this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
WONDERFUL OPPORTUNITY!
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
…
15
つぎへ >>
もうじき卒業式――。
だからもうじきお別れだ。高校とも、寮とも。
友達とも。
ひょっとしたら、野々さんとも。
なんだろう、心がじくじくしている。
佐藤 英二
の心はずっとじくじくしている。うんと朝寝してギリギリの時間に食堂で寮食をとって、あくびしながら引っ越しの荷造りしている最中でもじくじくしている。
どうにかしなきゃいけないという気がしていた。何か行動しなくちゃと。
野々ののこの進路は決まってない。受験に落ちたからだ。ののこなりに努力はしたようだが、結果は無情だった。
卒業後だってかまわない、やりたいことを見つけよう、なんなら僕も手伝うよ――野々さんにはそんなことを言ったけど、だけど。
僕は大学生になる。ののさんは迷ったままだ。高校を出たら生活圏は別になっちゃうよね。
そうしたら野々さん、僕をおいてどこか遠くに行っちゃうんじゃないか。
野々さんがさよならと笑顔で手を振ったら、止める権利が僕には……ない。
英二の心のじくじく、その原因はこの想いだった。
だって僕は野々さんの友達でしかないから。
仲良く交流してたけど、何度も一緒に遊びに行ったりしたけど、それを野々さんは『デート』と認めてくれたけど。
でもやっぱり、友達以上じゃなかった。
認めるほかない。きっぱりと。
僕、野々さんのことが……『好き』なのかもしれないような気がする。
うう、全然きっぱりしてないじゃないかぁ。
我ながら思い切りの悪いことだと英二はうめいた。
でも野々さんがいなくなっちゃうのは嫌だ。絶対に嫌だ!
この気持ちはまちがいない。
だったら何をすればいいのだろう。どうやったら彼女をつなぎとめることができるのだろう。それがわからない。わからないから気になる。痛いわけはないのだが気になって仕方がない。じくじくするのである。治りかけのケガのあとのように。
せっかくの天気だし。
こもっているのは損だと思い、英二はスニーカーを履くことにした。いくらか汚れたスニーカーだが、これはきっと大学にも連れて行くことだろう。散歩でもしよう。何か名案を思いつくかもしれないし。
だがそうそう名案が出てくるものでもない。それに散歩といっても、気のむくまま歩けば行き着く先はだいたい同じだ。
足を止める。ゲームショップ『クラン=G』、特徴的な屋根の店にまた来てしまった。
ここならののこに会えるように思った。そうでなくても中に入って、なんとなくプラモデルとかフィギュアとか書籍の棚をうろうろとしているうちに気が晴れるような気がしていた。おなじみの店長や常連たちに誘われ、突発的なゲーム卓に参加することもあるかもしれない。いずれにせよ時間をつぶすにはぴったりだ。
と、思っていたのに。
無情なるかな、『クラン=G』は休業中だった。
先日たしか泥棒が入ったとかで臨時休業していたけど、今度のはリニューアル準備のため、か。
思い出す。店長の
三佐倉 杏平
は店を売ったのだった。娘にして店長代理の三佐倉千絵(英二としては彼女を見た回数のほうが杏平よりずっと多い)ともどもドイツに移住すると聞いている。看板は同じだが、アメリカのホビーメーカーが経営主体になるそうだ。この店らしさは残すと聞いているので信用はしているものの、当然ながらリニューアルはあるだろう。
あちゃーと言いたくなった英二だがその言葉を実際に「あちゃー」と口にしたのは英二ではなかった。
「まさか休みだなんて、聞いてないよー!」
絵に描いたようにがっかりして、なんなら頭を両手で抱えている少年がいたのだ。英二の目の前に。
「そりゃーないってもんだよー。交通費かけて来たのにー」
なんともはや大きな落胆ぶりではないか。背丈からして中学生くらいだろうか。
交通費? ってことは島外から来たのかな。
歩いてきた自分とはダメージの大きさがちがうだろう。英二は少年がかわいそうになってきた。
お気の毒さまと声をかけてあげたいくらいだが、さすがに見知らぬ兄ちゃんから呼びかけられたら彼もびっくりするかもしれない。
それにしても。
憐憫の情をいだかずにはいられない。少年は落胆の底におり、とうとう地面に膝をついて首を左右に振り嘆き悲しんでいる。昔のゲームのボーナスステージで、主人公に愛車を解体され落涙する悪人(セリフは「OH! MY GOD」または「OH! MY CAR」)を思わせる姿だった。
誰か救ってあげてほしい。あの少年を。
いや僕がそうすべきなのかな。「TOFの対戦でもする?」とか言って。
不審者と思われないかな。あーでも……。
と英二が逡巡していた矢先、
「なんで泣いちょる?」
ポンと少年の肩におかれた手があった。
「あっ」
と言ったのは少年と、少し離れた位置の英二の両方だった。しかも、
「野々さん!」
少年も英二も同じ言葉を発したのである。
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
…
15
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
WONDERFUL OPPORTUNITY!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年07月25日
参加申し込みの期限
2024年08月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!