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LIQUID -Star Chronicle- 時は流れゆく
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【ストーリークエスト『エピローグ』(2)】
国境を越え、サイディア王国の辺境へ。追撃はなかった。
「ふむ。あきらめたかねえ?」
「そうではないと思いますけど……」
逃避行にしては緊張感に欠けるマオメイのつぶやきに、アヤカも同意したいところではあった。できることならかたわらのケイと、いっそ観光気分で、目の前の美しい光景を堪能したい。
少なくとも今のところ、周囲に敵の気配などは感じられない。
「気をゆるめずにいきましょう。でも少しくらい休憩しても……いいですよね?」
「うむうむ。そうだとも! だって見たまえよ、諸君らの眼前に広がるこの絶景を。少しくらいはね、楽しまねば損だろう。ねえアヤカ、ケイ」
にこにことしてご機嫌なマオメイを眺めていると、アヤカも不思議と幸福な気分だ。付き合いもそろそろ長いし、快活な彼女に好感や愛着も湧いた。
マオメイの瞳はいまだ白く染まっているが、いつぞやはぼうと灯っていた輝きは薄れつつある。彼女の内に宿ったかの月の民の指導者、水鏡の女王も近ごろはめっきり意識を浮かび上がらせることはなくなったという。それが自然の流れというものであり、女王自身もそう望んでいるはずだが、時に寂寥の情を感じぬでもないのだと、マオメイは苦笑いまじりに語った。
「それじゃ、しばらく休憩にしよう。後衛のみんなにも伝えてくるよ」
「いやいやいやいや。まあ待ちたまえよ、ケイ」
気を利かせてそう言ったケイを、マオメイは押しとどめた。
「その役はわたしが担うとしようじゃあないか。諸君はふたりきりでしばし、ゆっくりまったりと過ごすがいいよ。ねえおふたりさん」
ぱちりとアヤカへ片目をつぶってみせ、マオメイは仲間のところへ小走りに駆けていった。ふたりは顔を見合わせる。
「まあ……そうだね。少しゆっくりしようか」
「はい、ケイさん」
あたりまえのように彼の隣へ腰を下ろし、頭を彼の肩へと寄せる。
リキッド大陸に見られる不思議な風景のなかでもここ、サイディアのスカーシュ高原に浮かぶ奇岩群はひときわに奇妙だ。ひとつひとつが島ほどの大きさもある岩塊が宙にふわりと浮いている。浮力のみなもとは底面をおおうなんらかの鉱石の力がためと考えられているが、この自然の驚異は今もって解明されてはいないという。
その鉱石が風を受けて時おり、りいん、と鳴くように響くのだった。
「素敵ですね。ケイさん……」
「うん。すごく綺麗だ」
彼としても思わず、意図せぬ仕草だったかもしれない。不意に肩を抱き寄せられて、アヤカの頭は沸騰した。
旅は続く。サイディアを斜めに横切り、コーフィルへと入った。
追手の姿は見えない。稀に遠く馬上の人影を垣間見ることがあったから、つかず離れずの距離を保っているようだ。
「……つまり、サイディアとワインツの確執はいまだ根深いのよ。あの古戦場跡を見たでしょう? 戦争の爪痕はまだ各地に残っているし、国境付近の人々にもわだかまりが残っている」
「ふむふむ」
「そのひとつひとつをひも解いて、解決へ導いていけるとしたら、きっとわたしたちのような学者じゃないかと思うの」
「ほーほー」
「過去、現在、未来に精通し、探求し、答えを見つけるのよ。それが学究の徒に課せられた使命と……シフォンさん、聞いている?」
「うんうん」
しなだれかかる彼女に、ソフィアはため息をもらす。彼女とて王立アカデミーの才媛として名が知れているはずなのだが、その能力を十全に発揮しようという気概がいまひとつ見られないことを、ソフィアは残念に思っていた。
というあたりは、シフォンの設定や背景のとおりではあったりする。
「や~、ロールプレイ完璧だよねえ想花ちゃん。すごいなあ、わたしはまだ慣れないや~」
「あ、いや、まあうん。ぼくは好きでやってるから。無理することはないと思うよ、滴さん……」
時おりそうして操り手が顔を出しつつ、彼女らはそれぞれのスタイルで冒険を楽しんでいた。幸いというかなんというか、シフォンの気だるく隙だらけなたたずまいや近すぎる他者との距離感などは、滴とどこか近しい部分もあるようだから、そのうちぴたりとはまることだろう。
「で、ここはコーフィル。だっけ? なんだかにぎやかだねえ」
「首長国連合の首都マデリーンよ。ここはいつも闘技大祭が開かれているから」
「とうぎたいさい? ああ、天下一なんちゃら~みたいなやつ?」
いささか出不精の気があるシフォンは、もの珍しげにゆきかう人波をながめた。武具を携えいかめしい顔を浮かべたウェポンマイスターもいれば、杖を持つ洒脱で細身のスペルブレイカーの姿もあった。ここではあらゆる武が称賛され、奨励されるのだ。
「なるほどねえ~。じゃ、わたしたちも出てみようよ。ソフィアちゃん」
「えっ」
シフォンは面食らうソフィアの腕へ抱き込み、ぐいと引っ張った。
「わたしたちも出られるんだよねえ? 飛び入り大歓迎、って呼びこみしてるし」
「ええと、まあ……出られるとは思うけど。えっ、本当に? 本気で?」
「集合時間まで、まだあるしさ。わたし、魔法をためしてみたかったんだよねえ~。ねっ、いこうよ。ソフィアちゃん」
気が引けたものの結局ソフィアは押し切られ、その日の闘技はふたり組の手練れの冒険者が多彩な魔法で席巻し、話題をさらった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年08月02日
参加申し込みの期限
2024年08月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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