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寝子島高校
海の青さに思うこと
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寝子島高校の直上を待ち合わせ場所とした。慣れ親しんでいてどちらにもすぐに分かるし、だからこそ平時と異なる新鮮な風景を楽しむこともできるだろう。
「あっ。珪さん! こっちです」
巧みな泳ぎでやってきた
早川 珪
の頬がいささかに朱色を帯びているのは、手を振る
綾辻 綾花
の胸元が潮流に乗って揺れたり弾んだりと忙しい様を目にしたからだろうか。そうとは知らず綾花は小首を傾げた。
「おはよう、綾辻さん。その。大胆な、ああいや。水着、似合ってるね」
「ほ、本当ですか? 嬉しい……」
思わず彼の腕を抱き込み微笑む。寝子高校舎は生物発光を伴う海草類に彩られており、そこへめがけて日の光のカーテンが差し込む。上から下からと照らし出される二人の姿はまばゆく輝いた。
海に包まれた寝子島も悪くない。綾花は幾度となく彼を見つめ、目線を通わせては微笑まずにいられない。青が全てを深く艶やかに演出していた、もちろん彼の横顔までも。特に今日の珪はパーカーにゆったりとしたサーフパンツ姿の実に眼福であり、人知れず神魂に感謝する綾花であった。
あたりの景色だって素晴らしい。二人で目的もなく泳いでみれば、次々に目を引かれるものが現れた。
「綾辻さん、見てごらん。あそこ」
「あ、イルカ! あれって、赤ちゃんでしょうか?」
「そのようだね。生まれたてみたいだ」
「可愛い……!」
イルカの親子と取り巻く群れを眺めているうちにも海は刻々と姿を変え、その向こうを白鯨の巨体が横切ったかと思えばオニイトマキエイ、つまりマンタがうろこ雲のような編隊を組みゆったりと天を行く。
そうした遠景を見つめて楽しむばかりではなく、度々触れ合いにも恵まれた。水族館などとは一味違った劇的体験だ。
「ふふ。小魚さんたち、遊んでくれるんですか?」
「綾辻さんが好きみたいだね、頬っぺたにキスしてる」
「く、くすぐったいです……きゃあ!?」
「おっと、大きな魚だね。大丈夫、噛みつきはしないよ」
「驚きました。あっ」
思わず跳ね、水着姿を彼へぎゅっと押し付けていた。そもそも今日は散策の間もずっと手を繋いだままであったし今さらという気もするが、それでも二人、互いに顔を赤らめた。
「驚いた拍子に、水着の紐がほどけちゃいました。す、少し待ってくださいね」
「う、うん」
「よいしょっと。これで大丈夫かな? ちゃんと結べてますか? 見てもらえませんか」
「う、うん……」
気安く心地良い惑いは、彼もまた同じ心持ちだろうか。そうであったら良いと綾花は願う。このままこの時が続けばいいのに、とも。
あえて目的を定めず気の赴くまま、波の導くままに泳いでいたが、良き閃きが訪れた。エノコロ岬の恋猫の鐘だ。恋人たちやそれに準ずる関係性、そこへ至ろうとやきもきしていたりする二人には何かと気になるスポットだが、お目当てはそうした甘い言い伝えではなく鐘の音そのものだった。
同じことを考えるカップルもいそうに思えたが、鐘の周辺に人影はなくビビッドな色合いの珊瑚の合間を熱帯魚が行き交う南国の楽園の様相を呈していた。今しばらく、この光景も二人だけのものだ。
「どんな音が鳴るんでしょう。というか、水の中でも鳴るのかな?」
「気になるね。鳴らすのは綾辻さんに任せるよ」
「いいんですか? ふふ、じゃあ鳴らしちゃいますよ」
手を伸ばし鐘を打ち鳴らす。何度か聞いたことのある軽やかな音色を想像していたから、綾花も珪も揃って目を丸くした。
「わ……」
「すごいな。音が響いていく……」
鐘を中心に生まれた波紋は目に見える音の波で、涼やかに凛と鳴り、共鳴し響き渡ってゆく。寝子島を包む海水の球を隈なく揺らすように力強く、それでいて心地良く、音は透き通るように美しかった。
波紋が広がりきると、鐘の音は長く余韻を残しながら青に溶けていった。もはや言葉を発する必要もなく、綾花は彼へともたれてどこまでも広がる深い青をただ見つめ、そんな綾花の肩を珪は自然と抱き寄せただひたすらに、静謐な時は永劫を刻む。覚めない夢の中でまどろむよう、隔絶された二人はその流れに身を任せていつまでも、ゆらりと浮かんでいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年08月10日
参加申し込みの期限
2024年08月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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