冗談のように軽くなりました。
「今日が気ばらしになるといいよね。さて、なにかおもしろい店でもないかな」
綾花を案じるやさしい笑み、それでいてすこし拗ねたような、かすかににじんださみしさも……。
(あ)
そうしてふと、気づきます。気づいたというより、そういうことかな? と思いいたりました。
過去
を経て彼は、自分を律していたのでしょう。恋愛から自分を遠ざけて、どこか孤独を感じながらもそれでいいのだと自分を納得させて。やがて彼は寝子島高校で司書教諭になり……綾花と出会いました。
(そういうことですか? つるぎさん)
綾花の手はふたたびポケットのなか。そこでたしかな存在感を放つのは、綾花と珪の共通の友人、本の虫で出不精なつるぎがわざわざ寝子島神社へ出向いて買ってきたという、おまもりです。なんともベタなことに、恋愛成就と書かれておりました。ついでにハートマークも。
おまもりはきっと、綾花だけのためのものではないのかも。
「……珪さん?」
「うん? 良さそうなお店でもあったかい」
「ぺっ」
ちょっぴり意気込むあまり、どもってしまいました。怪訝そうな顔を浮かべた彼へ、こほんとひとつせきばらい。
「ペアリングって、どうですか……!?」
ひとつ踏み込んだ綾花の目の前には、裏路地にひっそりと店を開ける、こじんまりとした宝飾店がありました。
店主は裕福で品の良さそうな、おしゃれに着飾ったおばあさん。にこにことして、恋人たち(と見られていることでしょう)がリングを選ぶのを見守っております。
「こんなのはどうですか? 珪さん」
「猫のかたちか、可愛いね。けれど僕がつけるのはすこし、気恥ずかしいかな」
「そうですか? 似合うと思いますけど。ふふふっ」
どうやらブランドものの既製品ではなく、職人さんの手づくりの一点ものを少量仕入れて、店主のおばあさんの目にかなうお客に売っている。と、なかなかコダワリの見えるお店であるようです。
「それじゃ、こっちのシンプルな形のは? 綺麗ですよね」
「ああ、これはいいね」
ペアリング。彼はまだ早いとか、生徒と教師だからとか、なにも言いません。決定的なことも言ってくれないけれど、今はまだそれでいいと綾花も思います。
綾花が卒業をむかえて、彼に思い伝えて、そうしたら……ふたりで身につけられるかも。その時がおとずれることを願って、思いをはせて、綾花はつないだ彼の手をきゅうと、少し強くにぎりました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年08月17日
参加申し込みの期限
2024年08月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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