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海の青さに思うこと
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水中へ深く沈み、それでいて清々しい呼吸には困らず、ただぷかぷかと浮かぶに任せる。四肢を弛緩させ、難しいことは一つも考えない。考えるのは共に波間を漂う、恋人のことくらいだ。
「んん……」
姫木 じゅん
は隣で寝息を立てている。その口からこぼれた小さな泡が目の前を昇っていくのをぼんやりと見届け、あらためて見てみれば恋人は一糸纏わぬ裸身をさらしていた。昨夜のままだ。
「ほら……起きて、じゅん。こんな日に寝ていたら、もったいないわよ」
「んんん?」
ゆっくりと開いた寝ぼけまなこが
朝鳥 さゆる
を見返し、数度瞬いてからはっとして見開かれた。
「ええ、何これ。どうなってんの?」
「さあ。不思議よね……おはよう、じゅん」
さゆるは神魂を知っている。それが何らかの働きで今日の現象を引き起こしているのだろうと理解が及ぶが、じゅんはそうではない。彼女はもれいびではなかった。にも関わらずじゅんはもう何度か瞳をぱちぱちと開け閉めした後に、白い歯を見せて笑った。
「よく分かんないけど、いい夢だね」
ろっこんの持ち合わせはなくとも寝子島に住むならば、ある程度の順応性は培われるようである。
マンションのベランダから外へ泳ぎ出すなり、じゅんは言った。
「こんなシチュエーション、あったよね。ほらあれ、あの深夜アニメの、えー。なんてったっけ、あの声優が声当ててる……」
「じゅんに分からないなら、あたしにも分からないわよ」
それもそうだと苦笑いするじゅんは水着に着替えていた。ゴスロリ風の黒、なんとも愛らしいワンピースだ。さゆるの纏う鮮やかなブルーとのコントラストが映えて目を引く。
往来の水着姿はいかがなものかと少しばかり考えるも、どうやら杞憂だ。寝子島の人々は多くが水着着用の上で海中遊泳へ繰り出している。考えることはみな同じらしい。
まずは二人で頭上の空間を目指し泳ぐ。水の抵抗や重さを感じることもなくすいすいと上ってゆくことができた。島を覆う半球の上部へ至ると、じゅんの中のいつまでも変わらぬ少女が顔を覗かせた。
「うわぁすっごい! この光景ってあれみたい、ほらあのアニメの、えー。なんてったっけ」
「ニチアサのね。タイトルは分からないけど、言いたいことは伝わったわ」
「さっすがさゆる! あたしの教育の賜物かしらねー」
「それはもう」
年間にして膨大な作品を鑑賞するじゅんだから、こうして数多のタイトルイメージやら作品名やらが混同することも多々あったが、さゆるが絶妙な助け舟を出してやったりすると彼女は喜んだ。そんなじゅんの顔が見たいがために、さゆるもまた恋人の好むサブカル作品へ造詣が深くなってゆくのだった。
球状の箱庭のごとき海が二人の直下に息づいている。何者の気まぐれによって見せられている光景なのか定かではないが、さゆるもじゅんもそこに見入った。まるで海底に没した古代遺跡を発掘した探険家の気分だ。深い青の只中へ寝そべる寝子島は荘厳にして美しく、吸い込まれそうな絶景を蕩けるように見つめながらじゅんはつぶやいた。
「トラえもん」
「えっ、トラ?」
「キャスト一新される前の旧シリーズの劇場版『海底王国』にそっくり。小さい頃に何度も見たなぁ」
にか、とやはり少女めいて笑う。これでさゆるより一回りも年上なのだが。まあそんな幼さ残すところも愛嬌があって好きだし、頼りたい時にはきちんと頼れる大人だから、ここは突っ込むまい。
「……素敵ね」
「うんほんと、あれは何度見ても泣けちゃうのよねぇ」
「もう、そうじゃなくて!」
恋人をアニメの世界から引き戻すべく、頬に両手を添えて彼女の瞳を真っすぐに覗き込む。
「じゅんと一緒に見る景色だから、素敵なの」
答えを返す代わりにキスがとんだ。マウストゥマウスで濃厚に。
イルカたちと並んで泳ぎ、はしゃいで遊び、疲れたらビルの屋上で寝そべるように浮かんだ。そのうち二人の身体は流れてビルを離れゆくが、構いはしない。色とりどりの小魚たちをお共にして、漂う二人はどこまでも。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年08月10日
参加申し込みの期限
2024年08月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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